「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

介護保険の現場 寝たきり一人暮らし高齢者(家族なし)

2008-01-09 18:23:17 | 医療
2008-01-07 23:58:42で、書かせていただいたが、
もっともっと、介護保険の現場をみなければならないと感じている。

本日1/9、寝たきりの一人暮らし高齢者の介護の現場に、
ご本人ご承諾を頂き、足を運ばせていただいた。

家賃5万円の木造二階建ての一階。
つくりから言うと、1SDKというのか。
訪問すると、部屋の中は、電気が消えて真っ暗。

小さな玄関を靴を脱いで上がる。
玄関の靴を脱ぐ場所は、50cm×100cm程度か。
段差40cmの高さがあり、上にあがる。
踊り場は、靴を脱ぐ場所と同じ程度の広さ。

踊り場から、一つ引き戸を開けると、
6畳のお部屋に布団をひき、その方は、
右向きに横になっていらっしゃった。
年は、80歳代ぐらいだろうか。

家族は、いない。
配偶者とは、離婚されている。
親戚は、遠くに住んでいる。

その方は、介護度3という。
足を痛め、寝たきり。
右ばかりを向き、左向きを嫌う。
テレビは、しかし、左向きの時に
見れるようになっている。
冷暖房はない。

枕元には、せんべいの入った
小さなバケツ程度の大きさのプラスチックのケース。
時々、食べていらっしゃる。

ヘルパーさんは、土日も含め、
一日朝、昼、夜で三回入っている。
それぞれ30分。
オムツ換えと
その汚れたものの洗い。
食事の準備もする。

居間の向こうには、
キッチンになっていて、4畳程度。
その部屋から、トイレのドアがある。
キッチンの部屋の電気は、この前切れていたが、
区役所の方が来てくれて、電球を交換してくれた。

玄関から右の引き戸の部屋は、2畳程度の部屋があり、
無料支給されるオムツの山がつんであった。


トイレは、水が流れない。
本人は、寝たきりであり、使えないが、
ヘルパーさんが、オムツの排便を流す場合、
台所の水で流す。

水道、ガス、電気光熱費は、5-6千円程度。
ヘルパーさんが、お金を預かり、支払う。

食事は、食券制で、
一枚400円1食、10枚つづり。
中央区から買う。
朝1食、配食サービスで、配られる。
この方の場合、きざみ食である。
今日もほぼ完食。
他の食事は、ヘルパーさんが準備する。

洗濯機がなく、
ヘルパーさんが、
近くのコインランドリーへ洗いに行く。
もし、部屋の中に、洗濯機があれば、
洗濯しながら、ヘルパーさんに別のサービスを
お願いできると思うが。。。

お風呂は、土曜日に、サービス会社が来て
キッチンのある部屋に
風呂おけを置き、
いれてもらうという。

相撲が好きで、テレビでみる。
たいていが、まっくらな場所に、
寝たきり。

幸いにして、足腰以外に、
内科的病気は抱えていない。
風邪などの病気の場合、ケアマネージャーが、
医院と連絡をとり、往診してもらう。

きっと、一人暮らしの寝たきりの方の、
典型的パターンだと思う。

一つでも多くの、
生きる楽しみ、生きる喜び、
ささやかであっても、
その方に、感じてもらいたい。

おいしい食事で、喜んでもらえるだろうか?
人との楽しい会話で、喜んでもらえるだろうか?
春になって車椅子での外出は、喜んでもらえるだろうか?
テレビが、楽しみを増やしてくれるだろうか?


人生のゴール。
誰もが安心できて、幸福なものであってほしい。

これからも、介護の現場に足を運んび、
行政ができることを、考えたい。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月島西仲商店街 この街並みを守りたい

2008-01-09 16:07:54 | NPO・地域力
中央区には、守っていかねばならないものが、
たくさんある。
月島 西仲商店街もそのひとつ。

本日1/9その商店街で、長く商売されている方とお話した。
今や、商店街は、大きく変わろうとしている。

一つは、小売の店が閉店して、その場所に、
例えば、もんじゃ焼き屋さんが入ってきている。
実際、最近の商店街を見ていると、
洋服屋さんが消えて建替えられた。
化粧品屋さんが消えて、今、一時、パン屋さんに。
布団屋さんが消えて、再開発の波に。
小物屋さんが消えて、もんじゃ焼き屋さんになるかもしれない。
もんじゃ焼き屋が流行ることは、それはそれでよい。
他の地域から多くの人が、月島を訪れるようになった。
「月島もんじゃ」は、ひとつの地元観光産業である。
ただ、商店街には、地元の人へのサービスというものもあれば、
より活性化されるはずである。
しかし、その役割を果たす小売が消えていっている状況。


もう一つは、再開発の波により、
街並み自体が大きく変わろうとしている。
そうなると、アーケード通り自体が、変わる形になるやも知れない。
銀座は、通称“銀座ルール”なるものを、
建物に課し、通り沿いの街並みに、銀座らしさの一体感と、
空の美しさを守った。
月島にも、下町のアーケード通りという、
「月島らしさ」を残していった方が、
町全体に役立つであろうと考える。
商店街の活性化には、不可欠であると考える。

せっかくのアーケード街というたたずまいができている
西仲商店街。
“月島ブランド”なるものの発信基地にならないだろうか。

私のイメージであるが、
地域の高齢者にとっては、
月島西仲商店街を歩くと、なんか楽しかった、幸せになった。
子ども連れの親子も、
同様に、家族みんなで楽しかった、幸せになった。
そして、小学生の声が飛び交い、
悪いことしたら、商店の旦那が怒鳴る。
そんな商店街の活性化があればよいと思う。

ちょうど、来春からのNHK朝の連続ドラマ『瞳』の舞台は、
月島・佃。
これも一つのきっかけに、
地域の活性化の火付け役になればと思う。


地元の方が何を望んでいるか
地元の方々の声を大切にして、行動して行きたい。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

締め切り延長1/20(日)まで! 中央区子ども読書活動推進計画のパブリックコメント

2008-01-09 11:22:51 | 政策・マニフェスト
前のブログで、
中央区子ども読書活動推進計画のパブリックコメント 
締め切りは、明日までと書かせていただきました。

先程、パブリックコメント提出先の京橋図書館に
確認を取りましたところ、
締め切りが、1月20日(日)まで延長したということでした。

あまりコメントの集まりがよくなかったとのことで、
締め切り延長のようです。

皆さん、時間の余裕ができました。
どうか、たくさんのご意見をお届け下さい!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中央区子ども読書活動推進計画のパブリックコメント 締め切りは1/10明日です。

2008-01-09 08:59:16 | 教育
 以前もお伝えいたしましたが、中央区では、今後10年の行政の方向性を定める『中央区基本計画2008』が策定中であり、同時に様々な重要な計画(『子ども読書活動推進計画』、『男女共同参画行動計画』、『住宅マスタープラン』、『高齢者生きがいづくり推進検討会中間報告』)が策定されている段階です。
 現在、それら5つの計画は、パブリックコメントを募集中であり、広く区民の皆様の声を反映しようとしています。どうか、みなさまのご意見、思いを、中央区へお届け下さい。

 『子ども読書活動推進計画』のパブリックコメントの締め切りのみ明日になっています。(他は、平成20年1月15日(火曜日)まで)

******************************
⇒意見募集期間:平成19年12月20日(木) ~ 平成20年1月10日(木)
 送付先:中央区立京橋図書館 dokusyo@city.chuo.lg.jp
     TEL 3543-9025 FAX 03-3546-9553
子ども読書活動を推進するための計画です。

目標として、
*子どもが読書に親しむ環境の充実
*家庭・地域・学校・関係機関の連携による読書活動推進体制の充実
*子どもの読書活動に関する理解の促進
*中央区の文化、歴史とふれ合う読書活動の推進
を目指しています。

中央区が考える計画は、次のアドレスで見ることができます。
第一章 計画策定の背景:
http://www.library.city.chuo.tokyo.jp/pdf/01haikei.pdf

第二章 計画の基本方針
http://www.library.city.chuo.tokyo.jp/pdf/02kihon.pdf

第三章 計画の施策体系
http://www.library.city.chuo.tokyo.jp/pdf/03shisaku.pdf

第四章 計画推進のための具体的な取り組み
http://www.library.city.chuo.tokyo.jp/pdf/04torikumi.pdf

資料編
http://www.library.city.chuo.tokyo.jp/pdf/siryo.pdf

******************************


 “読書は、心の栄養”です。当然のことではあるのですが、子どもにとって、本、読書は、とても大切であると考えます。読書週間をきちんと身につけて、大人になることは、とても大切です。
 ここ中央区では、すべての子ども達に、読書に親しみを覚えることができる環境を作って行きたいと考えます。そのために、行政がやれることは、とてもたくさんあると思います。
 子ども達の読書環境が、どうあるべきか、皆様のお考えを届けていただけますようよろしくお願い申し上げます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする