問.以下の文章の矛盾をあげよ。
処理処分原価=(清掃一組負担経費+都負担経費)/(清掃一組処理量+直接埋立処分量)
処理処分原価とは、廃棄物を1トン処理するのに必要な経費
これをもとに、手数料が算出されることになる。
この手数料は、廃棄物の処理という行政サービスの提供に伴う受益者負担の形が
原則とられることになる。
⇒考え方として、
上記、式に、間違いはない。
かかった経費を処理したごみの量で割れば、
一単位あたりのごみの処理に要した金額が出る。
問題は、この処理処分原価をもとに、
手数料に当てはめるところにある。
例えば、経費に無駄があった。
その一方、住民努力で、ごみの量が減ったとする。
すると、分母が小さくなって、なんと処理処分原価が上昇。
ごみの量が減ったのに、ごみ処理手数料は、逆にあがる。
住民努力で、ごみを減らせば減らすほど、
手数料はどんどん上がっていってしまうという、
からくり。
見えない経費とやらに、メスを入れなければならない。
ごみの量が減って、同時に経費も下がれば、処理原価は、
そのままを維持もありうる。
しかし!!経費は下がらない構造的欠陥があると考える。
無計画なごみ処理施設・プラントの建設、
起債の発行、その利子の重圧、無駄な投資などが
潜んでいると類推する。
なかなか、普通に配布される「事業概要」の書類からは、
切り込めない部分ではある。
この度の、定例会で
「中央区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例」が
提出され、
廃棄物処理の値段が引き上げられようとしている。
十分な審議の必要性がある。
会派の高橋幹事長の分析を、幹事長のブログより、許可いただき転載する。
****友愛中央 高橋しんじ氏の分析****
国の特別会計は見直しの方向に進んでいますが、23区で作っている「清掃事業一部事務組合」は見直しどころか、今まで以上にブラックボックス化しているように思います。役員は23区の区長、議長から成り立っていますが、当然、専門職ではありませんから、議論など出来るはずもありません。今議会に提出されている「清掃手数料』の値上げなどは、中央区の担当者に聞いてもはっきりしたことは何一つ分からないのが現状です。様々な議論を重ねていくうちに分かってきた事は、一般住民が知らないうちに「清掃事業一部事務組合』がかってに起債を発行して、借金を重ねて、その負担に耐えられなくなったから、手数料の値上げを予定しているとのことです。これは国の特別会計制度となんら変わることはありません。一般住民が知らないところで、この23区でも同じような間違いをどんどん犯している事を知らせる事も私たちの仕事です。これからも清掃工場の更新は続いていきますから、ここで値上げを認めてしまうと歯止めがなくなり、負担を住民に押し付ける事になってしまいます。
中央区としても慎重な審議を行って欲しいと期待しています。
以上。