「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

中央区のワクチン予防接種施策のさらなる展開

2010-05-21 16:07:01 | マニフェスト2011
 何度も書いていますが、日本は、ワクチン行政の後進国です。

 ここ中央区からでも、ワクチン行政を進めて行きたいものです。

 下記に、本区のワクチン予防接種施策を整理しておきます。

 求められる施策の大きなポイントとしては、(順不同)

①季節性インフルエンザワクチン予防接種助成の小児への拡大

②肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチン、おたふくワクチン、みずぼうそうワクチンの助成

③MRワクチンの接種率の向上

④日本脳炎ワクチンの積極的な勧奨
(平成22年4月1日付け 厚生労働省 健発0401第19号、薬食発0401第25号 通知)

などが考えられます。

 こどもの健康増進に向けた積極的な施策の展開が望まれるところです。

 
****以下、整理****

1、ヒブワクチン 
1回4000円助成(※差額は自己負担)
 (1人最大4回まで)、生後2ヶ月以上5歳未満

2、肺炎球菌ワクチン
小児(プレベナー) 助成なし。

3、季節型インフルエンザワクチン
高齢者を対象に一回のみ、一部自己負担金1回2200円で接種。クリニックへの補助は2270円。
  ただし、75歳以上、生活保護受給者、中国残留邦人等支援給付受給者の方は無料。
高齢者:①65歳以上の区内在住者
    ②60から65歳未満の一級内部障害者(心臓・じん臓・呼吸器の機能または、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある方)で区内在住者


4、新型インフルエンザワクチン
いわゆる「優先接種対象者」に対し、無料。(補助 1回目3600円、2回目2550円)

5、水痘、おたふく、子宮頸がんワクチンに対する助成なし。

6、成人用肺炎球菌ワクチン
高齢者(ニューモバックス)
(1)65歳以上
(2)60~64歳以下の身体障害者手帳一級の内部障害者(心臓・じん臓・呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害のある方)
4,000円を公費負担。(※差額は自己負担)

7、BCGは、生後6か月未満の乳児
 無料で接種(個別接種)。
任意公費負担として、医学的判断により6か月未満に接種できなかった乳児(1歳まで)

8、MR
Ⅰ期 無料
1歳以上2歳未満及び
任意公費負担として「2歳の幼児(3歳の誕生日の前々日まで)」(平成23年3月31日まで)が無料

MRⅡ期 無料
5歳以上7歳未満で小学校入学前1年間の小児(入学前年度の4月1日から3月31日)

MRⅢ期 無料
13歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間にある者
(中学生1年生に当たる者が中学1年生の間に接種を受けることができる。)

MRⅣ期 無料
18歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間にある者
(高校3年生に当たる者が高校3年生の時に接種を受けることができる。)

9ポリオ
7歳6ヶ月まで 無料

10日本脳炎
無料
1期(3回) ・初回接種(2回) :生後6か月以上90か月未満(標準として3歳)  
      ・追加接種(1回) :初回接種後おおむね1年後(標準として4歳)
2期(1回) 9歳以上13歳未満の者(標準として9歳)
*3期接種は平成17年7月29日に廃止。

以上、
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