「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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第8回築地市場を考える勉強会 報告

2010-05-20 02:13:10 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 第8回築地市場を考える勉強会が5・18に開催されました。

 熱い議論が、勉強会の中で、なされたと思います。
 これは、好ましいことでなないですが、会場内討論で一部怒鳴るところまでのエスカレートもありました。
 参加者ひとりひとりが、真剣なのです。

 だれもが、日々の自分の生活や仕事がある中、発表者として参加されたり、聴衆として参加されています。
 党派会派を超えて、国政、都政から議員もしくは議員関係者のご参加、ご発言をいただきました。
 貴重な時間を割いて、集い、いっしょに、築地市場の将来を考えました。

 会の中で、私が、印象に残っていることを書きます。

①都議会での、先日の参考人招致では、三人の市場流通の専門家の講師は、自民党・公明党・共産党と指名した党は異なっていたが、述べられた主張の根底にあるものは、共通していたように思われる。三人の講師の意見から、論理的に考えて得られる結論は、現在地再整備に通じていると、勉強会に参加した複数の人が、感じとられていた。

②コアサンプル廃棄差止め訴訟は、築地市場の移転問題の本質的なところに通じている。

③汚染を知りながら時価で豊洲の土地を購入していることに関する住民監査請求は、不受理となった。株式会社では、背任ととられうる行為であるが、行政では、税金の使い道を規制する力が市民側には弱い。よって、法的な観点から、さらなる行動が望まれる。

④初期値を墨塗りし、公表しない問題は、このような行為をすること自体、大きな問題を生じることがわかっていた。現に、世界的に権威ある科学誌『Nature』にとりあげられることとなり、日本の科学技術の未熟性を世界に露呈することとなった。坂巻氏は、東京都の危機管理力の低下を危惧されていた。このような危機管理力のなさでは、日本最大規模の土壌汚染地へ、生鮮食料品を扱う市場をつくることは、できるものではない。

⑤汚染状況をわかりやすくビジュアル化するべきである。われわれが、土壌汚染調査会社に、調査の生データをうることができないが、東京都に、わかりやすくビジュアル化することを、求めてしかるべきである。

⑥セリの破壊が日本で、進もうとしている。第9次の卸売市場整備計画策定に当たっては、声を上げて行く必要がある。


 今後、築地市場の移転に関連して、めまぐるしい展開が予想されます。

 6月19、20、21日日本環境学会の全国大会
 6月下旬 実証実験の最終報告 提出
 7月1日 コアサンプル廃棄差止め訴訟 第5回公判
 7月11日 参議院選挙(一説によると)

 築地市場移転問題の天王山にさしかかっています。

 多くの都民・国民の願いは、築地市場を現在地で再整備を実現することです。
 そのために、多くの専門家が、それぞれの立場で、取り組みを進めています。
 大きな力となり、東京都を動かすことができるものと信じています。

 ご多忙の中、勉強会に来られ発表または参加された皆様、講師の皆様、本当にお疲れ様でございました。
 
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