月の初めとか終わりには何かそれだけで意味があるように感じます。
4月30日に、録画してあったものを見たわけですが、「広重ぶるう」は、そんな月の最後に見るには相応しい心に残る作品でした。
阿部サダヲと広重。面白くないわけがないと、録画することを忘れないようにメモ帳に書き込んでいました。
(そやそや、「岸部露伴は動かない」の新作、「密漁海岸」は5月10日の午後10時から。めもめも。BSP4kの方は5日午後1時からですよ~)
そして私の期待は裏切られませんでした。
物語の中に、どんなに生活が苦しくても笑顔を絶やさず「承知しました。」と夫を支え続ける、日本の妻の鏡のような加代と言う女性が出てきます。
これはそんな加代に支え続けられ、まったく売れなかった広重が、自分の描きたかった絵を見つけ世に出ていくまでの物語。
あーあ、こういうお話には、出てきちゃうのよね、そういう妻・・・・と、「そういう妻」とか言っていますが、実は「そういう妻」が、私はそうとう好きです。
山本周五郎の「日本婦道記」などを思い出してしまいました。
多分だいたい、日本人は「そういう妻」が大好きですよね。
広重の絵が売れて、彼女はそれだけで満足していたと思います。
だけど出来れば、広重が用意した家に住み、そして無欲の彼女が唯一臨んだ養子となった弟子を我が子のようにかわいがらせてあげたかったと、しみじみと思いました。
保永堂の竹内孫八は高嶋政伸。
彼の決して他のものには悟らせない広重の妻への愛と言うものを、視聴者だけには感じさせる演技も良かったです。
言うことは厳しくても、真実を見抜き語る彼はかっこ良かったです。
加代の優香、北斎の長塚京三、歌川国貞の吹越満、みな良くて、心に残る作品だったと思いました。
なんだか広重の作品を見たくなりました。
「中山道広重美術館」と言うのがあるのですね。
→中山道広重美術館 :: 当館について (hiroshige-ena.jp)
ちょっと遠いかな。いつか行けたら良いな。
あっ、そうだった。
下のこう言うのを持っていたのでした。ちょっと雰囲気だけでも感じましょうか^^
※ 画像は広重ぶるうじゃないけれど、ある日の空です。