3月29日、私は、私の事務所に報道関係者の方々をお招きし、自分の決意を表明致しました。
東北関東大震災に合い、戦後最大の国難に、日本は直面しています。
その国難を、日本全体が一致団結し、なんとしてでも克服していかねばなりません。
各自が、復興に向けて、できることを、できる限りする時です。
まさに今、日本の大きな転換点。
ある意味、このような時期に、このような表明は不謹慎であるのかもしれません。
ただ、決められたルールの中で、4月24日の投票日は来てしまいます。
「選挙なんて、なんでやっているの?そんな場合ではないでしょう。」と多くのひとは見るでしょう。
私には、医療者としてもっと、もっと被災の現地に入り、災害医療支援を行っていきたい強い思いが一方ではあります。
でも、そのように決められてしまった悲しいルールがそこにあるのもまた現実です。
ここで、大事と思うことは、
「一致団結して取り組まなければならない」からといって、「いままでと同じ区政のありかたをそのまま放置しておいてよい」ということを認める理由にしてはならないということです。
「地盤、看板、かばん」なし、無所属のいち小児科医師が、皆様に付託をうけ、4年間区議会議員としての仕事を行って参りました。
そこで様々な現実を見、多くの区民の皆様の声をお伺いして参りました。
区が直面する様々な課題、
*築地市場移転問題:築地のブランド、築地の食の文化、築地のまちの賑わいを犠牲にして、移転を“容認”して本当によいのでしょうか。
このたびの地震で液状化現象を起こした移転候補地で、食の安心安全が本当に守られるのでしょうか。
*復興小学校取り壊しの問題:“形だけ”のリノベーション案検討ではなく、真に科学的に検証するべきではないでしょうか。
*まちづくり、新橋架橋、児童遊園のスーパー堤防化問題など:早い段階で住民の皆様の声をお伺いして、合意形成をうる努力をすべきではないでしょうか。
そして、
このたびの大震災を経験し、また、被災した現場を実際に見て感じたことですが、
*来るべき大震災において、本当に区民の皆様を守るまちづくりが、この区でなされているのでしょうか。
従来の区政のあり方は、「結果よし」で行ってきたからよいではないかと言うかもしれません。(ただし、言った通りに「結果よし」となっているかどうかは、あらためて検証すべき。)
これからは、「結果よし」であることは当然ですが、その結果を出すまでの「プロセスよし」も求められていると私は強く思っています。区民の皆様の新たなニーズもここにあると認識しています。
「結果よし」とともにその「プロセスもよし」となる政治をこの区政でも実現しせねばならないと思います。
3月11日以来、もう一度、ゼロにして何度も何度も考えて参りました。
多くの皆様に相談し、会合をもち、いろいろ意見をいただいて参りました。
最終的には、3月25日の会合で、今の結論に至ったところです。
「中央区が一致団結し、被災地復興支援をすべきときである」
その状況下、「中央区もまた、新しく生まれ変わるとき」
無所属の一小児科学を専門にする医師が出した結論。
「中央区長選挙に立候補致します。」
そして、私は、「子育て日本一のまちづくり、子どもを必ず護るまちづくり」を皆様にお約束させていただきます。
子どもに優しいまちは、ご高齢の方にも、障がいのある方にも、すべてのひとに優しいまちになるはずです。
もちろん、医療法人小坂成育会こども元気クリニックの医療や病児保育サービス、子育て支援は、これからも、新たな医師の協力のもと、変わることなく続けていくこともまたお約束させていただきます。
今、医療者がすべき災害医療支援もできるかぎり行っていきます。石巻赤十字病院に本部が置かれている災害医療合同対策本部より本日ご連絡をいただき、今週末も石巻市へ三度目の災害医療支援に入ることが決定いたしました。開業医が被災地に医療支援に入れる時間は限られていますが、行けば必ず何らかのできることがあります。今回は、医師2、事務1のチームで入る予定です。
皆様、どうか、ご理解、ご支援、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。