1月28日、ちょっと人に会うためにつ冷たい雨の中を出掛けてまいりました。
その待ち合わせの場所を、上野にしたので、その待ち合わせの人と別れた後、せっかくなので東京都美術館で開催されている「ハマスホイとデンマーク絵画」展を見てまいりました。
たまたま、その知人とのお茶タイムを、東京都美術館内にあるカフェにしたものですから、ついでに見るなら「そこででもいいか。」みたいな感じで行ったのでした。
本当は、東京国立博物館での「日本書紀展」などを見たいと思っていたのですが、時間的に予定が押していて、移動時間などを考えると無理だと考えて、そのまま入場したのです。
この「ついででどうでも良かった」みたいな書き方は、とっても失礼だと思います。だけどそれはちょっと本音で、家で「今、上野で何をやってるかなぁ。」と検索を入れた時にも、「ハマスホイ」と言う方もまったく知らず、デンマーク絵画と言われてもまったく興味を感じる事が出来なかったのですから。
だけど !!
時間がなかったって ?
それ、ラッキーだったんじゃないかしら。
この絵画展、どんぴしゃりに、私のツボにはまりました。
絵画展に行って、時々思う事は、お値段の事はまったく考えずとも、好きだなと思った絵画を、自分の家に飾ることはできないよなと言う事なんです。
大きさもあるけれど、色調とか雰囲気とか・・・・・・・諸々と。
だけどこの絵画展の作品の中には、自分の家のリビング、もしくは玄関に飾ってみたいなと思えるようなものが、多数あったのでした。
音声ガイドは宮沢りえさん。ガイドしか知り得ない情報もあって、私はそれを借りて耳を澄ます事も多いです。
冷たい雨の日の夕方近くで、館内は空いていました。
ガイド機が流す音楽を聴きながら、ゆったりとした気持ちで決して華美ではない丁寧に描かれた絵画を見て回ることが出来ました。
コンスタンティーン・ハンスン作「果物籠を持つ少女」は、ハマスホイが所有していたのだとか。
「新しい芸術よりも古い芸術からより多くを学ぶでしょう。」と彼は言っていたとか。
温故知新って事かな。
ヨハン・トマス・ロンビュー作「シェラン島、ロズスコウの小作地」。ハムレットの舞台だそう。
スケーイン派と言うのがあるらしい。
クレスチャン・モアイェ・ピーダスンはヴァン・ゴッホに会って影響されて「花咲く桃の木」を描いたらしい。
いろいろ学ぶ点が多い・・・・。
ウィキペディアの「ヴィルヘルム・ハマスホイ」を読むと
『ハンマースホイは生前にはデンマークを代表する画家として、特に国外で名声を得たが、その死後は急速に忘れられていった。再評価が始まったのはようやく20世紀末になってからである。 』
と言う言葉が書いてあります。それは音声ガイドの最後にも「この忘れられた画家が」と言う言葉が出てくるのです。
なんだかドラマチックですよね。
知りたいのは、その忘れられた画家が、何のきっかけで再評価を受ける事になったのだろうかと言うところにあると思うのですが、誰も語らず。
きっと風が吹いたという事なのでしょうね。
人は時には静寂を求める者。
そんな時ハマスホイの作品は、ぴったりだとそう思えます。
と言うわけで(もう、絵葉書のコレクションは止めようと決意していたのに)買ってきてしまった、大判絵葉書です。
これがハマスホイの最後の作品です。
フライヤーの表と中。
他の買ってきた絵葉書は、すごく気に入ったものを買ってきたというよりは、ちょっと我流で楽しんでいる色鉛筆画の為に、買ってきたようなものです。
「晩秋のデューアヘーヴェン森林公園」はティーオド・フィリブスンの作品です。
その次のは「若いブナの森」、ハマスホイの作品です。
写真コーナーです。誰かと来ていたらこの前に立ち、静かな部屋に佇む事が出来たのに・・・・・(/_;)
そしてこの日の花より団子タイム。
外観は素敵でしたが、中は食堂と言う感じ。でもお値段はリーズナブルで、トレイやラテのパンダが可愛らしい。お子様連れなど、お気楽で良いのではないかと感じました。(上野グリーンサロン)
そして東京都美術館のカフェにて
モンブラン、美味しかったです !
絵画展のHPは→ここです。
名前の表記が違っていて「ヴィルヘルム・ハンマースホイ―静かなる詩情」でした。
共感できる人がいるととても嬉しく思います。
12年前の展覧会の記事を読まさせていただきました。ハマスホイの作品からは、本当に静寂というものを感じますよね~♪
それから名前の表記はウキペディアでも違っていました。
時々、海外の名前のカタカナ表記ではそう言う事ってあって、混乱する時ってありますね(笑)
横道に逸れますが、以前中学生の歴史の教科書を読みましたら、「リンカン」とあって、今は「リンカーン」ではないんだなと認識を改めた事があるんですよ。
そう言えば、12年前の東京美術館巡りの頃、私は「フェルメール展」に行ったのでした。
ちょっと懐かしく思い、自分の記事を読み直してしまいました(笑)