森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

鎌倉殿の13人 第41話「義盛、お前に罪はない」

2022-11-03 02:42:50 | ドラマ (大河)

なんだか書きたい事がいっぱいあり過ぎて、逆に書きだせないと言う状況に陥ってます。

以前にも「おんな城主、直虎」の時に、そういう時があって、一番のクライマックスの感想がありません。

今回も、一番のクライマックスとは思いませんが、そうとう中身がぎゅうぎゅうとしていたように思いました。

 

結局、タイトルの「義盛、お前に罪はない。」と実朝が言ってしまった事が、義盛の明暗を分けてしまったわけですね。

でも、もう一回観ないと、私にはそこのところがしみじみと理解したとは言い難いものがありました。(だからもう一回観ると思います。)

もうね、ツイッターのドラマクラスタ、特にこの「鎌倉殿の13人」を見ている方々のキヅキは凄いんですよ。

いつも見た後に、そこを読んで「へぇええ」と言っています。

昔は時々、ドラマ感想などもタイムリーで私も呟いていましたが、今はみなさんが凄いので控えてしまっているようなものです。でも今回、想いがあまって私も呟きました。

「なんか泣いちゃったよね。」って(笑)

 

今回ツイッターで教えていただいた事で、一番しみじみしたのは、鎌倉を去る巴が義盛の着物を着ていたという事なんですね。

こんな事は教えてもらわないと、私なんかにはまったく分かりません。

いろいろな荷物を持って、鎌倉を逃げていくわけではないのです。たった一枚、夫の着物を着て、そして自分が着ていた鎧を身に付けて、巴御前は鎌倉を去って行くのです。

ああ、断捨離しよっと・・・・・と、なぜにそこに行くんだ私 !?

ええと、横道逸れないように頑張ります。

だけどこれは私にも気がつきましたよ。木曽義仲の時、巴御前は「第一の家人なり」と自分の事を言ったでしょう。

それを聞いて、私は、「ああ、この人は、この幼なじみのこの男に心酔し身も心も捧げて来たんだな。」と思ったのです。そして「第一の家人」と言うだけの自信もあったのでしょう。カッコいいなと思いました。

だけど彼女は、義仲に生きろと命じられたから生きたと、そんな感じもしたのです。

そして今回は、「鎌倉殿の第一の忠臣、和田義盛の妻」と言うのですよね。

あっ、いやいや、今確認したら「鎌倉殿の第一の」は言ってなかった(^_^;)

だけど和田の名前の前に、敢えて「忠臣」と言う言葉を入れる巴御前。

私はこの言葉に、彼女の生きる意味と目的を感じ、ジワーっときました。

ー 私の夫は、鎌倉一の忠臣だったのだ !

私はその和田義盛の妻なのだ !―と。

 

鎌倉殿の13人 第16回「伝説の幕開け」

の感想の中に、

『だけどその最後のシーンでは「吾妻鏡」からではなく「源平盛衰記」の、後に和田義盛の妻になり朝比奈義秀を産み、その後は出家して主・親・子の供養をしながら生き永らえ91歳まで生きたと言う後日談に続いて行くかもしれないなと思わせる様な、そんな所で終わったのも良かったと思いました。

だけど本当の真実は分からない事です。

歴史の表舞台から消えて行った人のその後は、誰も知りません。風ばかりがその人生の目撃者なのでしょう。

そして「源平盛衰記」のように、こうだったら良いのになと言うような伝説が生まれて行ったのでしょうね。』と書き込みました。

それは伝説だと思っていたので、ある意味ドラマのネタバレになってしまうかもしれないのに、早くもその後日談を書きこんでしまいました。

だけど今の心境は,「彼女は、絶対にそうでなければならない!!」です^^

この時代は平均寿命も短いと言うのに、そんな時代に91歳まで生きたんですよ。ある意味、妖怪ですよね。

彼女は生きて生き抜いて、二人の夫と子供たちの菩提を弔いながら、鎌倉のその後を見続けたと思います。またある時は、寺に立ち寄った旅人に、夫たちが如何に生きたのかを語っていたかも知れません。和田殿の事を語る時・・・・。

「私の夫は、鎌倉一の忠臣だったのですよ。」と。

やっぱりカッコいいと思いました。

 

だけど今回一番心に残ってしまった言葉は、義時の

「これが鎌倉殿に取り入ろうとした者の末路でござる!」です。

「取り入ろうとした。」!!!!!

吃驚したのと同時に、妙に感心してしまいました。

振り上げた剣を下し、主なる者と心を通わせている者を、いかなる言葉を持って断罪するのかと思っていたからです。

凄いなぁ!!!

その時、義時は義盛のみならず実朝さえ断罪してしまったと思いました。

命助けると言う約束などなかったようなモノ。目の前で心を許せる御家人を殺されて、そして死者と怪我人で溢れる戦場を歩く実朝。

義時はこれで実朝を実質、お飾り、自分の人形にしたかったのかも知れませんが、彼は源氏の子、そうはならなかったのでした。

これからは西の方に相談していくと言う実朝・・・・。

そこが魑魅魍魎が住む伏魔殿とは知らずに、美しき歌を詠う人たちは心清らかな気高い人くらいに実朝は思ってしまったのかも知れません。

私だって、あの素朴な歌を詠む石川啄木が、酒と女と借金にまみれた破滅型の人だとは、誰かに教えてもらうまでは知り得なかった事です。多くのロマンチックな詩を書く詩人の死因が梅なんちゃらとか・・・・・イコールではないとは言いません。だけど美しい歌が、その人のすべてではないという事に、まだ実朝は気がついていないのででしょう。(西からやって来た妻が、あのように清らかな人では、それも無理ならぬことかもしれませんね。)

だけどその決意を義時に語ってしまう実朝を見て、思わず雪の日の鶴岡八幡宮の階段あたりの映像が脳裏をかすめてしまいました。

ザワザワしますね。

 

今回見どころがいっぱいでした。

義盛と巴の語らいのシーン(生きて戻って来た時に、お前が居ないと俺、困っちゃうよ・・・・・)

大江殿の強すぎる立ち回り。(文書なども大量に避難させて、敵をバッタバッタとなぎ倒して髑髏を持ってくる大江殿。カッコよすぎますよね。)

酔っぱらって二日酔いのまま戦に出る泰時(史実らしいです。)

朝時の案で頭の上も防備して進む戦い方(中国の戦法を見ているみたいで、かなり我が家ではこのシーンは盛り上がりました。)

吐いて無かった事にする起請文。(「俺の指を使え」←これ、誰でも吐くって・・。アドリブ? それともシナリオに書いてあるのかしら?  このシーン、インパクトがあり過ぎ(笑))

と言うわけで次週も楽しみです。

 

 

 

 

 


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