「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

答えは現場にあり ケアマネ勉強会 07年9月

2007-09-12 23:47:08 | 医療
ケアマネージャーさん達の勉強会に寄せていただいた。

ひとこと、
「介護の現場は、“壮絶”」

昨日・今日と私の属する
福祉保健委員会、築地市場等街づくり対策特別委員会が
開催され、その報告をすべきなのは、
わかっているのだけど、まず、今日受けた
衝撃を伝えたく、取り上げさせていただいた。

なんとかしなければ、日本の介護保険制度は、
10年内に崩壊するであろう。

今、介護保険制度がもっているのは、
介護保険制度に係る人たちの
汗と涙そして、なんとかしたいという“思い”の結晶。
その方々も、疲弊しきっている。
“思い”だけで、もっているが、そう長くは続かない。

勉強会で出た話題。順不同。

①介護事業所が経営面、もしくは指導が入り突然閉鎖する事態もある。
 利用者は、とまどう。

②介護度の認定結果が、なかなかケアマネージャーまで伝わるのに時間がかかる。

③成年後見制度をおこなうための費用が高額

④診断書代が、病院によってばらばら。
 家族に負担になり、介護認定を言い出せない人までいる。
 診断書代は、医療保険の対象になる可能性あり。

⑤ケアマネージャーも接遇など学ぼうとしている。

⑥区役所との交渉で、対応に苦慮することがあった。
 心のバリアフリー大切です。

⑦介護事業の事業所が、まだまだ成熟していない。

⑧サービス担当者会議開催の苦労。

⑨特定事業者減算が、どうも納得いかない。

⑩訪問看護から来る情報、非常にありがたい。

⑪一人抱える利用者35件上限枠が、逆に自分達の首を絞める結果に。
 介護度で、報酬が変わるのもいかがなものか。

⑫一人のケアマネを雇うのに、赤字が出る構造的欠陥。

⑬ヘルパー養成、必要だが、その後のフォローも。

⑭ヘルパーが減っている。このまま行くと、介護難民が出る。

⑮ケアマネージャー協議会、積極的に活動推進していこう。
 4名の委員では、少ないかも。

⑯利用者が、ずーっといえの中にいるとストレスが増大してしまう。
 外に出ることも大切。

⑰認知症、難病の介護は、まさに大変。その現場は壮絶。

⑱ナイトサポートの課題。
 *要支援から使えた方がよいかも。
 *認知症の人は使いたくても、つかえない。
 *緊急発信装置が回線の事情で設置できず、利用断念のケースあり。
 *緊急通報システム、緊急訪問看護もあり。
 *緊急発信装置自体の緊急発信時の音量が大きすぎる
 *これを利用する人は、入院などぎりぎりの状態である。
  開始しても、入院してしまうこと多い。
 *ひとつき1000単位は、大きいかも。
 *お金よりも、利用したいという人もいる。
 *おむつがよくなり、夜中に呼ぶ必要がなくなった。
 *老老介護で、万が一のときなど、助かる。
 *実は、夜中だけでなく、昼にも同様なシステムがほしい。
 *夜中に他人が家へあがることへの抵抗。

以上。

こりゃなんとかせねばと、
強く感じた次第である。

ただ、中央区は、捨てたもんじゃない!!
自分の利用者さんの状況をなんとかしたいと思って、
その解決法を仲間と共に考える、
そういうケアマネージャーさん達がこうして、
忙しい中、勉強会をしている。
介護の現場をなんとかしたい、
その“思い”をもったケアマネージャーさんが、
たくさんいらっしゃる。
今日のメンバーなんと15名!!

中央区から、介護を変えていける、
そんな気がする。
少なくとも、中央区の介護だけは崩壊させない。
(当然、子育て環境を変えるのも私の使命ですが)


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いよいよ、今週土曜日、新企画『学びの玉手箱』 開催。

2007-09-12 06:37:23 | 教育
みんなの子育て広場あすなろの木と
中央区教育委員会の中央区地域家庭教育推進協議会との共催で、

今週の土曜日9/15、子ども達への学び場『学びの玉手箱』が、
開催されます。


オムニバス形式の幼児、小学生、中学生の親子向け講座。
『学びの玉手箱』と題し5つの授業
(5教科のうち1教科だけでも受講可)が、計画されています。

素敵な先生方、いらしてます。

もちろん、学校での勉強が第一、大切だと思いますが、
いろいろな学びの機会があっていいと思っています。






『学びの玉手箱』

日程  :  9月15日(土)


場所  :  月島区民センター5階(託児システムおよび施設あり) 要予約


申込み : 中央区地域家庭教育推進協議会 担当 尾崎 安西


電話   : 03-3546-5526





AM9:30~10:30 


題目「スラスラ読める魔法の言葉」   


講師 池田 良輔(SRP教育研究所)


読書が嫌いな人にオススメ。文章をスラスラと読むには「こそあど言葉」と「つなぎ言葉」をしっかりマスターすれば大丈夫です!今日は、その2つを、パズル遊びのように楽しくマスターしちゃいましょう。これでいろいろな本が、より「深く」まで読めるようになります。





AM11:00~12:00 


題目「親子で楽しい食育」


森野 恵子(食育倶楽部代表)


見て、触って、匂いを嗅いで、五感で食事を楽しんでみよう。みんなの身体が欲しがってる食べ物はなんだろう?健康になるためのもっと食べたい食べ物を見つけてみよう。





AM12:30~13:30 


題目「何で勉強しなきゃいけないの?


講師 伊丹 龍義(教育学者)」

毎日、学校でいろいろなことを習うけれど何で勉強しないといけないんだろう?そんなことを思ったことはありませんか?理科(生活科)について、理科を学ぶ理由と、楽しい学び方についてみんなと一緒に考えてみたいと思います。手品も予定しています。





AM13:45~15:15


題目「木のおもちゃを作ってあそぼう」


講師 牧野辰雄(子どもの環境デザイナー)


木で作って遊ぼう!!「何ができるかな??」“創ること”それが楽しい遊びとなる授業です。





AM15:30~16:30 


題目 「選挙は、なぜするの?」


講師 石井 貫太郎(目白大学教授)


大人になったら、選挙に行きます。でも選挙はなぜするの?わかりやすく政治のしくみとはたらきをお話します。


・選挙はなぜするの?  ・選挙のやり方   
・政治家のしごと、総理大臣のしごと
・わたしたちのしごと  ・政治のしくみとはたらき

以上。



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