多分今年最後のお出かけ日記になると思います。
「ターナー展」にちょっとしたアクシデントで行けなかった私は、なんとなく心にひとつ借りができた気分になってしまいました。何かそれを埋め合わせたいような。横浜から帰ってくるときは、時間がかかっても楽なので京浜東北を利用することが多いのですが、その日は実家から何気なく東海道線を使って東京駅に降り立ちました。
その時ふと閃いたのです。
前に、お友達のブログで知った東京駅のギャラリーに行ってみようと。
イベントは何をやっているのかも知らなかった私です。
でも東京駅内に出来たギャラリーに行ってみたいと思いませんか。そのギャラリーの壁はあの歴史あるレンガなんですよ。それだけでテンションがあがるってもんでしょう。
トップの画像は、ギャラリー内のではありません。ギャラリーから売店に向かう階段通路のものです。もちろんギャラリー内は撮影禁止ですから。
でも、その時やっていたのが「生誕100年!植田正治のつくりかた」だったのです。
写真展って、あまり行ったことがありません。あまりというかほとんど記憶に無いくらい。
でも素晴らしかった~。
下のはチラシです。
例のごとく、買ってきた絵葉書。
モード誌用のだったと思います。
家族の写真。
チラシや絵葉書にするものって、誰もが目を引くような物が選ばれがちだけれど、私は彼の普通の被写体を撮ったものにぐぐっと心が惹かれました。村の風景や素朴な少年、お祭りの風景・・・
でもそれらはネットで画像検索しても出てきません。やはりネットに出回るというのは、上のようにブログやHPにアップされるからで、そうでないものは写真集を買うか、やはりこのような場所に足を運ばないとならないということなのですね。
入口辺りの所に「生涯アマチュア写真家」というようなことが書いてあったように思います。
それはここに書いてあることと一緒だったような・・・→「パラドックスを抱えた植田正治の写真の魅力とは」
「アマチュア精神」というのは大切なことなんですね。
だから彼の言葉の中には、「アマチュアゆえにこれはという技法などがあったらどんどん真似してみる。」というのもあったように思います。言葉が不正確なので「ように」という言葉を使わせて頂いています。
そうだよなあって、私、凄く思いました。
技法は、私などは論外なのですが美しい構図など同じように撮ってみるというのもものすごい練習なんですよね。
模倣のヤスリでゴシゴシと磨かれる感性だってあるというものですよね。
このイベントは1月5日までやっています。
通路の壁をもう一枚。
窓から見た風景。
回廊から見下ろした所です。
床。
ちなみにその床から見上げた写真は
「東京駅夜景」を御覧ください。