私は無知なる者で、いまだ知らないことが多く、ゆえに毎日が楽しいです。
浮世絵師の名前をそうは知らず。
北尾重政、初めて知りました。
流石に、そこには「一目千本」の事は書かれていませんでしたが、
『安永5年(1776年)に勝川春章と合作した絵本「青楼美人合姿鏡」は、実在の花魁をもとに吉原風俗を描いた代表作として良く知られている。』
と、ありました。
これから先、そんな事も描くシーンなどが登場してくるでしょうか。
これはちょっと私的メモですが、身近な所では彼の作品は「東京国立博物館」で「遊女図」「摘み草図」「渡し場図」など、見る機会があるかもしれません。
で、本編の感想ですが、120もの花の絵が、あれには載ってるってことでしょうか。絵も凄いですが、120もの花の名前など…あなた言えますか?
私、このシーンで、見立てだけでは人はその本を欲しがらないのではないかと思ってしまいました。
なじみになって、ゲットした本に描かれているのは、花の絵なんですよ。やはりうっすらと女郎たちの顔なんかがないとダメなんじゃないかと、余計な心配をしてしまいました。
ところがなんたって江戸っ子、「粋」の文化ですから受け入れられました。
そう言えば女郎花(おみなえし)って花に見立てられた女性は居なかったのでしょうか。
(だからそこ、そんなにこだわっちゃ駄目でしょ、ってところですよね。(;^_^A)
今回、心に残ったと言ったら嘘になりますが、駿河屋が本作りに夢中だったことを知って怒り、階段から落とそうとしたシーンで、
毎回毎回、横浜流星、階段落ちで大変だなと思ったら、なんと落ちっちゃったのは駿河屋でした。
ちょっと「ざまあみろ」と思いました。彼に重三郎への愛があったとしても、暴力的な部分は好きじゃなくて、この廓の中では、大変だったのは女たちだけではなかったなと感じさせるものがありました。
そんな中で、一番末端のような店の二文字屋に、長谷川平蔵から騙し取った50両で、女性たちに食事をさせ助けたのは、心に残るシーンでした。
で、今回のキャストさん、眉毛剃っている方たち、時々だれか分からない時があります。
二文字屋の女将のきく。声を聞いて、「ああ、かたせ梨乃だ~!」ってなりました。
徳川のお家でもいろいろあるようで・・・・・
でも一番納得した事は、平蔵の「親の財を使い果たした」と言う手紙でしょうか。
イヤそうではないですね。やはり一番印象深かったのは、本作りの楽しさに目覚めた重三郎の輝く顔と、そして出来上がった本の出来の良さに対しての嫉妬のせいなのか、闇落ちしていきそうな顔をしていた孫兵衛の顔だったかもしれません。
あっ、そうそう。書き逃してはダメった。
今回の彫師と摺師は本物の職人さんだったのですね。