「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

介護予防の本質は、“いきがい”の創出にあり

2007-09-15 10:17:21 | 医療
今日早朝、運よく、タクシーをつかまえることが出来た。
運転手さんは、和歌山弁に似ていたので、話しかけると、
京都の奥の方と言う。

和歌山にも昔、繊維の卸で出入りしていた。
その後、東京に繊維の卸で転勤。その後、ずーっと東京。

なのに今なぜ、タクシーを?と
話しやすそうな人なので、
突っ込んだ。

辞め時に会社を退社、58歳。
しかし、自分のなにかやりがいとして仕事をもとうと、
タクシーの運転手をしている、現在62歳。
生活が苦しくて、がつがつ仕事している感じをうけない。
乗っていてわかる。
あくまで、自分のやりがい、生きがいのためのようだ。

「自分自身の生きがいをもつことが、
老いないでいることの秘訣である。
田舎の農家の高齢者も、
ずーっと元気でいられるのは、
畑仕事をやっているからだろう。」とおっしゃった。


今、介護予防といいつつ、
筋トレの強要をしようとしている。
好きな人はいいが、
私自身は、年とってそんなことしたくない。

大抵のひとがそうじゃないかな?
(このあたりの真実は、
介護予防の現場を見て判断したいと考える。)

介護事業の予算は限られている。
それを有効に、介護が必要な人に配分していく必要がある。
パイは限られている。

私の考えるあるべき
介護事業の方向性は、
「いつまでも、生きがいをもてるように」
ということである。
社会参加の方法ともいうべきか。
ボランティア、仕事、
子どもとのふれあい、
介護ヘルパーとしての参加、
自治会・町会・協議会活動、
旅行、お遍路、
レクリエーション、マージャン、
カラオケ、スポーツ、ラジオ体操、
山村生活、大学再入学、

いろいろな社会参加がある。

社会参加できる社会資源を、
行政が後押ししていく。
あくまで、後押し。(行政がお膳立てしては続かないから。)

さあ、
今日も、答えを探しに、現場を見に行きます!!

夜間対応型訪問介護事業の現場、だから夜中だけど、
世田谷区と文京区へ。
世田谷区のものは、
実は、平成16年から厚労省のパイロット事業としてスタート。
現在登録140名、日に出動5-6件。
楽しみだ。




コメント
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