「ように」とちゃんと付けましたからね、「ように」と。
※ ※ ※
ある時、夫と車を走らせていましたら、家の近くの動物病院が閉鎖されて売りに出されていました。
夫曰く、
「ここは場所も悪かったから、もっと場所の良い所に移転したのかなあ。」
なんと善意の解釈でしょう。
場所の悪いところで20年以上もやっているわけないと思いますよと、私は夫に言いました。
私の推理は、もっとろくでもないものです。
この世知辛い世の中、とうとう立ち行かなくなったのだと言う解釈。この病院は治療代が高いと噂があったのです。あくまでも噂ですが、私も以前飼っていた猫のピピちゃんをこの病院で亡くしてから、此処には来た事がありませんでした。丁寧で優しい良い先生でしたが、助からなかったと言う悲しい思い出の病院になってしまいました。だからその後飼ったワンコのココちゃんの時には病院を変えました。だけど病院を変えて分かった事ですが、やっぱり前の診療代は高かったなと感じてしまったのです。故にどんなに腕が良くても、リピーター率が低いのでは・・・・・
動物病院の値段設定は良く分かりません。でもその後の病院の繁盛具合に影響があるとすれば、その兼ね合いは難しいものかもしれませんね。だけど、それにしたって20年以上もやってきたのに、今更、「とうとう」もないか・・・
謎のまま、車はその場所から離れていきました。
※ ※ ※
本当に、毎日が暑い。
私は家の中でフウフウと猫を巻き込んで我慢大会をしている事が多くて、時々ぼんやりしてしまいます。これは危ない兆候ですよね。節電も気をつけてやらないと危ないですよ。
だけどふと、この暑さに負けて、心も閉じこもりがちになっている自分に気がつきました。心は閉じこもりがちと言っても、主婦の生活は早々は引きこもってはいられないでしょう。買い物行ったり銀行に行ったり・・・
だけど友人に電話するでもお茶を飲もうなどとも思えない私。
なんかイヤだな、そんな私。
夏はなんか心が燃えていなくちゃ。
あっ、そうだ。
ずっと前に出来たのに、行った事がない喫茶店に行ってみようと急に思いたちました。
出来たばかりの頃、先に行った友人たちの評判が余り良くなくて、行く機会がなかった喫茶店。自分の目で確かめたいと思いました。だって今、町に喫茶店って少なくなったと思いませんか。ドトールとかはあるけれど、昔ながらの喫茶店ってあまりないのです。だからそこが私の思っていた喫茶店だったら良いなと思いました。
銀行とちょっとした買い物をしたついでに行きました。着いた時には、もう喉がカラカラでした。
そう言えば、喫茶店の「おひとりさま」出来ますか?
私はずっと昔から平気です。
もちろん最初はドキドキしました。でも頑張ってチャレンジしたのですよ。
「それって、頑張ってチャレンジするものなの?」って、思いましたか。
私的には、そうです。
なぜなら、喫茶店でやることは美味しいお茶を飲む事だけではなくて、友人とのおしゃべりが大切な要素でしたから。そのおしゃべりがなくて、喫茶店に一人で入って一人でお茶を楽しむのは、ちょっとハードルも高かったのです。
でもそのチャレンジは、いつの頃かと言うと、はるか昔の学生時代の事なんですね。その頃、いろいろ頑張りました。「おひとりさま映画館」に「おひとりさまラーメン屋」・・・・
「おひとりさまお芝居」はお芝居自体が滅多に行かなかったからですが、一昨年チャレンジして、これも平気。幽霊が怖くてひとり旅が出来なかったけれど、食事なしのビジネスホテルなら結構行けると気がついて、これも平気になりました。
そそっかしいので海外旅行のおひとり様は、この先もないと思います。不安要素が多すぎて・・・
バスパックも、私的にはちょっと勇気が出ません。だってバスが分からなくなっちゃいそうで怖い←私の場合ありえそうでしょ・・。
「ひとりカラオケ」「ひとり焼肉」「ひとりミッキーマウスのおウチ巡り」、どれもやりそうもないな、これからも。
だけど「牛丼屋」さんのおひとり様、今度やってみようと思います。なんと牛丼屋さんに今まで一度も入った事がないのです。注文のルールも良く分からないかも。
でも夏は、こんなささやかな事でも冒険してワクワクする事も素敵な事だと思います。
と、言う事でお話を元に戻します。
初めては行った喫茶店は、昔ながらの喫茶店で、しかもちょっと洒落ていました。珈琲の味はちょっとほろ苦くて、本当のアイスコーヒーの味がしました。
ここ、良いな。
そう思いました。
が、カウンターに座っていた常連と思われる女性のおしゃべりが・・・・・・、ああ、滅茶苦茶煩かったのです。お客は私とその人の二人。彼女が話しているのは、喫茶店のママさん。だからどうしても、話し手はお客で聞き手はママさんになってしまい、私も彼女のおしゃべりを聞く羽目になってしまったのですよね。
聞かないよと言っても聞こえちゃいますよ。
でも最初は、聞かないようにしていました。本を読んだりメールしたり・・・。本当は静かにぼんやりしていたかったのだけど、まあそれはこの次にでもと言うことで良いやと思いました。
ところが彼女が行き成り、私の耳がダンボになるような事を言ったのです。
そうです。あの病院の閉鎖の理由です。
それは思ってもみない理由でした。先生が亡くなったと言うのが、その理由だったのです。
私はひとり心の中で「えええ~!!」と叫びました。代わりにママさんが「ええ~!!!」と言いました。
「私てっきり・・・・」とママさん。この「・・・」の部分には、上のほうで私が思ったことが入ります。
でも何故、みんなの予想の中に獣医師の死亡説が思いもしなかったのかと言うと、その先生が若かったからなのです。
たぶん私と同じくらい。ショックでした。
彼女とママさんがその病院の思い出を語り続けていました。
ウズウズウズ
いつもなら見知らぬ人には気さくではない私。でも、そのお話には参加したくなってしまいました。だけどそんな勇気はありません。
とか言いながら、お金を払う時に、後ろで耳をダンボにして聞いていた事は何か失礼なような気がして、
「先ほどのお話は・・」と、聞いていた事を謝ってしまいました。私同様お話好きな方なのだと思います。それから又彼女とママさんと私とでお話に花が咲いてしまいました。もう帰ろうと席を立っていた後なので、短い時間でしたが楽しかったです。
※ ※ ※
ささやかな冒険少女だった頃の気持ちを取り戻して、町を歩く事も素敵な事だと思います。
楽しい時間は持てましたが、聞いたお話はちょっと悲しい内容でした。ピピちゃんとの入院期間の5日間だけのお付き合いでしたが、錯乱して狂ってしまったピピちゃんを前に
「ママよ、ママが分からないの。」と大泣き出来たのは、この人はそんなバカな姿を見せても平気だなと直感出来たからだったのだと思います。
えっ、なんですか。
狭い世界の話ですって?!
良いのです。歳を取ったら、私はミス・マープルのようになりたいと思っているのですから。
まさかお亡くなりになったとは…
驚きました…そんなこともあるんですね。
なんか、ドラマの展開みたいです。
kiriyさん、ミス・マープルの雰囲気ありますよ。いいなぁ♪
私は何かしら♪
お一人様の話、最近はお一人様リンガーハットとかお一人様漫画喫茶とか行ってます(^^)vあ、これは普通一人ですね。漫画喫茶^_^;
でもやっぱり誰かと一緒がいいな(#^.^#)
kiriyさん☆今度一緒にどこか行きましょう!!
獣医さんの事はショックで悲しかったです。町も歩けば徐々に変化があって、かつて賑やかだった商店街がシャッター通りになってしまっている事に最近気がつきました。
そう言う変化って寂しいですよね。
ところで漫画喫茶、前から行きたいなあと思っているけれど未経験。おひとり様で行かれるんですね。なんか、尊敬♪
>kiriyさん☆今度一緒にどこか行きましょう!!
是非!
でも今は絶対にヤマザキさんの方が、忙しいと思います。出来るだけ合わせますので、お互いに社交辞令にならないように具体的に連絡しあいたいですね。
そうすると9月過ぎかな~。
それとも、とりあえず夏休みにお子様を連れて、うちに猫を見に来ますか?