「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

【築地 UP DATE 40】大きな一歩、『コアサンプル廃棄差し止め訴訟』 始まる

2009-08-11 19:00:36 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 NPO法人市場を考える会を中心に、大きな一歩が踏み出されました。

 弁護士の先生方の力を借りて、「豊洲汚染土壌コアサンプル廃棄処分の差し止めを求める訴訟」提起が、東京地方裁判所に本日なされました。

 写真は、本日11日(火)午後3時30分から、東京地方裁判所2階司法記者クラブで行われた記者会見の様子です。
 部屋自体は、それほど大きくありませんでしたが、新聞、テレビの報道機関各社の記者の方々で、席は満席でした。すべてのテレビ局のカメラが回っていたのではないかと思います。

 コアサンプルの保存は、とても重要です。豊洲土壌汚染の現状を把握し、土壌汚染に対する有効な対策を実施するための重要な資料なのです。
 コアサンプルをもちいることで、
 ①科学的な追試が可能になり、コアサンプルを分析し作成したボーリング柱状図の正確性(有楽町層が本当に不透水層であるかも含めて)を検証できます。
 また、
 ②未調査の汚染物質のうち数種(PCBやセレンなど)についてボーリングした深度までの検査ができます。

 もし、コアサンプルが破棄されるならば、①や②のことは、不可能となります。

 すなわち、土壌汚染対策が可能だとする専門家会議が出した結論に対する科学的な検証を今後一切できなくなります。
 そのことは、結果的に、土壌汚染対策が不十分に行われることにつながることになります。

 土壌汚染対策が不十分なまま豊洲へ市場が移転することになれば、市場内で働く人々の身体・生命の安全及び営業権、消費者の食の安心・安全が脅かされることとなってしまいます。
 
 豊洲新市場建設計画は、生鮮食料品を扱う市場を日本最大級の土壌汚染地へ移転する計画です。食の安心・安全のために、慎重に慎重を重ねて、検証検討していかねばなりません。
 コアサンプルを廃棄することなく、きちんと保全と開示を行うことが求められるわけです。

 東京都の誠実な対応を願いたいものです。
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【H21予特 7】 土木建築費(7) 都市計画審議会議事録、冊子まちづくりと開発の動向

2009-08-11 11:31:13 | 街づくり

(前のブログより)

○小坂:時間になりましたので、あと2点だけお伺いさせてください。この質問で終わらさせていただきます。簡単な質問なので、すみません。

 1つは、都市計画審議会なんですけれども、議事録を(ホームページ上で)アップしていただけるところの検討はどうなったか
 もう一つは、『中央区のまちづくりと開発の動向』、これは今“3”があるんですけれども、平成15年3月なんです。これ、早急に新たなものをつくって、今後の参考にすべきだと考えるんですが、この2点です。

○田村都市計画課長
 都市計画審議会の議事録でございます。

 こちらにつきましては、今、他区の状況等、いろいろ調べてきてございまして、ホームページ上でのアップについても、現状つかんでいるところでは11区ほどでそういった対応をしているという状況でございます。ただ、対応の仕方については、それぞれ内容等によって氏名等をどうするかというのは、各区個々個性を持った対応の仕方をしているような状況が見られますので、それらも含めて、本区といたしましても、今後対応について検討していきたいというふうに考えてございます。議事録そのものは公開の対象ということで、いつでもそういった御要請については対応させていただいている状況はございますので、今度使いやすく、見やすくということの観点から、少し研究をさせていただいて対応していきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

 それから、公社のほうで作成しております今の図書の件でございますけれども、実は作成をいたしてございますけれども、13年以降の状況について、今、それを有料で頒布している状況でございますけれども、そこでお求めがなかなかなくて、非常に今その部分の対応が難しい状況だというふうに考えてございます。そういった中央区のまちづくりの動向等をまとめて、また住民の方々にお知らせする方法については、また別途の方法等も含めて少し検討させていただければというふうに考えてございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○小坂委員
 すみませんでした。以上で終わります。ありがとうございました。

(これで、土木建築費の全質疑終了)

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【H21予特 6】 土木建築費(6) さわやかワーク中央と東日本橋の交通不便解消

2009-08-11 11:13:05 | 街づくり

(前のブログから続く)
 
○小坂:では、次に移りますが、日本橋エリアに関してです。

 これは、コミュニティバスに関してなんですけれども、これも何度も取り上げさせていただいておるんですけれども、交通不便地域の解消に関してなんですが、産業会館やさわやかワーク中央や日本橋馬喰町、横山町、東日本橋、このあたりは交通不便エリアだと思うんです。この方々を救うというか、このコミュニティバスが貢献するという意味合いで、私は江戸通りをずっと来て、清洲橋通りで右折するのではなくて、そのまま江戸通りを真っすぐ行って、靖国通りで右折して、両国橋西で左折して、ずっと行く。そして、さわやかワーク中央の前でとまる。その後、左折して、清杉通りを南下する。そして、清洲橋通りに出るというふうな迂回をしてあげるべきだと私は考えますし、これは障害のある方々の親御さん方が強く望んでいらっしゃることでございます。ぜひさわやかワーク中央にバス停をつくっていただきたい。これをお願いしたく考えております

 どれだけ距離が伸びるかということですけれども、同じ地点に江戸通りから来て、清洲橋通りを右折しての距離は380メートルです。私が言ったこのような、ちょっとぐるっと回るような感じのやり方では、その距離は1,280メートルです。900メートル余分にかかるわけですけれども、北循環と南循環の差は1キロあったわけですから、このやり方をとることによって、距離自体は同じ距離になるわけです。

 それですので、ぜひさわやかワーク中央や、それだけでなくて面的な広がりを持つところの繊維問屋街の場所の発展や産業会館というのをもっと活性化しなくてはならないじゃないですか。あそこへの足、また日本橋の一番北側の方々の足となるためには、その路線の変更は私は必要と考えますけれども、このあたりの御見解をお聞かせください。

○弦間土木部管理課長
 コミュニティバスのルートについてのお尋ねでございます。

 特に、東日本橋エリアというところでございますが、コミュニティバスにつきましては、現在第3回目の導入の検討委員会ということで、実施計画をつくられたという段階まで来たところでございます。昨年から検討をしてきたところでございまして、ルートにつきましても、最初に素案、それから基本計画案、基本計画案をパブリックコメントを12月から1月にかけて行って、また意見をいただいたところでございます。

 確かに、パブリックコメントの中でも日本橋地区へのルートということで意見をいただいております。その中で、区の考え方ということで整理させていただいたところでございますが、やはり東日本橋、それから馬喰町付近でございますけれども、こちらにつきましては地下鉄等も既存の鉄道、それからバス路線もございますが、こういったアクセスが一定程度確保されているというふうに理解をしておりまして、ルートにつきましては、委員御提案の奥まで入るという形にはなってございませんけれども、そこの近くを通っているわけでございまして、現在実施計画案を今回また再度パブリックコメントを16日からかけております。4月7日までですか、かけてございますが、またここでも意見をお聞きしまして、今後、実施計画案からさらに第4回の検討会を7月に予定しておりますけれども、ここで最終的に決めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 時間も迫りましたので、この件に関してはここでは終わりますが、ぜひコミュニティバスがだれの役に立つべきかとなった場合に、やはり高齢者や障がいのある方々の足になるべきであり、それを考えた場合はさわやかワーク中央の前にとまってあげることで、彼らは仕事にありつけ、かつ仕事の訓練をすることができ、それがまた地域貢献にもつながっていくわけでありますので、ぜひこの部分は御検討いただければと思います。

(次のブログへ)

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【H21予特 5】 土木建築費(5) 歌舞伎座取り壊し

2009-08-11 10:48:37 | 街づくり

(前のブログから)

○小坂:では、次の話題に移らさせていただきます。

 京橋エリアの2つ目の話題といたしまして、歌舞伎座の件があります。

 歌舞伎座を保存すべきだということの考えは、多くの議員が考えるところであり、これは11月の定例会でも取り上げられたりもしておりましたが、それに関して、まず地元はどのようにこのことを理解して、この計画をのんだのか、このあたりの経過を。すなわち、地元はあの外観等をきちんと保存するという形のもと、のんでいるのではないかと私は思うんですけれども、この都市計画のデザインでスケッチされてきたファザードが余りにもシンプルであったがために、このようなファザードのあり方が地元の望んでいる形、歌舞伎座の外観の保存とはえらい違うんじゃないかなと思うんですけれども、これあたりは地元は納得しているのかどうか。どのような理解のもと、地元は歌舞伎座の計画を受け入れたんでしょうか。

○望月地域整備課長
 歌舞伎座の建てかえにつきまして、地元の理解ということでございます。

 当然、歌舞伎座の建てかえにつきましては、地元の方に御説明、当然、パース等も含めて計画の御説明というものをしております。その中で御理解をいただいているというふうに考えてございます。

 また、歌舞伎座の建てかえにつきましては、さまざまな検討を事業者のほうでされたと。その結果、取りまとめられているものが今回の計画となっているというふうに考えてございます。戦後の改修から約60年も経過しておるわけでございますけれども、その60年の間、長きにわたりまして地域の皆様に親しまれてきた現在の歌舞伎座、この特徴ある外観、例えば晴海通りから見たシンメトリーな建物の外観であるとか、あるいは唐破風等、特徴ある意匠、こういったものを今回の計画では引き継ぎながら、継承しながら、計画されていると聞いております。また、再利用できるものについては、調査の上、再利用すると。区といたしましても、今後の詳細な設計に当たりまして、現在の歌舞伎座の外観や特徴ある部分につきまして継承されるよう、あるいはそういった再利用についても、再利用できるものは再利用していただくように要請してまいりたいと考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 例えば、環境建設委員会の資料7のところで出されているようなイメージパース、晴海通り側からのような、このようなシンプルな外観を地元の方々は納得されているというふうに理解してよろしいんですか

○望月地域整備課長
 計画の中身を説明する際には、そういったパースも用いながら説明されていると聞いてございます。デザインにつきましては、その考え方はいろいろあるかと思います。また、デザインだけではなくて保存に対する声、あるいは新しい歌舞伎座に期待する声、さまざまあるかと思います。また、そのデザインの特徴についてどのように継承しているのかについても、さまざまな動きがあるかと思いますけれども、そういったものにつきまして、今回の新しい歌舞伎座のパースなどを用いまして説明した上で、デザイン協議会等、御理解いただいたというふうに聞いてございますので、そういった意味では、その受けとめ方はまたさまざまでございますでしょうけれども、そういった御理解をいただいて、今回の計画にまとめられているというふうに考えてございます。

○小坂委員
 今回の計画なんですけれども、これは建物の耐久性がどうもまずいのではないかというふうなことで建てかえの方向に行っているわけですよね。歌舞伎座再生検討委員会報告書というのが社団法人日本都市計画学会から出されているわけですよね。この中で、これは、私は日本建築学会の図書室で借りれるわけで、その資料、この検討をもとに言っていると思うんですけれども、耐久性の問題はこの報告書等々とか読み取るに、まだまだあの外観はもつのではないかということでお話を進めたいわけです。

 なぜなら、この耐久性というところの問題で言われているところのコンクリートの強度、これがそれら報告書の中には「163~240kgf/?」、ちょっと読み方はわからないんですが、このような状況にあって、コンクリートのサンプルなんかを圧縮して強度を見るみたいなんですけれども、当時の水準が135という値で、極めて強度は保存されているというデータが出されているわけです。

 2つ目に、外装モルタルの浮きやはがれがあるということですけれども、これらは構造強度とは関係ない。

 3つ目に、コンクリートが中性化されてきているというふうなことを書かれていて、だめだということですけれども、これは昭和59年度の調査のときに平均深さ44ミリメートルまでコンクリートの中性化があったということですけれども、平成11年度の調査においても、全平均として45ミリメートルということで、中性化の進行が進んでいないわけでございまして、コンクリートの中性化も余り問題ない。また、コンクリートの中性化に対しては、再アルカリ化という手法もとって、もう一回中性化したものをアルカリ化に変えるという手法も使えると言われております。

 鉄筋のさびに関しても、ほとんどがそのさびのグレードが1か2ということらしいんです。一部では確かにグレード3の部分があって、これに対しては修理すべきだというふうなことも言われてはおりますけれども、鉄筋の状況も大丈夫だということです。

 最後の5点目として、この建物というところの構造設計者は、内藤多仲という方で、これは建築学の分野におきましては耐震設計の代名詞のような、日本を代表する構造学者がつくっているということで、東京タワーもこの方がつくられたそうなんです。それほど耐震構造の専門家がつくられたものなわけであり、耐震性も大丈夫であると。

 コンクリートも大丈夫、中性化に対しても対処できる。鉄筋も大丈夫ということからすると、それを保存できることは可能だと私は考えるんですけれども、それをもう寿命だからというふうな考えで、だめということで説得しようとしているわけです。このあたりはもっと科学的な分析をこの報告書に加えて、分析していく必要があるのではないですか

 歌舞伎座は、その外観というのは多くの日本人が認める日本の伝統の心たるものであり、銀座のシンボル的存在であるわけであり、これを安易に壊して、このようなシンプルなファザードにしてしまうというのは、私はいかがなものかと。中央区としては、これを保存していく方向で都市計画で審議していくのが筋じゃないかなと思うんですけれども、このあたりに関して、まず耐震性とか耐久性とかは問題ない。そういうふうなデータが出ている以上、それを根拠にした建てかえの話は成り立たないのではないかと考えておりますが、いかがでしょうか。

○吉田副区長
 委員、申しわけありませんが、その報告書も御覧いただくとおわかりですけれども、その報告書には建築学会長も参加をして、一応基本的には建てかえせざるを得ないということのニュアンスは、学会長も参加した委員会の中で検討しているわけでございます。翌年に学会から、その表面の意匠等について、現在の貴重な外観を尊重しろということでの要望書が出ておりますけれども、それを保存しろという形では建築学会も言っておらないわけでございます

 委員、大変申しわけありませんが、委員は地質学やら建築学やら大変詳しいわけでございますけれども、ただ、申し上げますと、コンクリートで表面から、例えば45ミリというと、実際には鉄筋がもう配置されているところに中性化が進んでいるということなんです。それと、これは過去の来歴でございますけれども、確かに内藤多仲先生がつくり、岡田信一郎先生がつくった建物ですけれども、そこにはやはり空襲があって、一番真ん中にあった大きな破風が壊されている。それを今はトタンで再構築している状態ですから、通常の中性化の状況と、それはやはり違っていくだろうと。

 今のデータだけで、今日のデータの部分だけでなくて、個々の進行ぐあいの測定の中でも確実なことは言えないという部分があって、今回建てかえというふうになったということでございますので、それは私がこう判断するとか、残すべきではないかというものではなくて、それを判断するのはやはりその建物で不特定多数の多くの方々を集める事業者のほうが、この建物で安全かどうかということを含めて基本的な判断をするわけでございますので、その部分において、私どもが、それでは区民に親しまれた外観なり何なりを守ってくれよという要望はできますけれども、その部分について、こうしなさい、ああしなさいということを私ども区が申し上げるところではないということを御理解いただきたい。

○小坂委員
 まず、科学的な検討が足りていないわけであり、これは副区長も私も素人でありますけれども、私は大学の先生から御指導いただいて、この方の報告から判断すると、全然耐久性や耐震性は大丈夫だというふうに御指導いただいているわけでありますし、またこの検討委員会の報告書が出されたのが2005年12月であり、その後ですよ、日本建築学会、これは3万5,000人の会員を有する建築学会がそれに対して要望書として、やはり保存していくべきだというふうなことの、その後です。メンバーは幾ら入っていようが、その後に日本建築学会は要望書を区と松竹のほうに出して、外観の保存をしていくべきだと言っているわけです。また、この3月ももう一度日本建築学会は理事会を通して、この保存を求める要望書をもう一度、回答してくださいというふうなことを決められたわけで、回答を求めているわけです。

 でありますから、中央区としては、これはやはり銀座の顔なので、中央区としては、これは保存してくださいということを区長がこの前の11月の第四回定例会のときに御回答したように、外観の保存を要望していくというのがやはり中央区としてのあるべき姿ではないかなと。これは、確かに松竹という一民間の持ち物ではありますけれども、かといって、この計画におきましては、高層化というのを認めているわけであり、それによって地元には風害とか日照の話とか、それらの負担をかけてくるし、また、東京都が認めるところの景観計画に反するような建物を認めているわけでありますから、であれば、区としては、そこは強く、民間企業であれ、言っていけるわけです。ここは、中央区としては、日本人の心でありますあの前面の外観は、少なくとも守っていく必要があると私は、中央区としてはそれを守るべき立場にあると考えておりますけれども、いかがお考えでしょうか

○吉田副区長
 いろいろなお立場で御議論はあるでしょうけれども、私どもは銀座地区については、大変申しわけありませんが、これは平成9年から地元の中に入って、いろいろなルールをつくりながら、最終的にはこの建物のあり方について、私どもの区にいろいろな手続に入る前に、銀座のデザイン協議会というところに諮って、地元の方々がその景観のあり方について検討をし、それで、検討をした上でオーケーだよというものを我々は法的な手続の中でやっているわけでございます。これは要綱の流れでもそうやっております。それは御確認いただいているところだと思いますけれども、その部分について、銀座のデザイン協議会についても、建築物の高層部分の高さの問題についてはいろいろ問題があって、ちょっと高過ぎるんじゃないかということを含めて地元との協議があって、高さは縮めてきたわけでございますけれども、外観のデザインについては、実はこの部分については、大変恐縮ですけれども、3年間以上、地元と私ども区と松竹とやはり話し合いを重ねてきた上での話でございますから、そういう部分について、デザイン協議会として、先ほど地域整備課長からお答えをしたとおり、地元のデザイン協議会が了解をしているわけでございます。

 大変申しわけないですけれども、それを一部のデザイン協議会とか言っては困りますよ。まち全体で、それを酌み上げるために何年間かずっと活動してきているんですから。その上でやってきているところで、一応歌舞伎座の心は残っていると銀座の人が考えているんですから。了解しているんですから。そのことについて、私どもはそれなりの判断として尊重せざるを得ないということです。

○小坂委員
 大前提が、まず崩れているわけです。この外観は保存できるというふうな、一部学会、日本建築学会という3万5,000人の学会から、保存できるという報告であると。そこからして前提が崩れているわけなので、その後の議論は成り立たないわけです。もう壊さなくてはならないからということで、銀座デザイン協議会の方々は説得されたのかもしれない

 だから、まずはこの検討会の報告書の内容から、本来なら議論していくべきじゃないかなと私は考えますし、また銀座の方々が考えるというのは、まさにデザイン協議会の方々は長い間、議論を重ねてきたというのは認めますけれども、かといって、日本全国の方々から、これを保存してくださいというふうな声が届いているわけであり、その声の期待にこたえていくのも必要なのではないかと私は思っております。

 今後のあり方として、ですので、少なくとも都市計画審議会におきましては、この検討報告書を委員各自に配っていただきたいと私は考えますし、それの科学的な分析を、まず加えていただきたい。専門的な方々の意見も聞いていただきたい。できれば、日本建築学会の方々の専門家の意見もその審議会の場で、お呼びして、ぜひお伺いしていただきたいと私は考えております。これ(「歌舞伎座再生検討委員会報告書」)は、それが保存できないという結論にはならないんです、これ(「歌舞伎座再生検討委員会報告書」)を読んでも。そこからして前提が崩れておりますので、ですから、銀座の方々も、本来なら、あのシンボルは守りたかったんだけれども、やむを得ないという結論を出したのかもしれないんです。ここからまず戻って、検討を加える必要があると私は考えます。少なくともそのような都市計画審議会でさらなる御議論をお願いしたく考えますが、いかがですか。

○吉田副区長
 前提が崩れているんだと決めつけているのは小坂委員でございまして、その部分、客観的な事実としてそうなのかどうかということについては検証する必要があるわけでございまして、その部分、検証が必要なような建築物について、所有者が不特定多数の多くの方々を集める建築物として、やはりこのままではいかんという判断をしたとすれば、それはそれなりに尊重をしなきゃいけない。

 それと、そういうことを含めて、大変恐縮ですが、私ども景観上の問題等については、やはりその地域にふさわしい建築物かどうかということを地元の方が判断するのが正しいのであって、そのことについて、ある特定の個人の人が、例えば小坂委員でもいいですよ。どうあるべきだというふうに申し上げるのは、これはおかしいだろうと。やはりその地域の建物として歴史的なものも含めて適切であるかどうかを判断するのは、やはり地元の人なんですよ。その手続はきちっと踏んでいるわけだから。そのことは十分わかっていただきたい。

 もちろん私どもの都市計画審議会において、委員御指摘のような問題も含めて慎重審議をされるでしょうから、その部分についてはきちっと議論をしていただくことについては、私どもも当然だと思っておりますけれども、その点は我々がその議論を行えるような資料も提出しろと言うのであれば、資料も提出させていただきますけれども、その上でも、やはり地元の意向というのはそういうものなんだと。そのことを大事にしなきゃいけないんだということを御理解をいただきたい。

○小坂委員
 私の意見で言っているのではなくて、私は日本建築学会の方々に御指導いただいて述べているわけでありまして、ですので、ぜひ都市計画審議会で審議を深めていただきたいと思います。

 また、地元がよければいいということですけれども、中央区はちょっと特殊でありまして、中央区の地元というか、中央区は地元であり、かつ全国区なんでありますから、日本全国の声を聞いていくのも必要なのではないかと私は考えます。歌舞伎を愛する方々の声も聞くべきだと思います。皆さんがそれを望んでいらっしゃるわけなので、そのあたりをもう一度、都市計画審議会で十分検討いただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

(次のブログへ)

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【H21予特 4】土木建築費(4) 湊二丁目東地区都市計画

2009-08-11 10:21:41 | 街づくり

(前のブログから続き)

○小坂:次に、京橋エリアの話に移らさせていただきます。

 これに関しては、湊二丁目東地区都市計画に関してなんですけれども、これに関して附帯意見が都市計画審議会で出されました。湊二丁目東地区におきまして、本計画の具体化、詳細化に向けては地区内権利者の意見のさらなる把握に努め、より良好な市街地を形成する観点から、必要に応じて計画の変更も視野に入れたさらなる改善を行うよう指導されたいというふうな感じの内容だったかと思いますけれども、ここで、そのあたりの住民の方々からお話を私がお伺いするに、例えば1月26日とか1月27日に区長あてに要望書を出したんだけれども、全然その返答がないということや、その要望書の内容がD3街区をA街区のところに持ってくると。あのまま計画が進めば、両方の建物に挟まれて、D3街区というのは非常に不幸な状況になるわけでございまして、それを変更するような考え方もあるということを区の方もお答えしていただいたんだけれども、そのあたりの考え方が引き続き担保されるのかどうか、このあたりのことをその要望書は求めておりますけれども、このあたりのお考えをもう一度お伺いさせていただければと思います。

 また、その要望書の中にあると思うんですけれども、個別建てかえを望む方々へのサポート体制を充実してほしいというような意見もあったかと思います。それは、弁護士等の相談できる方をぜひ雇っていただきたいというふうなことでありますけれども、そのあたりの要望書への返事やD3街区のこと、また個別建てかえの支援体制の整備に関して、お考えをお聞かせいただければと思います。

○吉田副区長
 湊二丁目東地区につきましては、現実の問題として、昭和59年から始まり平成3年に終わったすごい底地買い、地上げの嵐の中を、あの街区をどういうふうに復旧するかということで、平成7年から地元で苦闘しながら都市計画案までまとめてきたものでございます。そんな中で、今御指摘いただきましたD3街区の問題につきましては、我々としても、現状の途中経過でD3街区となっている。そのときには、実はD3に存在する権利者の方が、この形で置いておいてくれ、ヒアリングも要らないよというお話もあったもので、そういう形でD3の街区をしたけれども、それが都市計画上必ずしもいいものではないということは我々も十分承知しているから、ただし書きを含めて、逆にその分についてはきちっともう一度地元の意向を十分把握した上でお話を聞きましょうということをただし書きでつけさせていただいて、私どもとしては、都市計画を決定したわけでございます。

 当然、D3街区を変更するということになりますと、再度都市計画の変更になりますから、D3-1を変えますから、であるからには、当然、そこにお入りになる権利者の個々の御意向を聞かなきゃいけないので、私どもは3月31日までにきちっとお話を聞きたい、一軒一軒お話を聞きたいということで地元にお話をしているわけでございます。私ども、15人までヒアリングをさせていただきましたけれども、一部、地権者の会が30人いらっしゃるそうでございますが、そのうち15人の方まできちっと私どもお話を聞いたところで、個別の面談はボイコットというお話がございました。ボイコットってどういうことなんですかということになると、突然、位置を変えた形でヒアリングしてくれないと困るというようなお話がございました。そういうことが確定しないと、位置を変えるということを約束してくれないとヒアリングは困るというようなお話がございました。これは、位置を変えるかどうかということも含めて、個々の意見を聞かないと確認ができませんからということでお話を申し上げて、基本的に、今、その点、小坂委員は地元の方からお話をお聞きでしょうけれども、私どもと地元の間で3月31日が無理になったけれども、ゴールデンウィークまでにきちっと全部の地権者のお話を聞きましょうということの約束はでき上がっておりますし、その前段の段階で、今、小坂委員がおっしゃられた、いわゆる個々の建てかえ街区の方についての権利擁護の問題についても含めて、区側と反対する会との間できちっと前提の話し合いをやって、やった上でヒアリングに入って、5月のゴールデンウィークまでに30人の地権者全員にもう1回話を聞いて、その聞いた結果として都市計画を変更すべきか否かということを話し合いするという段取りになっております

 小坂委員に申し上げますけれども、そういう方々も30人いらっしゃいます。そういう方々が30人いらっしゃいます。ただ、100人以上の地権者の方が、再開発をやりたいと言っている100人の方もいらっしゃる。私どもが都市計画を変更することも含めて、D3街区の変更について、ただし書きに載せるについては、反対する方々にもお話をさせていただきましたけれども、賛成をする方々にもそういうただし書きを出させていただきますよということを含めてお話し合いをしながらまとめているわけでございまして、一つの主張でなくて、いろいろな多角的な主張を聞きながら案をまとめなきゃならないですから、ある部分の話だけを極端に拡大してお話ししたのでは、話はまとまらないわけですから、その点はぜひ御理解をいただきたい。

○小坂委員
 御説明ありがとうございます。

 では、一応確認させていただきたいんですけれども、D3街区の個別の話し合いをして、それで、その方々がD3の形をAの前面にしたいということの話があれば、それを考えたように変更もするつもりなのかどうか。念のための確認ですけれども、今の話をお伺いすればイエスという回答だと思うんですけれども、それでよろしいですか。

○吉田副区長
 土地というのは、それぞれ価値を持っているわけですから、例えばそこのD3が現在ある土地の面と、取りついている道路の幅員も違いますから、今度、D3を南側に振りましたというと、前面の道路の状況が違っている。当然、価値が変わりますね。そういったところを含めて、それは賛成をする権利者の方々も、それでいいよという御了解を得ながら、位置としては変更するわけでございますので、それはケースとして、当然そういうこともあり得ますねと、御質問についてはあり得ますというふうにお答えをいたしますけれども、必ずそうなるかどうかについては、地元の中できちっとお話し合いをして、全部が納得した上でそうするかどうかということになるということだけは御理解いただきたい。

○小坂委員
 非常に難しいというのはわかりましたが、結構、以前の2月8日になされたURによる地元説明会の中の議事録によると、ある質問の内容が「D3街区を変更してA街区の南側につけることを約束してくれるか、中央区は見直すと約束している」というふうな質問でありました。回答が、「中央区がD3街区を南側にすることを約束したということではないと認識しています」というUR側か進める側の回答だったわけで、これを聞いたら、そのように方向性としては考えてくださっているということを聞いて、その都市計画のほうを我々も賛成のほうに持っていったけれども、これだけの回答を見ると、約束がほごにされるのではないかという不安を、D3街区の方々や地元の方が持ってしまいますので、その不安をなくすような、丁寧な説明をぜひ中央区の側もやっていただきたいと思うんですけれども、非常にそれは難しい内容ではありますけれども、そこまでやはり踏み込んで説明する必要があると思うんですけれども、いかがですか。

○吉田副区長
 そういう踏み込んだ説明はきちっとしているわけでございまして、逆に、その説明に対して、「ここで振りかえることを約束できないならおかしいよ」とかという形で議論が出てしまうと、話が進まなくなるわけでございます。これは、客観的に全体の調整の中で案をまとめる過程でございますから、ある部分の発言の中で、可能性としてはあり得るけれども、最終的にこれはみんなの御了解を得る事項ですから、その御了解を得てから御返事申し上げますよというような内容自体は、全く正しいわけでございまして、その御了解を得てからという部分だけを取り上げて、それでは約束してくれないんだからおかしいよという話になってしまいますと混乱をいたしますので、その辺だけは御理解いただきたい。

○小坂委員
 当然の話であり、その計画に参加している方々のほぼ全部の同意があって、つけかえがなされるわけであり、その同意がなければ、それはつけかえることはできないという、当たり前な話の中でD3街区の方々は不安に思っているんだと思いますので、このあたりの丁寧な御説明のほどをよろしくお願い申し上げます。これも重ね重ねお願いしたく考えております。お願いします。

(次のブログへ)

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【H21予特 3】土木建築費(3) 朝潮運河歩行者専用橋

2009-08-11 10:02:19 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

(前のブログから)

次、月島・晴海エリアのことに関してお伺いさせていただきます。

 これは、今までの予算特別委員会で何度も出ているところのものでありますけれども、勝どき駅の混雑や晴海通りのトリトン方向の混雑を緩和するということの問題に関して御質問させていただきます。

 勝どき駅の混雑や晴海通りトリトン方向の混雑というのは、絶対に解決しなくてはならない問題であると考えます。根本的に解決を考えるのであれば、この前、鈴木委員がおっしゃったように、大江戸線の、そのあたりの抜本的な解決法というのが1つあるでしょうし、もしくは私は、これもどちらかの方も述べられたことがあるかもしれませんけれども、晴海通りの地下を掘っていくと。その地下歩道をつくるというのが抜本的な改善のあり方だと考えております。ただ、これは朝潮運河まででいいではないですか。そこで、もしその先、進みたい人には深く掘って、朝潮運河を越えて地下歩道を進めていけばいい。これが一番抜本的な歩行者の歩行量を改善する方策でないかと私は考えます。また、今後、晴海三丁目の部分、五丁目の部分でマンションがたくさん建つわけであり、そうなった場合のそちらの住民による歩行量の増加を考えた場合に、その地下道が両方の歩行量を改善する、これこそが抜本的な解決のあり方ではないかと私は考えます。

 朝潮運河の新しい橋をかけるということでありますけれども、これに関してどれだけの歩行量の改善が見られるかというところ、私は何度もそれに対しての根拠ある回答をお願いしてきたところでありますし、今回もそれの回答を求めたのでありますけれども、その回答は3割から4割歩行者専用橋を利用すると想定した回答を下さっているわけです。私は、3割、4割が減るという、その根拠を出していただきたいのに、そちらが3割か4割想定したから、歩行量が改善されているデータを出しているわけです。私が言うなら、これは1割しか減りませんので、だから私の想定は1割しか減らないという想定であり、混雑は続き続けるという根拠になります、この資料132の分析に従えば。そうでありますので、歩行量を減らすということを考えた場合に、そのような地下道を今後つくるための資金をためるためにも、ここは無駄遣いをすべきでないというのが私の考えであります

 また、防災面のところに関しても、そのエリアは2方向性はきちんと確保されているわけであり、防災面で安全確保をもっともっとしなくてはならない箇所というのは、月島の長屋の部分とか、そちらのほうが危険じゃないですか。防災面で解決すべき問題というリストアップから見れば、あのエリアはもっと低いわけです。そこからそういう判断を用いた場合は、防災上の理由というのは理由にならないわけです。歩行量は減らない、防災上の問題にもならない、防災上解決すべきということも理由に立たないということであれば、やはり朝潮運河の新橋というのはもう少し考える必要があるんじゃないか。

 それに、今、予備設計をするということであったわけですけれども、その概要を求めたところ、全然回答にならない回答が返ってきているわけでございます。それは本当に、今、進んでいるんですか。ボーリングはきちんとでき、住民説明会したんですか。38回回ったということですけれども、住民説明会はそのうち何回ですか。住民説明会を何回開催したのかだけ教えていただければと思います。

 あと、ボーリング調査をまだしなくてはならないわけじゃないですか。そうなった場合、予備設計がきちんと立っていないのに、その先の設計の計画、これは予算づけできないんじゃないんですか。まずは、それを見て、ここで出された予備設計をこの場で議論して、それでよしで、先の設計の計画を予算で通すことができるのではないですか。このあたりの順序がおかしいのではないかというところが、私のプロセスのところの疑問です。

 ですので、私がお伺いさせていただきたいのは、実際に歩行量というのが減るのかどうか、そこをお伺いさせていただきたいのと、計画の進みぐあい、また何回地元説明会をしたのか。本当に歩行新橋ができることによって歩行者のほうが改善されるのか。晴海側のほうからも見て、トリトンスクエアという、いわゆる山があるわけです。山を越えて、その新橋を晴海の人が渡るかとなると、そういう心理も持たない。トリトンを突っ切るわけですから、晴海の上に一回上って、庭園みたいなところを抜けて、エレベーターでおりて、それからもう一回、歩行新橋のところへ行くわけですから、晴海二丁目の人もそのような渡り方は、私はしないと思うんですけれども、そのあたりの心理的な分析、できますか。このあたり、御回答いただければと思います。

 お願いします。

○近江道路課長
 初めに、資料番号の131番の予備設計概要について御説明申し上げます。

 私どものほうにいただきました要求の内容が、朝潮運河への橋梁新設における予備設計概要(平成20年度予算計上)というようになってございましたものですから、当初は現在進めております予備設計の概略をお示しするものかと思いましたが、ただし書きのほうに20年度予算計上ということがございましたので、そのとおりに資料を用意させていただいたものでございます。

 続きまして、月島の密集地区の対策が優先であり、橋は防災上の理由にはならないということでございますが、今回の橋をかけるということにつきましては、防災上の目的に加えまして、歩行者混雑の緩和というようなところをうたっているものでございます。橋をかけることで、月島の密集地区における災害をすべて、防災を賄えるという目的で行っている橋ではございませんので、その辺は橋をかけることと密集対策とは、私どもは別のものと考えてございます。

 次の、ボーリングは行ったのかということでございます。

 私どもは、当初、月島四丁目と勝どき二丁目の2カ所でボーリングを予定してございました。月島四丁目のほうではボーリングをさせていただきましたけれども、勝どき二丁目につきましては、ボーリングに先立ちまして説明をということがございましたので、ボーリング調査をするための説明会というものを別途開催したものでございます。したがいまして、ボーリングにつきましては、2カ所のうち1カ所行ったという状況でございます。

 次に、住民に対しての説明会は何回やったのだということでございます。

 昨日の委員会で申し上げました38回のうち1回目は環境建設委員会の報告でございまして、以後37回につきましては住民等への説明ということでございます。37回の中には漁協等の関係機関も含まれてございますけれども、大半は住民への説明ということでございます。

 それから、トリトンの山を越えるのか、私はしないと思う、心理的分析はどうなんだということでございます。

 確かに、今かけようかとしているところにつきましては、トリトンが立ちはだかっているというような状況にも見えますけれども、晴海二丁目のマンション建設現場等からやってくる住民につきましては、晴月橋がバリアフリー化されていないために、勝どき駅に向かうときには晴月橋を渡らずに平行移動いたしまして、新橋を渡ることが可能となるという点で、バリアフリーに寄与できるものというふうに考えてございます。

 続きまして、歩行者通行量が3割から4割減るという想定をしたということでございます。

 シミュレーションを行うに当たりましては、シミュレーション自体が模擬実験ということでございますので、どういったような想定をしていくかということで、お示ししました資料にございます報告書等を用いて3割から4割の削減が見込まれると私どもは想定したものでございます。委員のほうでも1割の削減が見込まれるということでございますので、新橋は歩行者数の削減にはつながるということは御理解いただけたものと思ってございます。

 私のほうからは以上でございます。

○越地土木部長
 人間の心理のところまで分析してどうかというようなお尋ねがございましたが、私、勝どき駅の混雑の状況を、実はもう朝7時半から8時過ぎ、9時ぐらいまでずっとホームの上で見ていたことがございます。ホームの上に人がたまると、必ず両方に分かれるんですね。やはり人は込んでいるほうを避けて、なるべく短時間で出られるようにというふうに考えます。

 それで、3割から4割減るのは根拠は何だとおっしゃいましたけれども、出入り口のつくり方によっては、そちらが利用しやすければ、必ずそちらがふえます。そういう意味では、我々は半々ぐらいになるんじゃないかなと思っております。当然、いい出入り口を交通局と調整しながらつくるという前提でございますが、少なくとも3割ぐらいの方は新橋のほうに流れるように、これは出入り口をきちっとつくってまいります。そうしたときには、資料にもございますように、自由な歩行ができるような環境まで改善ができるだろうというふうに考えたものでございます。

 それと、もう一つは反対方向ですね。晴海二丁目等に今度新しくお住まいの方、わざわざトリトンの山を越えるのかとおっしゃいましたけれども、山ではなくて、トリトンのところはちょうど二丁目側から来ると信号機を渡って、今は階段でございますけれども、例えばエスカレーターをつければコンコースのところまできちっと上がれます。それから、それを抜けたところで今の橋のところに出られるという状況がございます。我々、どういうふうに歩行者動線が描けるのかという形で、エレベーターの位置、そういったこともすべて調査をした上で考えているものでございますので、特に晴海二丁目の方々等にとっては、新しい橋は最短距離で行かれる。特に、雨の日等には有効な動線になるということで考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 初期設計のところにそのような説明があるとうれしかったんですけれども。

 ただ、実際にその3割減ればいいんですけれども、やはり私の考えは、根本的な解決は晴海通りの下の地下歩道をつくるということで、ダイレクトに大江戸線のホームから地下歩道、そこのホームから出たところからダイレクトに地下歩道をつくってしまうというのが一番根本的な解決方法じゃないかなと私は考えており、であるがゆえに、このようなところで予算を使うよりは、それに向けてためておくほうが必要なのではないかと考えております。ただ、おっしゃるように、もし晴海二丁目、これからはそちらの人口がふえるわけなので、それに対しての対策として、そのようなエレベーターがあるのであれば、やや改善されるかなというところは私も少しは気を持ちましたので、もしこれをやるのであれば、そのあたりの工夫をぜひお願いしたく考えております。

 また、橋をかける理由が、もう一つの橋がバリアフリー化されていないからというのは、それはめちゃくちゃな言い訳だと思います。我々は橋のバリアフリー化をしていく立場であり、その橋をほったらかしにしておくのはいかがなものかと思いますので、これは、私も図面を見ると、ピノキオ幼児舎月島園の前のところはスロープの傾斜が2つあるわけですよね。その緩い傾斜をもうちょっと緩くして、一方のほうを階段の部分もスロープにするとかすることで、そこは車いすが通過できるように改善できると思いますので、新橋ができたから、だから晴月橋をそのままほっとけばいいというのは本当にひどい言い訳ですので、早くこの晴月橋もバリアフリー化を考えていただきたい、真剣に考えていただきたいと私は強く願います。及び、晴月橋を自転車が通行するのも非常に危険なわけで、自転車通行帯をきちんと描いてください。あれは本当に危険ですので、お願いしたく考えております。早急に対処をお願いしたく考えます。

(次のブログにつづく)

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