「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

変容のまち 検証・月島の開発 喫緊の課題としてのコミュニティの再生の仕組みづくり

2010-12-09 20:59:58 | マニフェスト2011参考資料
 中央区のまちづくりの問題点を精力的にとられた東京新聞特集記事の三日目を見てみたい。

 中央区のまちづくりの典型的な問題点が、描かれている。

 日本の東京一極集中の流れの中、本区もご多分にもれず、人口回復をなしえた。
 ハード面を整備したはよいが、そこで住む住民や周辺地域とともにできるコミュニティが快適に生活できるハード及びソフト面の整備が追いついていかなかった。
 それがいま、中央区のあちらこちらで、ひずみとしてあらわれてきている。

 まちづくりの発想のありかたをもう一歩進めねばならなかったはずである。
 経済功利主義唯一では、まちづくりは、もたない。
 「文明と文化の共生」からは、程遠い「文明一辺倒」のやり方では、決してもたない。

 ハード偏重の住宅整備は、まだまだ続いていく。
 遅ればせながらも、ハード、ソフト両面からのコミュニティ作り、子育ての場作り、医療介護保健福祉の場作り、循環の仕組み、環境配慮、防災対策、交通基盤整備をなさねばならない。

 キーワードは、時間:その地域の歴史、空間:その地域の地理、ひと:生きるひととひとをつなげるもの。お祭りもそのひとつ。



*****東京新聞(2010/12/09)*****
変容のまち 検証・月島の開発(下)見えない壁  「もの言う新住民」孤立
2010年12月8日


 地下鉄の月島駅を降りて「もんじゃストリート」に向かうと、三十二階建ての高層マンション「アイ・マークタワー」がそびえ立つ。そのロビー脇の談話室で九月、元管理組合副理事長の男性が思わせぶりに話した。「このままだと、自分たちで自治会をつくる選択もあり得ます」

 タワーは二〇〇三年、中央区月島一丁目に完成した。富裕層の新住民を中心に約三百五十戸が入居する月島で指折りの物件だ。四年前に地元町会に入会したが、今年五月に持ち上がったある問題をきっかけに両者にすき間風が吹いている。

 タワーの真向かいに、高さ百八十七メートルの超高層マンション(五十三階建て、七百五十戸)を核とする再開発計画が浮上したのが原因だ。タワーにとっては高さが二倍近いビルが建ち、住環境の悪化は避けられない。

 一方、古参住民が中心の町会は再開発を歓迎している。高齢化著しい月島では老朽化した住宅の建て替えが急務だ。今回は開発業者と地権者が再開発組合をつくり、古い家で暮らす地権者がそのままマンションに移れるよう考えている。借家に住む低所得の高齢者が月島に住み続けられるような工夫も検討中。国の交付金も見込む官民連携事業だ。中層棟には区の高齢者施設が入る。防災の向上にもつなげるという。

 これに対し、タワーの住民は「計画で大きな影響を受けるのに意見を反映させる場がない。税金を投じる事業なのにおかしい」と、対策推進委員会を立ち上げ異議を唱えた。現在、タワー住民の町会役員はゼロ。役員選挙はなく、新たな役員は役員同士の話し合いで決める。あうんの呼吸を知らない新住民には、旧来のやり方が不透明に映る。「もの言う新住民」は孤立しつつある。

 「町会内にもこのままじゃいけないという声はあるが、弁が立つ新住民にかき回されると困るのでは。新住民の多くは総会や防災訓練に顔を出さないし、どっちが正しいとも…」。古くからの月島住民でタワー入居者でもある商店主は、両者の板挟みで気苦労が絶えないという。

 タワーが建設された当時、地元で反対運動が起きた。しかし新旧住民は祭りなどを通じ、少しずつ距離を縮めてきた。その最中に持ち上がった新たな開発が、再び地域の火種になりそうだ。

 矢吹和重・町会長は当選十一回のベテラン区議でもある。再開発問題でタワー住民と口論もしたが、「町会はファミリー」が持論だ。今期で引退するため、十一月の議会では議員生活最後の一般質問として、「新しく来た人と古くからいる人が同化するための施策を」と訴えた。

 しかし区の答弁に具体策はなかった。「子どもの運動会など日々の地道な活動の中で、交流も進んでゆくのではないか」

 区は人口増加を最優先にし、新住民を増やし続ける当事者だ。しかし、「開発後」の問題意識は薄く、まるで人ごとのように映る。

 (この企画は、岡村淳司が担当しました)

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共感と納得の活動を行うために

2010-12-09 20:58:22 | シチズンシップ教育
 なんでもそうであるが、NPO活動も行政の行う活動も、“共感”、そして、“納得”を得なければならない。

 そのような活動を行うためには、活動の前後に、それぞれ、行うべきことがある。


 活動の前、すなわち計画段階に大事なことは、現状を分析し、なぜ、その活動が必要であるのかに応えうる活動にせねばならない。
 まずは、ミッション。
 ステークホルダー(利害関係者)もはっきりさせることが特に大事。
 現状分析では、SWOT分析、3C+S分析、PEST分析をする。


 ミッション:組織の理念でもあり、存在意義そのもの
   Who(誰が)、Where(どこで),ToWhom(誰に)、What(何を)How(どのように)を入れて書く。
 目的:組織のめざず大まかな方向性、ミッションを具体化したもの
 目標:目的を達成するための具体的な目標値
 
 
 SWOT分析
Strength:強み
Weekness:弱み
Optunity:機会
Tthreat:脅威
 
 3C分析
 企業ならCompany自分-Customer顧客-Competitor競合
 ところが、NPOは、
 Company自分であるNPO-Customer顧客-Competitor競合+Supporter支援者

 PEST分析
Political:政治
Economical:経済
Social:社会
Technological:技術
 

 情報を集めた後に、
 その活動の
「先駆性」:これまで行われてきたことと切り口が異なる斬新な試み
「緊急性」:必要かつ緊急であること。対象者数が多い
「影響力」:地域社会に及ぼす影響力。
「地域特性」:他の地域と比較してその地域において特に必要とされる活動
「実行可能性」:団体の過去の活動実績や適切な第三者の証言からも判断しうる
 をあらためて見直す。


 
 活動事後は、アウトプット(実施たこと)とアウトカム(ターゲットの反応)、Impact(社会的な影響)を評価し、それらえられたものの費用対効果なども含め分析、反省し、形のある成果物を出す。反省点は、次の活動にきちんと生かしていくこと。


 協働ステーション中央においての講座『助成金申請書を書く前にやるべき3つのこと』第二回「申請書作成に必要な情報収集・分析」平成22年12月9日講師長浜洋二氏を受講して、学んだことを参考に記載した。

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