「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

新型インフルエンザ流行に臨む(4)感染爆発のイメージ

2008-01-12 23:36:13 | 各論:新型インフルエンザに備える
NHKの新型インフルエンザ特集、第一日目、
本日1/12をみた。

新型インフルエンザが、日本の小さな村で発生し、
封じ込めを試みるも、失敗し、東京都に拡大。
同時進行で、世界でも大流行が起こったという
想定のドラマ。

非常に新型インフルエンザ流行のイメージを作るのに
役立つドラマであった。
楽しんで、ドラマのストーリーに少々感動しながら、
見ることができた。
新型インフルエンザをテーマにしながら、
世の中のその他にもある問題を、
貪欲にも入れている点で、
非常に斬新なドラマであった。
ワーキングプア、不法投棄、亡命、長期療養病床の削減、
無医村、医学部教授選、医師超過勤務、延命治療などなど。

行政が、必死につくった『新型インフルエンザ対策行動計画』は、
ドラマでは、新型インフルエンザの爆発の猛威には、
まったくの無力であるとして描かれていた。
なぜ、無力だったか?ドラマでは“行動のスピード”に原因を置いていた。

インフルエンザに勝てたのは、
タミフルではなく、
(タミフル耐性のインフルエンザも出てきて、
結局治療薬がなくなるわけであるが、)
“人間のしぶとさ”、
そして、“なんとかしたいという思いや意志をもった人の存在”
であった。
新型インフルエンザにかかって、治った人は、
免疫をもつわけで、再度かかりにくい。よって、
治った人が、救世主のように戦力となる構図も描かれていた。
このことは正しく、実際においても、
かかって治った人が働いてくれること
シナリオに入れるのを忘れてはならない。

ドラマでは、新型インフルエンザ流行・感染爆発のイメージは、
十分持つことができた。
では、どうやって行動すればよいかという回答はなかった。
これは、当然、描ける内容のものでもないので、
ドラマにないのは、それはそれでよい。
ドラマを見た我々医師なり、区政行政関係者が、想像力を働かせて、
考えて行く必要があるのであり、
このドラマは、問題提起をしてくれたのである。

一番の問題は、
パニックが起こるということ。

冷静な人は、
新型インフルエンザと聞いて、
このドラマのようなことを想像すること自体、
パニックだという人もいるかもしれない。
ただ、最悪を想像し、準備する必要があるのである。

さて、ドラマ内で描かれたパニック。
*医師が、インフルエンザ診療を拒否し、病院からいなくなる。
*病院長が、責務に耐えかねて、失踪
*タミフルの多量買占め、闇取引
*新型インフルエンザワクチン接種を希望し、病院に殺到する患者
*新型インフルエンザに備え、タミフルを事前に要求する患者

病院が、新型インフルエンザを受け入れるかという院内会議を、
職員一同で開く場面があった。
責任問題、自身への罹患など、反対意見があったが、
ドラマの展開でもあるように、
インフルエンザと新型インフルエンザの見分けが、
最初はつかないわけであり、
新型インフルエンザを受け入れるか、受け入れないかという
そんな選択肢は、医療機関には実際にないのである。
受け入れるしかないのである。


事前に、
新型インフルエンザ上陸に備え、
“どう行動すべきかを”、知っていただく必要がある。
今後、あらためて、その部分を書きたい。

とりあえず、明日も特集はあるので、
時間のある方は、是非、NHKをご覧いただきたいものである。
(別に、NHKの回し者ではありません。)
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新型インフルエンザ流行に臨む(3)NHKの問題提起

2008-01-12 12:43:59 | 各論:新型インフルエンザに備える
本日12(土)と明日13(日)
午後9時から、NHKで
「新型インフルエンザ」についての特集が
放送されます。

来るべき新型インフルエンザの上陸に備え、
イメージを作っておくことは、
重要と考えます。


私も以前、新型インフルエンザに関し、
少しブログで取り上げさせていただきました。
⇒ ブログ 2007-12-11 16:19:59

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中小零細企業のワークライフバランス

2008-01-12 10:05:55 | 子育て・子育ち
昨日1/18、東京青年会議所の中央区地区の新年会が開催された。
卒業をした私は、OBとして参加。

その席上、女性起業家が、話されていた。
ネイルサロンを展開しているが、
その従業員は、若い。
子どもを生んでからの再度会社への復帰が、
どうしても難しい課題だという。

大企業では、企業自体の体力が十分あるため、
企業努力でワークライフバランス制度整備ができるが、
中小零細企業にそこまでの体力はない。

今後、行政が中小零細企業のワークライフバランス支援に、
どのようなことができるか考えねばならない。
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