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星子さんからメールが来ました。
「金曜日にあそこに行かない ?」
えーとえーとえーと・・・・。
あそこってどこじゃ ?
この前会った時の話題は藤棚を見に行く事だったので、藤棚でも見に行こうと言ってるのかしら。でもそうだったら、もう藤はダメになっちゃってるよね。と思いつつ、待ち合わせの場所に行ったら、またも先日ご一緒した街の中の森に行こうと言っていたことが分かりました。
もうこれからは大丈夫。
「あそこ」と言ったら、あの森の事です。
彼女も言いました。
「『あそこ』で通じる場所が出来た。」と。
で、5月8日の金曜日にあそこ、あの街の中の森に再び行ってまいりました。
前とは違う入り口から入って行くと、やはり可愛らしい野の花が私を待っていてくれました。
実はこの森では気になっていたことがあったのです。先日ここに来た時に、十二単の事を教えてくれた男性にキンランの事を教えると、
「俺はこの森でまだギンランを見たことがないんだ。」と言ったのでした。
キンランがあれば、ギンランもあるんだなと私は思い、是非見たいと思っていたのでした。
私たちが森に来ると、必ず管理の人に出会うと言うお約束。
私は聞いたら必ず答えてくれると信じて疑わない子供のように、
「ギンランってこの森の中に咲いていますか。」と、その方に聞きました。
必ず答えて頂けると言う期待は裏切られませんでした。
ここにあるよ、あそこにあるよと丁寧に教えていただいたのでした。
ラッキー♡
ギンラン、素敵な花ですねぇ~。
可愛らしく清楚です。
そして再びキンランです。
またギンランを教えてくださった方が、他にもマムシグサを教えてくれました。
これは森の中に他にも咲いているけれど、ここまで大きいのは初めて見たと言っていました。
名前もそうですが、少々怪しげな雰囲気が漂っているような花だったと思います。
ちょっとこの花の事は、家に帰ってから調べてみたのですが、秋になってからの実の姿を見たら、私もこの花を知っていることが分かりました。
実は赤くブドウのような形状。可愛いけれどちょっと不気味な実。
ちょっと(大分かな)自分で撮った画像を探しましたが、見つからないので、それは今後に期待してください。もしくはネット検索でどうぞ。
その人と別れて、星子さんと更に先に進むと
「ほらっ、あった。」と星子さん。言われてみたら確かにありましたが、私一人でしたら気が付かなかったと思います。
しかしこちらを見て、先ほどの花の「ここまで大きいのは」の意味が分かったような気がしました。
そしてまたまたキンランです。一番の盛りを過ぎて行く所なのでしょう。
既に色が褪せて行っているものもありました。
そしてまた森の風景を楽しむ私たち。
― こんな所が上高地にもあったよね。
― また行きたいね。
― うん。行こうよ。
目の前の森がこんなに綺麗なのに、それでもやっぱり、ここでないどこかを求めてしまう。
それこそが、尽きぬ旅への想いと言うものなのかも知れないね。