先日の中央区議会第4回定例会の期間中に提出され、環境建設委員会に付託されることとなった請願をこちらでも掲載いたします。
12/14の環境建設委員会で趣旨説明がなされます。
******請願第9号*****
『住民との合意を無視し強行する
朝潮運河歩行者専用橋の詳細設計見送りを求める請願』
<請願の主旨>
朝潮運河歩行者専用橋の建設(以下、橋梁建設)について、中央区から詳細設計を平成二十三年三月までに完了することが明かされました。一方、晴海通りの混雑緩和を解消するために、晴海通りのトリトンスクエア前に横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置について検討していくことを中央区は合意しています。
これら横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置は、建設事業費の削減が図れるとともに、混雑緩和への高い効果が期待できるため、「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会(以下、検討会)」で多くの住民が要望したものです。
しかしながら、今回、中央区は、この検討を待たずして、橋梁建設の詳細設計を強行しようとしています。
この橋梁建設の詳細設計の実施は、横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置などの検討結果を踏まえて、総合的に判断すべきであり、膨大な建設事業費を考慮すると時期尚早です。
一方、中央区は、検討会にて、橋梁建設について地域住民と形状や景観保護などを事前に協議する旨を発言しているにも関わらず、地域住民を無視したまま詳細設計を強行しようとしています。
以上のことから、中央区に対して、橋梁建設の詳細設計実施について今年度中の実施を見送るとともに、早急に地域住民と協議を行うことを求めて請願いたします。
<請願理由>
橋梁建設については、「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会」が開催され、平成二十二年六月八日に検討会の座長から中央区長へ、これまで検討してきた内容などの報告がありました。この検討会では、地域住民が積極的に参画し、知恵を出し合って問題解決に取り組んできました。
この検討会で、中央区は、橋梁建設について、晴海通り(黎明橋近辺)の混雑緩和と防災時の避難路確保という二つの理由を提示しています。しかし、橋梁建設については、約8億円という膨大な予算が必要です。安易に橋梁工事を進めるのでは無く、行政・住民が知恵を出し合い、建設事業費を削減し、より安価で効果の高い対策を導入すべきとの視点から、検討会においても多くの施策が提案されました。
その施策の一つが、中央区が検討を同意した晴海通り(黎明橋近辺)の歩行者の混雑緩和を目的に、トリトンスクエア前に横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置することです。現在、トリトンスクエアに通勤する方は、晴海通りの東側歩道に集中しており、西側歩道はほとんど活用されていないのが実情です。この状況は、西側歩道からでは、トリトンスクエアに行くルートが遠回りになることが要因です。晴海通りのトリトンスクエア前に横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置することにより、東側歩道と西側歩道の通勤者が均等化され、混雑緩和の解消に結びつき、将来の通行者の予測からも十分な効果があると検討会でも明らかになりました。
また、建設事業費も、横断歩道の設置は極僅な予算であり、エスカレーター付歩道橋でも約3億円となり、橋梁建設の半分以下となっています。さらに、通勤時混雑している勝どき駅においても、新たに西側に勝どきビュータワーが建設され、地下鉄出入口が設けられるなど、乗降客が溢れる東側の出口を回避し、西側へ通勤者を誘導する施策が進められています。このように勝どき駅の通勤者の誘導策を効果あるものにするためにも、西側歩道の有効活用、すなわち横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置が必要不可欠です。
検討会でも、この様な意見が多く、中央区も横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置を検討すると合意いたしました。しかし、今回の橋梁建設の詳細設計の実施は、検討会で確認されたことをないがしろにし、強行に橋梁建設を進めることに他ありません。
今年度中の橋梁建設の詳細設計を見送り、横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置の検討結果を交えて、総合的に判断することを強く要望いたします。
また、現在、中央区が建設を計画している4方向に出入口のある形状の橋(以下、X橋)は、幅がわずか3mの細長い複雑な形状であり、プライバシーへの配慮から屋根を設置する必要があります。しかし、その形状は、多くの死亡者が発生した明石の歩道橋と非常に類似しています。
万一、大規模地震などが発生した場合、多くの住民がこの橋に殺到する可能性が高く。4方向から多くの避難する住民が橋の中心で圧死するなど非常に危険な形状の橋です。これは、まさに防災時の避難路確保というより、住民の安全性を無視した橋であると言えます。
なお、中央区は、区内の行き止まり道路の解消の一つと説明していますが、晴海・勝どき・豊海・月島の多くの他の行き止まり道路において、橋を建設する計画が無いのが現状です。
さらに、検討会の中で中央区からは、今後、水辺の景観や形状などの問題については、別途検討会の立ち上げや何らかの方策の検討が必要であるとの回答がなされています。しかし、現状は、橋梁建設の詳細設計を強行し、地域住民との話し合いを進める姿勢が全く無いのが現状です。この中央区の対応は、検討会で自らの回答したことを守らず、住民の行政に対する不信感をさらに高める結果であり、このまま放置することは自治体の基本スタンスとして決してあってはならないことです。
今年度の橋梁建設の詳細設計を見送り、速やかに地域住民との協議の場を設置することを、強く要望いたします。
以上のように、本橋梁建設の詳細設計実施について今年度中の実施を見送るとともに、早急に地域住民と協議を行うことを求めて請願いたします。
平成二十二年十二月一日
12/14の環境建設委員会で趣旨説明がなされます。
******請願第9号*****
『住民との合意を無視し強行する
朝潮運河歩行者専用橋の詳細設計見送りを求める請願』
<請願の主旨>
朝潮運河歩行者専用橋の建設(以下、橋梁建設)について、中央区から詳細設計を平成二十三年三月までに完了することが明かされました。一方、晴海通りの混雑緩和を解消するために、晴海通りのトリトンスクエア前に横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置について検討していくことを中央区は合意しています。
これら横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置は、建設事業費の削減が図れるとともに、混雑緩和への高い効果が期待できるため、「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会(以下、検討会)」で多くの住民が要望したものです。
しかしながら、今回、中央区は、この検討を待たずして、橋梁建設の詳細設計を強行しようとしています。
この橋梁建設の詳細設計の実施は、横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置などの検討結果を踏まえて、総合的に判断すべきであり、膨大な建設事業費を考慮すると時期尚早です。
一方、中央区は、検討会にて、橋梁建設について地域住民と形状や景観保護などを事前に協議する旨を発言しているにも関わらず、地域住民を無視したまま詳細設計を強行しようとしています。
以上のことから、中央区に対して、橋梁建設の詳細設計実施について今年度中の実施を見送るとともに、早急に地域住民と協議を行うことを求めて請願いたします。
<請願理由>
橋梁建設については、「朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会」が開催され、平成二十二年六月八日に検討会の座長から中央区長へ、これまで検討してきた内容などの報告がありました。この検討会では、地域住民が積極的に参画し、知恵を出し合って問題解決に取り組んできました。
この検討会で、中央区は、橋梁建設について、晴海通り(黎明橋近辺)の混雑緩和と防災時の避難路確保という二つの理由を提示しています。しかし、橋梁建設については、約8億円という膨大な予算が必要です。安易に橋梁工事を進めるのでは無く、行政・住民が知恵を出し合い、建設事業費を削減し、より安価で効果の高い対策を導入すべきとの視点から、検討会においても多くの施策が提案されました。
その施策の一つが、中央区が検討を同意した晴海通り(黎明橋近辺)の歩行者の混雑緩和を目的に、トリトンスクエア前に横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置することです。現在、トリトンスクエアに通勤する方は、晴海通りの東側歩道に集中しており、西側歩道はほとんど活用されていないのが実情です。この状況は、西側歩道からでは、トリトンスクエアに行くルートが遠回りになることが要因です。晴海通りのトリトンスクエア前に横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置することにより、東側歩道と西側歩道の通勤者が均等化され、混雑緩和の解消に結びつき、将来の通行者の予測からも十分な効果があると検討会でも明らかになりました。
また、建設事業費も、横断歩道の設置は極僅な予算であり、エスカレーター付歩道橋でも約3億円となり、橋梁建設の半分以下となっています。さらに、通勤時混雑している勝どき駅においても、新たに西側に勝どきビュータワーが建設され、地下鉄出入口が設けられるなど、乗降客が溢れる東側の出口を回避し、西側へ通勤者を誘導する施策が進められています。このように勝どき駅の通勤者の誘導策を効果あるものにするためにも、西側歩道の有効活用、すなわち横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置が必要不可欠です。
検討会でも、この様な意見が多く、中央区も横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置を検討すると合意いたしました。しかし、今回の橋梁建設の詳細設計の実施は、検討会で確認されたことをないがしろにし、強行に橋梁建設を進めることに他ありません。
今年度中の橋梁建設の詳細設計を見送り、横断歩道やエスカレーター付歩道橋の設置の検討結果を交えて、総合的に判断することを強く要望いたします。
また、現在、中央区が建設を計画している4方向に出入口のある形状の橋(以下、X橋)は、幅がわずか3mの細長い複雑な形状であり、プライバシーへの配慮から屋根を設置する必要があります。しかし、その形状は、多くの死亡者が発生した明石の歩道橋と非常に類似しています。
万一、大規模地震などが発生した場合、多くの住民がこの橋に殺到する可能性が高く。4方向から多くの避難する住民が橋の中心で圧死するなど非常に危険な形状の橋です。これは、まさに防災時の避難路確保というより、住民の安全性を無視した橋であると言えます。
なお、中央区は、区内の行き止まり道路の解消の一つと説明していますが、晴海・勝どき・豊海・月島の多くの他の行き止まり道路において、橋を建設する計画が無いのが現状です。
さらに、検討会の中で中央区からは、今後、水辺の景観や形状などの問題については、別途検討会の立ち上げや何らかの方策の検討が必要であるとの回答がなされています。しかし、現状は、橋梁建設の詳細設計を強行し、地域住民との話し合いを進める姿勢が全く無いのが現状です。この中央区の対応は、検討会で自らの回答したことを守らず、住民の行政に対する不信感をさらに高める結果であり、このまま放置することは自治体の基本スタンスとして決してあってはならないことです。
今年度の橋梁建設の詳細設計を見送り、速やかに地域住民との協議の場を設置することを、強く要望いたします。
以上のように、本橋梁建設の詳細設計実施について今年度中の実施を見送るとともに、早急に地域住民と協議を行うことを求めて請願いたします。
平成二十二年十二月一日