なんか、めちゃくちゃ面白かったなあと言うのが今年の「元日スペシャル、ボマー」の感想です。
正しい長いタイトルは「第10話「ボマー~狙撃容疑者特命係・甲斐享を射殺せよ!」
この長い副題が付くたびに、なんか土曜ワイドの「湯けむり温泉女将のなんとか」みたいでちょっと萎えてしまうのですが、これって新聞のテレビ版がスカスカになってしまうのを防ぐためなのかなと余計な推理をしています。でももしかしたらこのタイトルでドキドキハラハラして絶対に見なくちゃと言う方もいらっしゃるのかもしれないし、くだらないことを言っちゃあいけませんね。しかもこの副題に対しての文句のようなもの、いつも言っているような気もするので、
「今年も変わらずによろしくね♪」と言いたいのかも。←めんどくさいやっちゃ。
だけど「射殺せよ」ったってするわけないさと思う人が果てしなく100%に近いと思うのですが、アレには騙された人もかなり多くいたんじゃないですか?
アレっていうのは、アレです。〈ドラマ感想なのでネタバレガンガンしています。〉
甲斐享が爆弾を体に巻き付けた少年に出会い事件に巻き込まれていく過程ですが、またまた偶然に巻き込まれちゃったと思った方多数ではありませんでしたか。でもそれは仕組まれた罠だったという所も面白かったです。カイトを選んだ理由もカイトパパが警察庁の次長だからで、何かあってもおいそれと警察も手を出してこなくて、少年を守るには最適な人だったという、かなり説得力のあるものでした。
だけど最初の交番の爆破時には宇崎演じるJBと名乗る男は、近くにはいなかったのです。警官が巡回の時間を狙ってやったと言っても、交番なのですからちょうどそこに誰か来ていたかもしれませんし、鍵がかかっていたとしてもその前に立っていたという事はあり得ることで、私が一番引っかかってしまったのがそこかな。
ゲストは宇崎竜童、中村橋之助、佐藤藍子、大和田健介
橋之助がやたら理解のある公安部長で、サスペンスの流れで言ったら彼は犯人のはず・・・・って、こういう推理は邪道なんだけれど、ドラマのサスペンス犯人当てはそこに限界があるのだと思います。だからやっぱりポイントは「ああなってこうなってそしてこうなる」と言う部分が二転三転していくと、チョー面白いとなってくるわけ。今回は映画も控えているし。スペシャルでつまらなかったと言わせるわけにはいかないという意気込みを感じました。
冒頭からつかみはOKでしたよね。
ビルの屋上の淵に立つ男。まさに飛び降りるのかと見ていると、みんなの見ている前で落ちていってしまいました。
場面が変わって病院に担ぎ込まれた瀕死の女性。
そして幕が開くと、いつものお気楽な花の里でのシェークスピアの格調高いお話のあと、交番の爆発と爆弾少年との絡み。テンポ良く進み、これが全部どのように絡んでくるのかと思いました。
そしてこの冒頭での花の里での会話があとで重要なポイントになってくるのも面白かったです。
そこでのシェークスピア「ハムレット」のセリフは
「ホレイショー、天と地の間にはお前の哲学では思いも寄らない出来事がまだまだあるぞ。
Than are dreamt of in your philosophy.」 英語付きで載っているところを探してみました。