前回の感想の中で紹介した本木さんの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を録画したので、それを見てから感想を書こうと思っていましたが、なかなか見る事が出来ないので、やはり先に感想を書く事にしました。
本木道三のラストの日。やはり迫力があり見応えが充分でしたね。
だけどそればかりでもなく光秀の運命も大きく動き、まさに美濃編の最終回に相応しいお話でした。
nhkのHPはほぼ1年間の期間限定なのですが、そこでの「本木雅弘ロングインタビュー」の前半と後半、読み応えありますよ~。インタビューと言うより、まさにこのドラマの解説そのものです。
下の方にリンク張っておきますね。
高政が「道三は生け捕りにせよ。」と言うと、さりげなく稲葉は「父親殺しは見聞が悪うございますからな。」などと言い、高政はぎくりとするのでした。
高政の事を凡庸な人などと書き続けてしまいましたが、そうではなかったのだなと思いました。
道三のような強烈な才と個性の持ち主でも、美濃一国で終わってしまったと自らの口で語らねばならなかった国盗りの物語。ましては高政にとっては美濃より先の構想などないと思われ、国衆らとのチーム戦を持って他国からこの国を守っていきたいと考えていたのでしょう。
成り上がり者の血ではなく、正統なる血筋の土岐の名を利用して。
「我が父は土岐頼芸さま」と高政が言えば家臣は皆頷くけれど、本当は誰もそうとは思っていないと言う事がさりげなく分かる稲葉のシーンだったと思いました。
今回の予告編を見た時に、凄いなと思いつつ、なぜそのようなシーンになるのだろうかと思いました。
そして今回、その「なぜ」の部分が分かって、さらに「凄い !!」と思ってしまいました。
あの河原から高政の陣営に走って行く道三を見ていて、思わずワタクシ「天と地と」を思い出してしまいました。川中島の合戦で謙信が信玄の陣営にひとり切り込むシーン、かっこ良かったですよねえ。
えっ、もう歳がバレバレですか~?
でもそれを幼稚園の時に見たかもしれないじゃないですか~。(^_^;)
と言う、どうでも良い想い出は置いておいて、やっぱり道三のそのシーンもカッコ良かったです。だけど馬を降りての一騎打ちなど、絶対に不利ですよね。
そこには道三の恐ろしい計算が合ったのですね。
我が子に歴史の続く限り延々と父親殺しの汚名を着せると言う・・・・・。
やっぱり恐ろしぃね、それ。ぞっ~!
だけどここだけは、HPのインタビューの言葉をお借りさせてください。(ずっと残したいしね。)
『<長良川の戦い>で、高政との一騎討ちに持ち込んだ道三は「そなたの父の名を申せ!」と叫び挑発します。そして思惑通り一騎討ちに持ち込みますが、最後は高政を守ろうとした家臣に刺されてしまいます。道三はそのまま倒れ込むように高政にぶつかっていき、「わが子、高政、愚か者。勝ったのは、道三じゃ」とつぶやくように吐き出しそのまま崩れ落ち絶命する。高政に倒れ込むというのは監督の演出でしたが、これによって壮絶とは別の余韻を創り出したと思います。
息子・高政になだれかかる姿が、このドラマでは見たことのない最初で最後の父子の抱擁にも見て取れます。また、最後に放った言葉も深く聴けば、「お前は間違いなく私の息子である」、その次の「愚か者」は、高政のことを指しているようでいて、同時に「こうせざるを得なかったこの父も愚か者だ」と、自らにかけているようにも聞こえます。「勝ったのは道三じゃ」と、数珠を引きちぎり、「己以外に救いなどは求めないのだ」と言わんばかりに倒れる。どうか父の生き様、死に様からさまざまな意を学びとってくれと願ったのかもしれません。
最後の最後に、これまで厳しく接してきた息子を抱きしめ、自分の愚かさを詫(わ)びる道三。そして命の脆(もろ)さをあえてさらしたかのような、あっけない終焉(しゅうえん)。そういう解釈をすると、このシーンは何か物悲しいものに見えてきます。』
>このドラマでは見たことのない最初で最後の父子の抱擁にも見て取れます。
って、悲しすぎますよね。
でも紀行で道三塚の事を言っていて、「下克上を繰り返し上り詰めた道三」と言う言葉があって、そこでしみじみと気が付いたのです。なぜ、高政は父をあそこまでなどと思っていたのですが、彼はまさに蝮の道三の子供だったからなんですね。父の背中を見て育った高政だからこそ、自分の足元を揺るがす不安なものを力をもって取り払ったのだと思いました。
まさに道三の息子・・・・・
だけど光秀は、
「真の気持ちを聞きたい。道三さまはそなたの真の父ではなかったのか。」などと問うのです。
言えるわけないじゃないのよ~、光秀。
だって高政は、これから先全力で父親殺しの汚名と闘って行かなくちゃならないって時に、わが父は本当は道三なんて言える ?
「わしの父は土岐俊芸様」としか言えないと思う。
それを理由に去って行く光秀。
高政は、同じ日に父と親友(だと思っていた)を失ってしまったのですね。
このシーンだけは、高政の方に人情みたいなものを感じてしまいました。
飛んで火にいる夏の虫みたいな光秀なのに、
「次に会う時は・・・」なんていうのですよ。
普通は、「我を助けよ。」「やーだよ。」って言われたら、「ならば死ね。」となるんじゃないのかしら。とりあえず「捕えよ。」とかね。
せっかく他が良いシーンなのだから、ここはあえて触れるなと言うところだったのかも知れませんね。(触れてしまいましたが)
道三最後のシーンは高政も凄かったですよね。瞬きしたら涙がポロポロと零れてしまうから、目を見開いたまま。
期待していた演技合戦、見る事が出来て満足度が高かったです。
そして明智の城に急いで帰ると、光安叔父さんが光秀を首座の席に座らせて、光秀に家督を譲ると言いました。そして光秀の父の言葉として「逃げろ」と伝えるのです。
逃げて生き延びる。
そして明智の家を守る。
大切な作戦ですよね。
「わしも後から行くから」と光安叔父さんは言うけれど、足を負傷した光安がそう言って皆を早く行かそうとしているのは、誰にでも分かることでしたよね。男泣きに泣く光秀。今生の別れに浸る時間もなく、家に帰ってくると、母と妻は籠城の支度は出来ていると言いました。逃げると言うと、母がごねる。気持ちは凄く分かるけれど、「早く~」とテレビ前ではそわそわしてしまいます。
このシーンも、藤田伝吾の説得が良かったですね。微笑みながら諭す。逃げてと言わずに旅に出てと言う。
良いシーンだなと思いつつ、「はよ、逃げんかい !!」とドキドキしてしまいました。
敵はなんとドアの前だよ~。
あっ、私も何か焦ってる。ドアの前ってなんだよ~。家の門の前と言いなさいよって自分でも思いました。
何を焦ったかと言うと、あとわずかで午前2時。猫がメチャクチャ鳴くもんだから、気もそぞろになってしまいました。あっ、こわっ。
えっと、
そうそう。
私が、テレビ前で「早く~。」と言っていたら、夫殿が言ったのです。
「大丈夫さ。この後ちゃんと生きてるんだから。」
そりゃ、そうだ。
そうだが、やっぱりそこはドキドキした方がドラマ的には楽しいと思うのだけれど、そこのところはどうなのかしら。
と言うわけで、また次回も楽しみですね。
(後、5回分ぐらいしかストックが無いらしいですよ。)
追:真夜中に2時に猫に不気味に鳴かれて、いきなり肩が重くなって・・・・・。
なんか怖くなって寝てしまいました。
NHKのHPをリンクしておくと言ったのにすみませんでした。
たった今、私も知って悲しく思っていた所です。
分かっていたけれど、毎週凄く楽しみにしていたので、やっぱりガッカリしちゃいました。
>これから、って時ですが、視聴者の興味をつなぐ対応を期待するばかりです。
そうですね。
そして、やっぱりいい子にして待っています。
本当にいろいろ我慢の時代ですね^^
これから、って時ですが、視聴者の興味をつなぐ対応を期待するばかりです。
あれね。
夜中に猫が異様に鳴いたのは、妖怪ネットいじりが出没したからだったのだなと思いました。あ奴め、一字変えて行ったな(笑)
訂正しました。ご指摘ありがとうございます♪
ストックが無くなったら、総集編&出演者たちのリモート座談会とか ?
姉が、前半の花を失ったら(道三の事)これからはどうなるのと言うので、次はサンタマリアが出てくるよと言ったら、「えーっ、彼では花と言えるかどうか。」などと失礼極まりない事を言いました(笑)
だけど、世の中にはいろいろな花があると言うもの。皆それぞれに美しい。私はサンタマリアと言う花を楽しみたいと思っています♡
楽しみですよね^^
ふじたでんごの漢字は改名したかの?
越前では、朝倉サンタマリア義景が出るぞよ。