本日5/28、第7回朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会が、開催されます。
検討会の検討内容が十分に反映された報告書が作成されますことを期待いたしております。
そのためには、検討内容自体を、把握する必要があります。
まず、その議事録から振り返ります。
本日5/28現在、区のホームページで公開されている検討会の議事録です。
本来、第6回までの議事録が公開されるべきですが、残念ながら、第6回、第5回の議事録の公開はまだ、なされておりません。
中央区には、早急に対応いただけるようにお願いしたいところです。
第1回から第4回まで、同様の表記ですが、こちらの判断で、重要と思われる箇所に下線、私の注釈を赤、歩行者専用橋を必要とする方向性の発言を青で、表示してみます。
私は、できるかぎりこの検討会に傍聴者として参加してきました。
傍聴していて感じたことは、歩行者専用橋の架橋に賛成の意見が少数であったという印象です。それよりは、架橋に反対の意見が大勢を占めておりました。
青字の着色の意図は、このことを、イメージとして示すためです。
報告書は、この検討会では、架橋反対者が多数を占めたという状況を忠実に反映する表現を用いるべきであると考えます。
委員の選定が、架橋周辺の住民であったから、架橋に反対の意見が多いのが当然の結果になるということも注釈としてつけてもよいでしょう。
報告書は、決して、「架橋すべき」という結論にはならないのではないかと、一傍聴者として感じました。
出されるべき報告書は、今後、十分検討し、議会に反映させていただきます。
*****区のホームページから*****
第1回 朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現
に向けた検討会 会議記録(要旨)
○会議名称:第1回 朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた
検討会
○開催日時:平成21年10月28日(水)午後6時30分から
○開催場所:月島社会教育会館 晴海分館「アートはるみ]地下1階ギャラリー
○構 成 員:別紙「構成員名簿」のとおり
○議事概要:
1 開会
2 座長挨拶
3 議題
(1)朝潮運河歩行者専用橋に関するこれまでの経緯について
(2)検討会の設置について
(3)晴海通りにおける混雑緩和の対策等について
4 意見交換
5 その他
次回検討会の日程について
6 閉会
○経過(要旨):別紙のとおり
未 定 稿
会議経過(要旨)
1 開会
・中央区土木部管理課長による開会
・座長の紹介
・配付資料についての説明
2 座長挨拶
3 議題
資料に基づき、下の(1)~(3)の事項について、道路課長(事務局)から説明
(1)朝潮運河歩行者専用橋に関するこれまでの経緯について
(2)検討会の設置について
(3)晴海通りにおける混雑緩和の対策等について
4 主な意見・質疑応答
(委員A)
・晴海通りの両側歩道の歩行者交通量の平準化をにより混雑緩和できないか
・トリトン前に横断歩道を設置することにより、混雑緩和を図れないか。
・晴海通りの将来交通量増加分の内訳について、考え方を示していただきたい。
(委員B)
・晴海通りは、朝8時半頃に通勤客で大変混雑しており、我々地域住民も自由
に歩くことができない。
・事業は賛否があって当たり前だと思う。様々な意見があってこそ、良いもの
ができる。
・歩行者専用橋は多額な整備費を要すが、災害時のことを考えれば必要である
と思う。良いことは賛成していきたい。
・計画地周辺における歩行者交通量の増加等により、車の出し入れが不便にな
ることを心配している人もいるので、安全等を十分に配慮して計画していただ
きたい。
(委員C)
・晴海通りの混雑緩和に対しては有効な橋であると思う。
・歩行者専用橋の架橋により、勝どき駅を利用している第三者の敷地内通過
と自転車の盗難の増加が懸念される。
・高齢者が多く居住しているため、周辺道路に歩行者が増加することは、非常
に危険であると感じている。良い改善策があればアドバイスをいただきたい。
(委員D)
・朝潮運河には橋が多すぎる。黎明橋、トリトンブリッジ、晴月橋及び朝潮橋
と、この地域だけでも充分すぎるほど橋が架けられている。
・月島・勝どき地区(の街づくり)の長期的な展望を考えるのであれば、トリ
トンの近傍に地下鉄の出入り口を整備することではないか。
・混雑緩和のためには、晴海通りの西側歩道の活用をもう少し検討すべきでは
ないか。
・トリトンブリッジの手前で歩道が狭くなり、ボトルネックの原因になってお
り、歩行者の渋滞の原因になっている。
・二方向(勝どき方面、晴海方面)に稼動しているトリトンブリッジ(動く歩
道)を、朝の混雑時においては、晴海方面への一方向のみにすることはできな
いのか。また、トリトンブリッジ手前に設置されている円柱状の施設について
も、歩行者の支障となっているので撤去してみてはどうか。
(委員E)
・混雑緩和などを目的に歩行者専用橋を架けるということだが、あまりにも唐
突すぎるように感じる。現在の勝どき駅の出入口の位置やトリトンまでのルー
トを考えた場合、歩行者専用橋を架橋したとしても、利用されないのではない
か。
・地下道や高架橋により、勝どき駅とトリトンを結ぶということも検討すべき
ではないか。実際にどの程度の検討をしたのか、コスト比較の結果などを示し
てもらいたい。
(座長)
現時点で回答できることについては事務局から説明すること。回答できない
ことについては、事前に質問の趣旨を確認した上で、回答内容を書面にし、構
成員に配付すること。
(道路課長)
・歩行者専用橋を整備することにより、敷地内を通り抜ける人が増えるという
ことについては、東京都住宅局や自治会などの関連機関と調整をしていきたい。
・朝潮運河下の地下通路について、どの程度検討したのかということについて
は、実際に試算したわけではないが、経験値などから、相当高額になると予想
される。また、地下においてはライフラインなどの埋設物件も多く、その移設
には費用と時間を要すため、コストも高く、工事期間も長期になる。
・そのほかの内容については、再度、質問要旨を確認したうえ、次回検討会ま
でに回答させていただきたい。
(座長)
質問や提案のあったことについては、その趣旨を確認し、できること、でき
ないことを行政サイドとしてまとめてほしい。
(土木部長)
・晴海通りの混雑緩和については、人の流れのもとになっている勝どき駅の出
入口の位置などを踏まえ、総合的に検討していかなければならない。
・ペデストリアンデッキのような地上ルート、あるいは地下通路など、混雑緩
和に関する複数案についての提案があったが、ライフラインなど埋設物の移設
なども考慮しながら、次回検討会までに試算したい。
・トリトンブリッジの動く歩道がボトルネックになっているので、朝の時間帯
に2方向を1方向にしてはという提案については、現地確認し再度検証したい。
(座長)
事務局は、はじめに橋の計画ありきではなく、あらゆるオプションを網羅し、
その技術的、経済的裏づけを示したもらいたい。
(委員A)
・トリトン前の横断歩道の設置については、黎明橋公園前交差点付近において
追突事故が多いのでできないという回答であったが、その事故件数は何件か示
してもらいたい。
・現在の横断歩道橋を撤去して、横断歩道を設置する。横断歩道橋が通学路に
指定しているということであれば、黎明橋公園側に横断歩道橋を移設すること
はどうか。
・昭和通りにあるような大型の歩道橋を整備するのはどうか。
・(再開発等により)晴海三丁目や五丁目の人が増加するのであれば、黎明橋
より西側に橋を架けるべきであり、行き止まり道路を解消する点からも意味が
あるのではないか。
・防災性(の向上)についての話があったが、勝どき二丁目の場合、「月島第
二小学校」に避難することになっている。その後、大災害の時は晴海に避難す
ることになっているので、ルートを考えれば歩行者専用橋を渡らないのではな
いか。
(道路課長)
・銀座七丁目の歩道橋については、エスカレーターの維持費は一基あたり約1000
万であり、合計4基で年間約4000 万円ほどかかる。ライフサイクルコストを考
慮すれば、新橋建設が必ずしも高いとは言えない。
(座長)
事務局は、質問の趣旨を確認したうえで、文書化する方がはっきりして良い。
(委員F)
歩行者専用ということで説明しているが、車椅子は通れないのか。
(道路課長)
車椅子の方も通ることができる。
(防災課長)
晴海地域は広域避難場所という地域に指定されている。広域避難場所という
のは、月島・勝どき地域において、大規模な延焼火災(火災がどんどん燃え広
がっている状況)が発生した場合に、この地域の方が火災から逃れるための指
定された場所(区域)ということである。面的に考えれば、晴海地域の全域が
広域避難場所の位置付けになっており、こうした状況において、月島や勝どき
地域の方は晴海の方に避難してくるということである。避難場所には、水や食
料は一切用意されていない。火災から一時逃れているが、火災が治まれば、ま
た、戻るということになる。次に、避難所について。自分の住居が地震により
倒壊したり、火災で燃えてしまったりした場合に、区内の小中学校を防災拠点
に位置付け、区民の方の避難所あるいは、防災活動をする拠点となる。どの小
学校が防災拠点になるかについては、地域ごとに決められており、災害時には、
この防災拠点に避難するようになる。防災拠点には、防災用資機材や食料など
が備蓄されており、災害時に対応できるようになっている。それから、広域避
難場所について漏れた点があったので補足する。現在、千代田区や中央区など
の都心区においては、地区内残留地域という指定がされている地域がある。こ
れは、広域避難場所を指定していない地域、大規延焼火災が発生しない地域と
いうことで指定されている。本区においては、5割以上がそのような地域にな
っている。具体的には、銀座、日本橋、京橋など木造家屋の少ない地域である。
このような地域においては、大規模延焼火災の恐れがないということで、その
地域にとどまることとされている。月島、勝どき、豊海については、広域避難
場所として晴海に避難するようになっている。
(委員A)
晴海に避難する前に、一度、避難所である小学校に避難してから晴海に向か
うということを考えた場合、わざわざ、この橋のところまで戻ってくるのか。
普通に考えれば、晴月橋や黎明橋を渡るのではないか。月島第二小学校は晴海
通りに、月島第一小は晴月橋の通りに面している。ここに橋を架けたとしても、
災害時にこの橋を渡るという考え方はおかしいのではないか。
(防災課長)
避難所と避難場所について、わかりにくい点があったかと思う。避難所とい
うのは、震度5強以上の地震があったときには、何らかの被害がでるであろう
という想定のもとに、区民の皆様が活動できるような場所として小学校があて
られており、最終的には、そこで避難活動や避難生活ができる場ということで
指定されている。延焼火災が燃え広がってきた場合には、広域避難場所である
晴海地区に逃げるということである。地震が発生した時に、真っ先に何をやる
のかということについては、はっきりした決まりはない。災害規模や災害が起
こった後の状況によって異なる。火災が発生して、延焼が広がっているのであ
れば、晴海に逃げるし、延焼が無くても、家屋が倒壊し、生活が維持できない
のであれば、防災拠点に避難するということである。
(道路課長)
歩行者専用橋を通って避難しないだろうという意見について。この橋につい
ては、地域防災計画の避難路として位置付けられているわけではない。災害は、
どのような状況において発生するかはわからない。あらゆる機会に、幅広く対
応していくという選択肢を広げるためにも、歩行者専用橋が必要ではないかと
考えている。
(座長)
災害には、いろいろなシナリオがある。その中で、行政のできることには限
界があり、最も必要だと思われることをせざるを得ない。この検討会を契機に、
防災のことも考えた上で良いまちづくりをやっていければと思っている。
(委員G)
朝潮運河ルネサンス協議会を、今から4年前に設立した。ルネサンス協議会
の設立目的は、この死んでしまっている朝潮運河をどうにか生かしていこうと
いうことである。その一つに防災がある。地震などの災害時に、我々の生命・
財産はだれが補償してくれるのかという考え方が発端となっている。
我々としても、(運河に架かる)この歩行者専用橋が、区民の生命や財産を
守るため、月島・勝どき・晴海の3地区の連絡することについての提案をして
きた。勝どきや月島地区の人たちも、トリトンに避難できるとすれば、先ほど、
座長からお話のあったトイレの問題についても、全く心配する必要がない。
このような場において、みなさんから様々な意見を出していただき、良い橋
をつくっていくべきだと考える。議論するのは良いが、出た意見については、
きちんとまとめていただき、検討会において報告できるような形にしていただ
きたい。
(委員D)
・橋ありきの検討は、何度もやってきた。月島、勝どきの将来展望を考えるの
であれば、根本的な解決はトリトン前の駅を整備するしかない。橋の整備あり
きではなく、そういう視点で検討会をやっていただきたい。
・各団体、組織の代表1名しか発言できないのはおかしい。オブザーバーを含
めて複数の人が発言できるようにしないと、住民の声は伝わらない。次回の検
討会では、そのようにしていただきたい。
(座長)
何十億という費用をかけ、500回の検討会を行ったケースもあるが、それ
が民主主義かどうかというと疑問である。この検討会については常識的な範囲
でやっていかざるを得ないと考えている。
(土木部長)
先ほど発言権を複数の人に与えてくれという要望があったが、発言はあくま
で代表者1名でお願いしたい。そのかわり、オブザーバーは1名増やして2名
まで出席できることにする。発言にあたっては、オブザーバーの方と相談して
いただいて結構である。
(委員D)
それでは住民の声が伝わらない。民主主義ではない。
(土木部長)
発言席は一つということにする。
(座長)
次回までに、晴海通りの混雑状況の実態を見ていただくため、中間で一度、
現地見学会を行いたい。
5 その他
・第2回については、12 月上旬を予定。
・現地見学会の日程についても調整する。
6 閉会