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原子力安全委員会記者会見第45回、高濃度汚染水の処理、窒素封入、原発の再開

2011-06-21 17:04:28 | 防災・減災
原子力安全委員会の考え方をフォローするため恒例の記者会見をフォローしておきます。

<ポイント>
*高濃度汚染水の処理

*窒素封入

*海江田大臣がシビアアクシデント対策、各地の原発は、確認し終えて、安全性が確認できたということで、原発の再開を地元の方にお願いしていきたいというふうに述べたことについて

*****原子力安全委員会ホームページより****
http://www.nsc.go.jp/info/20110620.pdf

原子力安全委員会記者ブリーフィング
日時:平成23年6月20日(月)14:37~14:48
場所:合同庁舎4号館6階643号室
参加者:班目委員長、久木田委員、小山田委員、加藤審議官、水間課長

○NHK岡本記者 NHKの岡本と申します。
班目委員長に伺いたいんですが、高濃度の汚染水が施設内でどんどん溜まっていく一方で、移送先がどんどん減っていると。にもかかわらず、その、処理装置が不具合続きで、本格稼働まで至っていない。こういった現状について、どういう危機感をお持ちでしょうか、そういった感想等について伺いたいのですが。

○班目原子力安全委員長 こういう油とか、あるいは、塩水を含んだ汚染水の処理ということについては、世界初の試みですので、予定どおりにいくということは、むしろ難しいのだろう、というふうに最初から考えておりました。ただ、関係者としては、最大限の努力を払っておりますので、徐々に解決していくのであろう、というふうに期待しているところです。

○NHK岡本記者 タイムリミットとしては、あと、1週間というリミットがありますが、それについてはいかがですか。

○班目原子力安全委員長 是非、この1週間に間に合わすように、解決していただきたいと思います。

○NHK岡本記者 もう1点、お願いします。
今日、午前中の保安院での会見でも、少し言及されたんですが、高濃度の汚染水を、今、低濃度用に作っているタンクに、移送する可能性というものも、ちょっと話が出ていたんですが、ただ、低濃度用に作っているタンクというのは、放射線遮へいとか、あるいは耐震性の問題も含めて、あまり、確認とれてないと思うんですが、それについてはいかがでしょうか。

○班目原子力安全委員長 この辺りになりますと、まさに緊急避難的に、どの程度のことまでが許されるか、という問題になります。ただ、実際に高濃度の汚染水が海に漏れ出すというようなことの問題と比べた場合には、耐震性等々に問題があって、また、作業環境なんかも悪くなる、ということがあったとしても、緊急避難的にはやらざるを得ないときには、それもあり得るんだろうなというので、ひとつの選択肢としては、考えておくべきことだろうとは思っております。

○NHK岡本記者 それに対して、原子力安全委員会としては、どういったことを助言していきたいですか。

○班目原子力安全委員長 まだ、助言要請も来てないので、何とも言えませんけれども、当然、そういうことをやるときには、どの程度のリスクがあるか、ということの評価はした上でやっていただきたい。例えば、高濃度汚染水をタンクに移送したのはいいんだけれども、その後、対応が非常に難しくなってしまうという、そういうことはあってはならないわけで、ちゃんと、その後のことまで、考えた対応策が予めなされるということを強く要望したいと思っております。

○日経新聞吉野記者 日経新聞、吉野と申します。
今のに、関連して、セシウムの吸着塔の表面線量が4mSv/hを超えたので、止まりましたよということなんですが、これは、作業員の健康影響を評価した上で4mSv/hというふうに決めた、というふうに東電は言っているんですが、これを、例えば、上げるということは、健康影響上、どのような影響が出るというふうに考えられるんでしょうか。差し支えないものなんでしょうか、もしお分かりでしたら。

○班目原子力安全委員長 すみません。そこまでの事実関係を原子力安全委員会としては、ちゃんと把握してないんですが、我々が聞いているところでは、5時間ぐらいで4mSv/hまで上がってしまったということなので、当初、予定していたものよりも、はるかに早くなってしまったわけですね。
ということは、これを、例えば、2倍とか3倍にするとしたとしても、恐らく順調な運転というのは不可能なわけなので、まずは、油分の除去のためにやろうとしていたことの見直しから入るという、今の対応というのは、適切ではないかとは思っております。

○毎日新聞比嘉記者 毎日新聞の比嘉と申します。
久木田委員長代理にお伺いしたいんですけれども、先ほど窒素封入の効果について、他の委員からも、疑問が出てましたけれども、どういった必要性という観点で、なぜ必要ないのかといったことも含めて、お考えをお聞かせください。

○久木田原子力安全委員長代理 窒素の注入については、一番、懸念されることとしては、圧力容器、格納容器の圧力を順調に下げていく過程で、周囲の大気圧よりも低くなったような場合が起こり得て、そうすると酸素を含んだ空気が入ってきて、水素燃焼の可能性が出てくると、そういうことから、窒素注入をやった方がいいだろうという考えに立っているわけですね。それに対して、そういうふうに圧力を下げていったとしても、ある程度、水蒸気が出続けるような状況であれば、中に水素や酸素が溜まるようなことは、起こりにくいのではないか、というようなことも含めて、検討して、優先度をもって、お仕事を進めていただきたいという趣旨でコメントさせていただいたということです。

○毎日新聞比嘉記者 現在のやり方ですと、少し、優先度が高過ぎるんじゃないかと、そういったことになるんですか。

○久木田原子力安全委員長代理 それは、あくまで現場、あるいは東京電力として総合的に判断していただきたいと思うのですけれども、一旦、決めたことだからといって、必ずしもそのとおりにやらなくてもよいわけで、時間の経過とか、あるいは、1号機での経験を踏まえて、評価をしていただいて、その上で、念のためにやった方がよい、という判断であれば、それはそれで、そのようにやっていただければよいと思います。

○東京新聞榊原記者 東京新聞の榊原です。
土曜日に、海江田大臣がシビアアクシデント対策、各地の原発は、確認し終えて、安全性が確認できたということで、原発の再開を地元の方にお願いしていきたいというふうに述べられました。このことについて、班目委員長はどう受けとめていらっしゃるのかというのをまずは、シビアアクシデント対策の報告は安全委員会の方にはないですが、シビアアクシデント対策が終わったことで、今ある原発の運転再開というのが安全だ、というふうに考えてよいものかどうかということと、あと、現状でこの夏を控えて、原発の稼働が下がっていて、電力不足の危機もある状況の中で、経産大臣の再開を促すような対応をどう思うのか、その2点をお願いしたい。

○班目原子力安全委員長 まず、申し上げたいのは、シビアアクシデント対策も含めて、いろいろな対策をとるようにという、緊急安全対策というのが行われているわけで、このこと自体は、どの項目を見ても、より安全性を高める方向に行くというふうに、安全委員会としては評価しています。したがって、これは、是非、進めていただきたいと思っております。
それから、運転管理段階に入っている原子炉の規制に関しては、これは、一義的に規制行政庁側のなさることなので、それに対して、原子力安全委員会の方から、特段、何か助言要請がない限りは、申し上げる気はございません。
ただ、確かこういう場でも申し上げたことがあるかと思うんですけれども、いろいろな緊急安全対策をとられているんだけれども、あれの全体像といいますか、全体として、どういうことになったのか、今回の、福島第一発電所の事故によって、今までの安全対策というのは、大きな穴が空いていたことがはっきりしてしまったわけですね。
そういうものに対して、この緊急安全対策というのが、穴をふさぐのにどれほど有効だったのか、多分その評価というのは、ある程度の時間がかかるのはしようがないと思うので、すぐにとは言わないけれども、是非、そういう観点からのまとめというのも、時間はかかってもいいですから、原子力安全・保安院に対しては求めたいと思っているところです。

○東京新聞榊原記者 ちょっと漠然とした質問で恐縮ですが、地元の方では、今の状況では、安全に対して不安があると、国として安全基準を示して欲しい、という声が原発立地の自治体から上がっているんですが、そのことについて、委員長はどのようにお考えになりますか。

○班目原子力安全委員長 地元自治体が要求している安全基準なるものが何であるのかというのは、我々としては、承知してないところです。いわゆる指針類、これは専門家の間のコンセンサスを得て作っているものですから、これは、そう1か月や2か月でまとまるものではない。もし、1か月や2か月でコンセンサスが得られるようだったら、その時点でどんどん改訂していきますけれども、そういうものとはちょっと違うと思っております。むしろ、地元自治体が求めているのは、むしろ、そういう総合的な観点からの評価なのではないかなとは思うんですが、ちょっと、この辺りは、私も事実関係を知りませんので、ちょっとこれ以上のコメントはできないところです

以 上
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原子力安全委員会記者会見第44回 2号機扉開放、工程表、PAZなど

2011-06-21 15:59:24 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
原子力安全委員会の考え方をフォローするため恒例の記者会見をフォローしておきます。
 
<記者会見のポイント>
*2号機扉の開放は、ヨウ素揮発にヒドラジンを用いるなどして大丈夫。

*原子力安全委員会としては、工程表ありきではなく、安全第一でやっていただきたい。

*工程表では、汚染水の処理が一番重要

*EPZだけではなくて、世界的な流れからいくと、PAZ、Precautionary Action Zoneという、より緊急的に対策を取っておかなければいけないものも定めなさいとなっている。

*****原子力安全委員会ホームページより****
http://www.nsc.go.jp/info/20110617_2.pdf

第44回原子力安全委員会記者ブリーフィング
日時:平成23年6月17日(金)13:30~13:47
場所:合同庁舎4号館6階643号室
参加者:班目委員長、久木田委員、代谷委員、
加藤審議官、水間課長

○NHK岡本記者 NHKの岡本と申します。
先ほど、事務局の方から、この2号機の扉の開放について、問題ないという評価がありましたけれども、改めて、班目委員長から、どうして大丈夫なのかとか、あるいは、その評価も含めて、簡単に説明をお願いします。

○班目原子力安全委員長 まず、第1点ですけれども、この作業自体は、2号機の中に入って作業することにより、安全を確保するものであるということ、結果的に、いろいろとそこの環境改善がなされれば、全体として見たときに、外部環境に出る放射性物質の量の低減なども図れるということから、全体として、プラスの方向であるということが第1点です。
それから、第2点は、今日、いろいろ説明がありましたように、現在、二重扉を開放しても大きな環境への影響はない、ということが解析結果等からも出ていますので、それで認めたということでございます。

○NHK岡本記者 代谷先生の方からもありましたけれども、ヨウ素を含む、あるいは、他の放射性物質を含む蒸気が、まだ、モクモクと下から出ているという話だったんですが、そのあたりは大丈夫でしょうか。

○班目原子力安全委員長 代谷先生の方から、答えていただいた方がいいかもしれませんけれども、確かに、この地下に、かなりヨウ素を含んだ大量の汚染水が蓄積しているのは確かです。これが、例えば、酸性になると出てきたりなんかする、それへの配慮というのは、我々の助言の最後か何かに付けた、2号機の原子炉建屋及びタービン建屋の地下には高濃度のヨウ素が溶け込んだ汚染水が大量に存在するため、建屋内の作業者の被ばくを低減するよう、ヨウ素の揮発を抑制すること、この条件を付けて、認めたということでございます。

○NHK岡本記者 具体的に、どういうふうに揮発を抑制する考えでしょうか。

○班目原子力安全委員長 ヒドラジンを加えることによって抑制する、というふうに聞いております。

○共同通信竹岡記者 共同通信の竹岡と申します。
二重扉の開放によって、放出されると想定される、放射性物質の量なんですけれども、前
回に比べて108Bqが109Bqに一桁上っているんですが、これについて、大きいと見ておられるのか、どのように評価されていますでしょうか。
地下の汚染水、先ほどpHの調整というお話もありましたけれども、そういった対策をとることによって、放出量はこの数字、109Bqという数字よりも抑えることができるのか。
2点お願いします。

○班目原子力安全委員長 まず、値そのものとしては、それほど問題にする大きさではないというふうに考えております。
それから、2点目は、そんなに差はないわけですね。ですから、問題ないだろうというふうに考えているわけでございます。

○共同通信竹岡記者 先ほど、地下に溜まっている汚染水の話もありましたけれども、例えば、pH調整などの方法によって、対策を取ることで、この表にあります1.78×109Bq、想定値ですけれども、これより低くすることにつながる、できるということなんですか。

○代谷原子力安全委員 むしろ、現在、出ているものの状態より、悪くはしないということですよね。少なくともね。だから、これより増やすということがあってはいけないということですので、今現在、中の状況がどうなっているのかというのは、必ずしも明らかになってないわけですよね。そこに対して、ヒドラジンを入れることによって、放出されるものが、もし、今、酸性の状況になっていて、それがpH調整という形になると、減ることもあり得るという、そういうことです。だから、少なくとも、これ以上に増やすということがないように、ということでお考えいただければと思います。

○東京新聞永井記者 東京新聞の永井と申しますが、久木田さんがお尋ねになっていた点で、教えていただきたいんですが、SPEEDIのメッシュの解像度の話と、その評価で最大被ばくのお話など、ちょっと、そこら辺を聞かれていたんですけれども、どういうところが気にされていたのか、というのを、もう一度ご説明していただけませんでしょうか。

○久木田原子力安全委員 少し技術的に細かい話でしたけれども、この計算では、敷地内、あるいは、その敷地境界で、どれぐらいの放射性物質濃度になるか、被ばく線量になるか、という計算をしているわけですけれども、その際に、空間を格子で区切って、その格子ごとに、数値計算をするということをやるわけですが、計算の対象となる点までの距離に対して、普通は、ある程度の数の格子の数があるように設定するわけですけれども、今回は、多分、時間的な余裕がなくて、そこまでの十分な配慮と言いますか、それがないように思えたので、質問したということです。
それが何に効くかというと、数値的な精度に効くわけですけれども、今回、出されている計算結果自体は、非常に小さな線量ですので、それに若干の誤差があったとしても、今回の結論が変わるものではない、そういうことです。

○東京新聞永井記者 これは、そうであっても、SPEEDIを使って評価すべきものなんでしょうか。それとも、距離がこのくらい離れているから、これぐらいというふうでは、やはり不足なんでしょうか。

○久木田原子力安全委員 そうですね。必ずしもSPEEDIを使わなくてもよいと思いますけれども、多分、いろいろな考えがあって、その風向きによって、発電所周辺に対して、どれぐらいの影響があるかということを見たい、という趣旨もあって、SPEEDIを使ったのであろうと思います。

○ニコニコ動画七尾記者 ニコニコ動画の七尾です。いつもありがとうございます。よろしくお願いします。6月9日の会見で、3月15日に放射性物質が大量に出た件で質問させていただいたんですけれども、その際、委員長が15日のデータが、必ずしも十分ではないとしまして、今後、精度のよい解析みたいなものを試みてみたい、とご発言されたんですけれども、その後、その動きはどうでしょうか。

○班目原子力安全委員長 15日の前の、要するに、保安院の方から、その後、追加で報告のあった件を含めてのですね。すみません。まだ、進んでおりません。

○ニコニコ動画七尾記者 ああ、そうですか。
関連してなんですけれども、その際の、質疑の中で久木田委員長代理が、プルームがそのとき、関東に来たことをご指摘されていたんですけれども、今、ホットスポットが問題となっている中で、例えばなんですが、地形、風、雤などの気象条件に、放射性プルームの範囲や動きをオーバーレイすることによって、ホットスポットやあるいは、それに準ずる線量の高いであろう地域の目安がより見えてくる、ということは考えられないでしょうか。

○久木田原子力安全委員 関東に来たと言うのは、私が、というより、ご質問の中で、そういうコメントがあったんだと思います。ご存じかと思いますが、最近、日本原子力研究開発機構が15日、16日ごろのプルームの動きと、それから、アメダスでの降雤量等を重ねて、さらに、その地表の沈着濃度の計算までやったというようなプレス発表をしている、というふうに理解しています。
その結果を見ましても、全体としては、かなりよく合っていますけれども、なかなかホットスポットまで、あるいは、濃度が高い領域の境界まで、きちんと計算するというのは、難しい。それは、計算コード自体の限界というものも、もちろんありますが、風向きの微妙な分布ですとか、それから、降雤量の分布、そういったものにも依存しますので、今、申しましたプレス発表の結果等を見れば、どこまでができそうか、ということは大体理解できるのではないかと思います。

○ニコニコ動画七尾記者 先日に、発表になった原子力機構のデータというのは、原子力安全委員会としても、ある程度参考に、ちょっと言い方難しいですけれども、そんな感じであろうというご見解でよろしいでしょうか。

○久木田原子力安全委員 私どもとしては、プレス発表の内容以上の詳しい内容については、まだ、聞いていませんので、ざっと見て、私が、今、言ったような感じを持ったというだけの段階です。

○ニコニコ動画七尾記者 ありがとうございました。

○日経新聞吉野記者 日経新聞の吉野と申します。よろしくお願いします。
今日、6月17日ということで、最初の工程表が、提出されてから2か月が経ちます。東京電力の方も、評価を出します、ということなんですが、委員長ご自身の目からご覧になっていて、順調に進んでいるというふうに見られているのか。それとも、そうではないということなのか。これから進めていくに当たって、注意すべき点であるとか、危惧されている点など、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。

○班目原子力安全委員長 原子力安全委員会としては、一貫して、この事故収束に当たっては、スケジュールありきではなくて、やはり、安全第一でいっていただきたいというふうに申し続けているところでございます。
 したがいまして、工程表につきましても、いろいろな面はあるのかもしれませんけれども、我々としては、安全の確保が第一ですので、それさえ気をつけていただければいい、というのが基本的な態度でございます。

○日経新聞吉野記者 安全確保という面では、今のところは、きちんと確保しているというふうにお考えでしょうか。

○班目原子力安全委員長 工程表とか、あるいは、統合会見なんかでも、いろいろ問題になっているのが、結局、汚染水の処理、これが一番緊急なんだろうと思っております。その辺りは、注意深く安全委員会としても見守っていきたいと思っています。

○朝日新聞今記者 朝日新聞の今と申します。
同じく工程表についてなんですけれども、今日、先ほど、おっしゃられたように安全確保ということを第一にということなんですけれども、やはり、いろいろな汚染水の浄化装置の不具合ですとか、いろいろなトラブルも今後、予想されてくる気がしておりますけれども、その辺り、今後の見通しについて、冷温停止というものに向けて、いろいろな課題があると思うんですが、一番の課題は、安全確保以外にどんなことがあるとお考えでしょうか。

○班目原子力安全委員長 ご質問の趣旨がよくわからないんですけれども、とにかく安全確保が第一ですよね。まさに、緊急時の対策として、やむを得ずやられているものだというふうに理解しています。しかし、そんな中で、やはり、安全はちゃんと確保されるべきだと思っていますので、最大限、気をつけてやっていただきたいなと思っているところです。

○松田記者 松田と申します。
その汚染水の関係なんですが、まだ、直接報告がないですけれども、昨日以来のセシウム吸着塔のトラブルですとかありまして、本格稼働を急ぐというのと、その過程で、作業員の方が何人か運ばれたりということがありまして、一方で、汚染水の移送、それが、もうスペースの余裕がないという、もうほとんど、綱渡りみたいな状態になっているんですけれども、この状況をどういうふうに見ていらっしゃるか、というのをお願いします。

○班目原子力安全委員長 どのように見ているか……。ですから、最大限、努力されていることはよく理解しておりますので、是非、しっかりやっていただきたいということです。

○西日本新聞山本記者 西日本新聞の山本と申します。
実は、昨日の会見の再確認で、大変申し訳ないんですが、昨日、指示された防災指針の見直しの件なんですけれども、委員長としては、結論は、今年度中に、一定の結論を出したいということでよろしかったでしょうか。

○班目原子力安全委員長 少なくとも、今年度中に、一定の取りまとめを報告してもらいたいというふうに思っております。

○西日本新聞山本記者 見直しの中身は、EPZの範囲の他に、オフサイトセンターの機能も含まれると考えてよろしかったですか。

○班目原子力安全委員長 昨日の記者会見で、どういう形になっているか、わかりませんけれども、オフサイトセンターが果たすべき機能みたいなものは、これは防災指針に書いてありますので、そういうことについて、見直す必要があるかどうか。それは、今後の議論だと思います。ただ、EPZだけではなくて、世界的な流れからいくと、PAZ、Precautionary Action Zoneという、より緊急的に対策を取っておかなければいけないものも定めなさい、とかいうような話も入ってきていますし、それから防災指針というのは、これは指針と言いますけれども、本当にたくさん、いろいろなことが書いてございます。そういう全体をとにかく見直さなければいけない、というふうに認識しております。
ただ、当然、EPZの議論も、しっかり、なるべく早く、結論出す方向でやっていきたいとは思っております。

以 上
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