朝潮運河歩行者専用橋の問題を検証するため、
昨年2008年10月20日の『中央区民新聞』の記事を
振り返ります。
****以下、中央区民新聞(2008年10月20日号)より****
朝潮運河人道橋反対賛成の要望
大江戸線勝どき駅は、晴海トリトンの完成によって乗降客が急増、ラッシュ時には降りた客が外に出る前に次の電車が到着、晴海通りの歩道は人で埋まり、周辺住民の生活に支障をきたすほど。そこで区は都に抜本的対応を求め、特にオリンピック誘致への具体的対応を要請しているものの具体策は見えていない。このため区は、月島4丁目の区道が行き止まりになっている現状を、朝潮運河に専用の歩道橋を架けて晴海トリトンと結ぶ構造に変える方策を明らかにした。晴海通りから新たな人の流れを誘導しようというもの。
ところがこの行き止まり区道に沿って建つマンション住民が「良好な住環境を壊すもの」として反対の要望書を9月22日区長に提出。これを知った地元区議の働きかけで月島地域の連合町会長が連名で促進の要望書を区長に提出した。
この件については区議会決算委員会でも別掲のように論議されている。
双方の要望書の主な内容は次のとおり。
反対の要望書
私たち住民(月島4-15~21)にとって「朝潮運河と月島川に阻(はば)まれた行き止まり街路」は、静かで快適な環境であり、その解消は望んでいません。また、「地域間の回遊性」は、すでに朝潮橋・晴月橋・月島橋があり確保されています。特に、「安全性」に関しては、橋の整備により、四六時中不特定の多くの人々が行き交うことで、静かな環境がこわされるだけでなく、安全上・防犯上でも問題が発生しかねず、確保にはなりません。
さらに、「歩行者交通の混雑緩和」とありますが、歩行者の多くは地下鉄大江戸線勝どき駅と晴海方向とを往来する方々です。仮に月島川に橋があっても遠回りとなり、混雑の緩和になるかどうかは疑問です。
この朝潮運河歩行者専用橋の整備は、住民の安全・安心な生活をこわしてしまいます。したがって、私たちは、この事業に多額の税金を費やすことを望みません。
促進の要望書
現在の勝どき駅の混雑は、極めて深刻な状況にあり、今後さらに駅周辺地域の開発に伴う乗降客の増大により、駅の混雑に一層の拍車がかかることは必至であります。そこで、地域としても機会あるごと、早期改善を要請してまいりました。
これを受け、中央区では、本年7月23日、区長名の文書で「東京都交通局長」及び「東京オリンピック・パラリンピック招致本部長」に対し、勝どき駅の早期改良を要請されたと聞き及んでおり地域としても一日も早く改良がすすむことを期待しております。
さらに、中央区では、勝どき駅から晴海に至る混雑緩和など歩行環境の改善を目的に、朝潮運河において歩行者専用橋の建設を計画されているとお聞きしております。
地域にとって本計画は駅と地域を結ぶ一連の歩行環境の改善に有効であるばかりでなく、行き止まり道路の解消による災害時の避難確保、地域の回遊性の向上、耐震護岸強化、住環境整備など、月島地域全体のまちづくりの推進に大きく寄与するものと期待します。
まちづくりを担う月島地域一同として、「朝潮運河歩行者専用橋」の早期建設を強く要望いたします。
***以上*****
昨年2008年10月20日の『中央区民新聞』の記事を
振り返ります。
****以下、中央区民新聞(2008年10月20日号)より****
朝潮運河人道橋反対賛成の要望
大江戸線勝どき駅は、晴海トリトンの完成によって乗降客が急増、ラッシュ時には降りた客が外に出る前に次の電車が到着、晴海通りの歩道は人で埋まり、周辺住民の生活に支障をきたすほど。そこで区は都に抜本的対応を求め、特にオリンピック誘致への具体的対応を要請しているものの具体策は見えていない。このため区は、月島4丁目の区道が行き止まりになっている現状を、朝潮運河に専用の歩道橋を架けて晴海トリトンと結ぶ構造に変える方策を明らかにした。晴海通りから新たな人の流れを誘導しようというもの。
ところがこの行き止まり区道に沿って建つマンション住民が「良好な住環境を壊すもの」として反対の要望書を9月22日区長に提出。これを知った地元区議の働きかけで月島地域の連合町会長が連名で促進の要望書を区長に提出した。
この件については区議会決算委員会でも別掲のように論議されている。
双方の要望書の主な内容は次のとおり。
反対の要望書
私たち住民(月島4-15~21)にとって「朝潮運河と月島川に阻(はば)まれた行き止まり街路」は、静かで快適な環境であり、その解消は望んでいません。また、「地域間の回遊性」は、すでに朝潮橋・晴月橋・月島橋があり確保されています。特に、「安全性」に関しては、橋の整備により、四六時中不特定の多くの人々が行き交うことで、静かな環境がこわされるだけでなく、安全上・防犯上でも問題が発生しかねず、確保にはなりません。
さらに、「歩行者交通の混雑緩和」とありますが、歩行者の多くは地下鉄大江戸線勝どき駅と晴海方向とを往来する方々です。仮に月島川に橋があっても遠回りとなり、混雑の緩和になるかどうかは疑問です。
この朝潮運河歩行者専用橋の整備は、住民の安全・安心な生活をこわしてしまいます。したがって、私たちは、この事業に多額の税金を費やすことを望みません。
促進の要望書
現在の勝どき駅の混雑は、極めて深刻な状況にあり、今後さらに駅周辺地域の開発に伴う乗降客の増大により、駅の混雑に一層の拍車がかかることは必至であります。そこで、地域としても機会あるごと、早期改善を要請してまいりました。
これを受け、中央区では、本年7月23日、区長名の文書で「東京都交通局長」及び「東京オリンピック・パラリンピック招致本部長」に対し、勝どき駅の早期改良を要請されたと聞き及んでおり地域としても一日も早く改良がすすむことを期待しております。
さらに、中央区では、勝どき駅から晴海に至る混雑緩和など歩行環境の改善を目的に、朝潮運河において歩行者専用橋の建設を計画されているとお聞きしております。
地域にとって本計画は駅と地域を結ぶ一連の歩行環境の改善に有効であるばかりでなく、行き止まり道路の解消による災害時の避難確保、地域の回遊性の向上、耐震護岸強化、住環境整備など、月島地域全体のまちづくりの推進に大きく寄与するものと期待します。
まちづくりを担う月島地域一同として、「朝潮運河歩行者専用橋」の早期建設を強く要望いたします。
***以上*****