ザムザ阿佐ヶ谷にて架空畳の演劇「ディアスポラ」を見てきました。
前回の、と言っても昨年の6月第一回の「デジタル クォーツ セコンド ハンズ」ですが、(今回は第四回公演、誘ってくれれば二も三も行ったのにアタシ、と思いつつ、そんなにファンなのかと自問自答してみるならば意外と嵌る架空畳の演劇)、その時も、「難解」と言う言葉が浮かびましたが、今回はさらに輪をかけて「難解さ」が増していたように感じてしまいました。
―そんな事は、ないぜ。あんたがバカなんだい。―
と、言われたら百の言葉で反論しちゃうよ、アタシ。
例えばこの芝居を見ていると、二つのサークルができていき、さりげなく分かる人分からない人に振り分けられていくような、余計な心配をしてしまうのです。だけど、私は、まだ、分かる人の真ん中です。
―ワー、何この人、すごい自信・・・― って思いますよね。
まあまあ、そこはサラッと読み飛ばして下さい。架空畳的に言うのなら「彼女の上に傲慢の雨が降る」と言う所ですね。でも、私が言いたいのは、この「まだ」と言う部分なんです。(丁寧語がめんどくさい。文体変えちゃえ)
今はまだ理解できる。でも、一年後は分からない。老いるということはそういうことなんだ。又、えらそうな事を書いているけれど、去年の私には言えないが今年の私は言える、悲しい事だけれど。
<過ぎていく日々を、楽しく夢中になって見ていたら、あっという間におじいさん>いやいや、こんな雑なセリフではない。架空畳のセリフはみんな詩の様に素敵なのだ。
ふと、私は思う。
―若かったあの頃~、何も怖くなかった~ ♪
と歌っていたこうせつは、若かった。
―青春時代が夢なんて、後からしみじみ思うもの~ ♪
と歌っていたトップギャランも若かった。
今頃彼らは、本当にしみじみとこれらの歌を歌えるのではないだろうか。
いつかきっと、舞台に立っていた人たちも、この日の舞台のそのセリフを思い出す日が来るのだろうか。
「難解さ」については、もう少しきちんと感想を書きたいところだが、なにぶん予定外で記事を書いてしまったので、時間不足。半端になるので止めておこう。
サーカスの空中ブランコを見つめる主人公。顔の表情だけで、目線の先に華やかなサーカスが出現してしまう。私はこの岩松さんのファンなのだ。
最後の駱駝に乗せられ目隠しされ、永遠に砂漠を行くという迷宮に放り出された島国の王の話は、素晴らしい。駱駝の上で意識だけで幻の王国を作っていき、幻の国を統治する。
受け取るメッセージは人それぞれだろう。
時間軸の話。乱暴だ言い方だがいじめの話。思い出すと、書いておきたいことはたくさんある。だがもうやめよう。
一体私はこの記事を誰に向かって書いているのか分からない。この演劇を見た人以外、分かる人は居ないのではないだろうか。自分用のメモにすらなっていない。
だけれど、かなりの時間を費やしてしまった。失ってしまった時間は戻らない。残念ながら、人生は到達しない矢などではない。
家に戻ってきてから「ディアスポラ」の意味を調べたり、そういう小説があることを知ったり、舞台がいつの間にか変化していた事を教えてもらったりで、ある意味「アハ体験」の夜だったかも知れない。
<時間がないと、私にはこういう記事は書けないんだナァ。でも、悔しいので自分の為にアップしてしまいました>
お礼が遅くなってしまいましたが、
前回公演ディアスポラに足をお運び頂き、
誠にありがとうございました。
次回公演の制作を担当しております桐村と申します。
次回は架空畳初の二人芝居を
クリスマス真っ只中の横浜で行います。
年末の忙しい時期かとは存じますが
2007年架空畳の締めくくりを「目撃」して頂ければ幸いです。
次回公演「BIG HORRORー大法螺ー」詳細↓
http://kaku-jyo.com/stage_next.html
いきなりの書き込み、大変失礼致しましたっ!!
行きたいなとは思っています。日程に都合が付いたら、行きます。クリスマスに横浜でやるなんて、おしゃれですね。
だけど、メンズペアには大幅割引があるのに、レディスペアにはないのかなあとケチくさい事を思ってみたりして・・・・
何分むさ苦しい男所帯。
寂しい男達の雄々しい意見に
今回は押し切られる形となってしまいました。
kiriyさん、申し訳ございません…
女性お二人のお客様にも「ペア割引」なら適応させて頂きます!!
よろしければご検討くださいませ。
私のぼやきにお答えいただけるとは・・・
なので、「行きます」とお返事したくて、かえってお返事が遅くなってしまいました。
それなのにいつも一緒に行くお相手の方と連絡を取り損ねていて、未だお返事が出来ないのです。
兼業主婦なので日にち的には少し難しいのですが、前向きに考えてみます。
どんなに良いお芝居でも、伝える相手が集ってくれなければ成り立たないわけですから、裏方の苦労は絶えませんね。桐村様も頑張ってくださいね。