「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

明日築地市場候補地豊洲6丁目土壌汚染のコアサンプル廃棄(証拠隠滅)差止請求裁判第11回公判東京地裁

2011-06-29 13:50:51 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 明日、コアサンプル廃棄(証拠隠滅)差止請求裁判第11回口頭弁論が東京地方裁判所で、午後1時30分から行われます。

 築地市場移転候補地豊洲6丁目東京ガス工場跡地で土壌汚染調査の行われました。

 その資料であるコアサンプルを東京都は、廃棄しようとしています。

 コアサンプルは、土壌汚染調査の信憑性を科学的に証明する唯一の証拠です。

 科学的な土壌汚染対策をとるのであれば、きちんと保存し、検証しながら土壌汚染対策を行っていくべきであると考えます。

 

 東日本大震災により豊洲6丁目の移転候補地も100カ所以上におよぶ液状化現象が生じました。

 裁判での論点がひとつ増えたところです。

 

 多くの皆様の傍聴をお待ち致しております。

 

 

 「法はひとを守るために存在する」私の命題のひとつです。
 この裁判のゆくえを信じています。

 

以下、弁護団から裁判所委員会への申立に関するコメント

******NPJ******

http://www.news-pj.net/siryou/saiban/2011/tsukiji-0627.html

司法行政上の措置並びに裁判所委員会への申立に関するコメント 

 2011年6月27日   

 築地移転コアサンプル廃棄差し止め訴訟訟弁護団

 1. 築地市場の豊洲移転反対の理由は、裁判において論証し尽くし、東京都も汚染の点については認めるところである。移転を強行すれば市場で働く仲卸業者、 労働者の健康、生命等への被害は蓋然性が高い。加えて、このような市場から出荷される生鮮食料品を食べる都民の健康被害も見逃せない。 

2. 3月11日の震災により、浦安市の4分の3の液状化が起こったが、移転先の江東区にも液状化現象が見られた。 浦安では、マンホールの筒が地上2メートルに突き上げ、交番、コンビニ等の施設が使用不能になり、市内の道路は凹凸化した。   

 市場の移転予定地にも液状化があったことは、すでに週刊誌などで報道されたとおりであり、移転反対の理由がもう1つ明確になった。 

3. コアサンプルは汚染のひどさ、東京都による汚染対策の無力さの立証のため、是非とも保全されねばならぬが、 東京都はコアサンプル廃棄を強行しようとしている。 

4. ① 裁判所はコアサンプル廃棄差し止め訴訟を早期結審にしようとしており、このままでは東京都寄りの証拠隠滅認容の判決が下されるとの危機感が強い。 裁判所は、証人尋問を2名に絞り、学者証人を却下した。尋問時間だけきめた。まだ申請もしていない証人(正確にいうと原告本人)についての決定である。   ② 9月結審、年内判決を言い渡し、証拠調べを引用して原告らが最終準備書面を陳述する機会を与えることも拒否した。 

5. 2月に突然裁判長が交代したが、そのときにはすでに8回に渡り進行を重ね、① 人格権、② 安全配慮義務、に基づく、 コアサンプル廃棄差し止めに関わる主張は、厳しい応答があったものの、十分な論理性に満ちていたものと確信する。 

6. 裁判所は、争点が何であるか、その整理案を口頭でも書面でも全く示さないまま、ただ結審だけを急ぐ様子である。何がこの背景にあるのか。   

 誰もが危惧する汚染土地への、そして液状化が差し迫る土地への移転強行だけが突っ走り、裁判所はこれに制止をかける様子が見られない。   

 国民の公正な裁判を受ける権利(憲法32条)が蹂躙されようとしていることは明白である。 裁判所においてフェアな道に立ち戻っていただくことを切に希望する。   

 司法行政並びに裁判所委員会がその役割を発揮されることを期待するものである。 

 弁護団代表 梓澤 和幸

 

 

******ご参考******

築地関連裁判の今後のスケジュール

 

1 コアサンプル廃棄差止請求事件(平成21年(ワ)第28357号,平成21年(ワ)第43599号)

 

期日:2011年6月30日(木) 午後1時30分~。

       東京地方裁判所610号法廷 第11回口頭弁論期日。

             ※法廷終了後に弁護士会館に移動して報告集会を開催予定

 

次回期日:2011年9月7日(水) 午後1時30分~。

       東京地方裁判所610号法廷

 

 

2 公金支出金返還請求事件(平成22年(行ウ)第281号)

3 公金支出金差止請求事件(平成23年(行ウ)第90号)

→同一期日において審理されます。

 

第5回返還請求、第2回差止請求:2011年6月20日(月) 午前10時15分~。

             東京地方裁判所民事522号法廷

       2 公金支出金返還請求事件は第5回口頭弁論期日

       3 公金支出金差止請求事件は第2回口頭弁論期日

       ※法廷終了後に弁護士会館に移動して報告集会を開催予定

 

次回:第6回返還請求、第3回差止請求:2011年10月5日(水) 午前10時15分

 

以上、

 

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中央区医師会定期総会にて意見。被ばくの区民不安解消、震災対策、理事会公開、公益法人改革

2011-06-29 10:10:28 | 医療

 私の所属する東京都中央区医師会 第87回定期総会が6/28開催されました。

 小児科医の一会員として出席。

 会合では、以下のような主旨及び観点から、質問し要望を述べました。


一、保護者の皆様、区民の皆様の放射線被ばくの不安を取るために、医師会としての活動をするべき


一、大震災に備えて、区民の皆様と連携して防災のさらなる取り組みをするべき

 そのために、東日本大震災を受けて、民生委員、障がい者団体、ケアマネージャー、認知症のご家族などから幅広く、状況をそれぞれお聞きし、対策を考えていく必要がある


一、理事会の公開

 オープンな協議を進めるため、一般会員の傍聴を可能にするべき


一、医師会物品類の適正価格での購入をするべき


一、(公益法人制度改革)特定民法法人としての現状の「社団法人」から、明確な目標・目的を持って「公益法人」化するべき

 以上

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震災後の地域の復興と医療機関の役割・・・中・長期の課題

2011-06-29 00:17:15 | 医療
6/26「東京保険医協会」主催「震災後の地域の復興と医療機関の役割ー中長期の課題」という座談会に出席。
 葛飾区於曽能正博先生司会進行の下、西宮市広川恵一先生、「日本医療救援機構」鎌田裕十朗先生と一緒に意見交換。
 たいへん話が盛り上がりました。
 制限時間を大幅にオーバーして、終了。
 出された意見のいくつか。
*医療救護所をどこに設置し、その責任体制は誰がとるか
*ことばや、身分の統一、誰が指揮をとるか
*避難所で活動する組織のジョイントー統合が重要、ひとつひとつの組織はがんばっているが。
*保健師と訪問看護が活躍できる場、活躍できる体制の整備
*ひとつひとつの医療の充足率の情報を整理する必要がある
*まちづくりの提言づくりに医師も入っていく必要がある
 
****以下は、自分の考え*****
 東日本大震災の被災者医療支援も、初期医療の段階から、中・長期の長いスパンでの視点が必要な時期にさしかかっています。
 現在、関東圏にも被災地から大勢の被災者が避難を余儀なくされ、都内でも多くの医療機関が被災者の診察を経験しています。被災地の復興に際し、医療機関として果たすべき役割は何か、その「中・長期の課題」について、被災地の「内」そして「外」、両方の立場から検証します。
1)各被災地域の医療ニーズ・資源の情報の整理
 まず、大切なことは、医療資源の情報の整理であると考えます。現在の避難所がどこに、どれだけの方が避難しているか、そこでどのような医療資源のニーズがあり、そのニーズに対し医療資源をどのように投入できているかということの整理です。
 震災後、拠点病院は、主に二つの情報の整理と発信を行いました。
 安否確認の情報と避難所の状況に関する情報です。
 避難所の状況は、DMATやJMATの災害医療支援チーム(医師1看護士2主事1)が各避難所に入ったときに、主事が中心となり情報を収集しました。
 一ヶ月の段階で、避難所と認識していたところが、いくつか閉鎖しているということがございました。
 
 今、把握すべきは、避難所の状況とともに、在宅避難されている方々も合わせた各地域ごとの情報であります。
(参考「各地方公共団体の協力を得て、避難者等の所在都道府県別・所在施設別 の数(平成23年6月2日現在)」http://www.cao.go.jp/shien/1-hisaisha/pdf/6-hinansha.pdf )
   「3県の避難所の環境把握について」http://www.cao.go.jp/shien/2-shien/6-zentyosa/5-result.pdf )
 
 在宅避難されている方が、見落とされないように、フォローしていく必要もあります。
2)必要な医療福祉のニーズ
 今、必要な医療のニーズは、何か。
 震災当初から、津波に遭遇した方々は、外科的な治療が必要でした。地震や津波から逃れることができた方々は、とくに外科的というよりは、通常の内科的な疾患の継続治療としての医療が必要でした。
 被災地支援に入った時は、内科的疾患への対応、その後、時間を経るにつれ、*介護サービス*心のケア*衛生環境の改善提言などのニーズへの対応が重要になってきました。
3)開業医ができることはなにか。
 被災地の多忙な医療現場のお手伝いや、医療崩壊現場の支援など、なんらかの支援ができないかと考えています。
4)多くの資源を有効に
 ネットの利用した情報発信や、医療従事者間、一般の皆様の力を借りながら、支援に入っていけないかと考えています。
5)行政との連携、地域との連携
 行政や、地元医師会の先生方と、密な連携をとり、支援を行っていく必要があります
<課題>
一、 連絡体制
支援側コーディネーター
受け手側コーディネーター
一、 情報を正確に伝えること
一、ネットの有効利用
ネットでできる(一次情報発信者と直接つながる)
支援希望者と瞬時につながり、やりとりが出来た
一、 チームで臨むことの大切さ
ただし、定型(医師1、看護士2、主事1)にこだわる必要なし
一、看護士とチームを組むことが難しかった
一、 開業医もできることがある
すぐに動くことが出来た
一、 他職種の連携
 ケアマネージャー
 介護福祉士
 心理士
 弁護士
一、 政治の役割
一、 開業医の診療所再建支援
一、 地元の求められていることを行う
一、 がんばりすぎているひとのケア
一、 医療をしていることの広報
一、 常日頃からの準備の大切さ
一、被ばくを受けた皆様の健康フォロー
<第一回 石巻市河南地区>
3月19日(土)~3月22日(火)
往き
東京出発:土曜診療後 19日15時
石巻到着:石巻市役所 19日21時
帰り
石巻出発:21日午後6時
東京到着:22日午前2時
小坂和輝(小児科医師、こども元気クリニック開業医)
松永貞一先生(小児科医師、永寿堂医院開業医)
薬剤師2人
活動
3月20日(日)午前8時~午後6時 河南地区 避難所巡回
3月21日(月、祝)午前8時~午後6時 河南地区 避難所巡回
*コーディネーターがきちんと機能することの大切さ
*看護士でチームくむことが難しい、チーム編成にこだわる必要なし
*現地保健師と動くことでスムーズに避難所巡回ができた
*がんばっているひとのケア大切
<第二回 石巻赤十字病院 院内と湊地区>
3月25日(金)~3月28日(月)
往き
東京出発:25日午後11時
石巻到着:26日午前6時半
帰り
石巻出発:27日午後8時
東京到着:28日午前3時
小坂和輝(小児科医師、こども元気クリニック開業医)
赤枝俊先生(産婦人科医師、聖路加病院研修医)
成瀬清子先生(内科医師、成瀬医院開業医)
主事2人
活動
3月26日(土) 午前7時~午後7時 石巻赤十字病院外来
3月27日(日) 午前7時~午後7時 松山赤十字病院と湊地区巡回
*行政との連携
*屎尿処理施設復旧しないことが大きな問題であった
<第三回 石巻赤十字病院 湊地区>
4月2日(土)~4月4日(月)
往き
東京出発:土曜診療後 2日午後2時
石巻到着:      2日午後9時
帰り
石巻出発:3日 午後8時
東京到着:4日 午前3時
小坂和輝(小児科医師、こども元気クリニック開業医)
里井豊(内科医師、八丁堀医院開業医)
楠山弘之(泌尿器科医師、えいこうクリニック開業医)
横山健一(内科医師、横山医院開業医)
田中真希(整形外科医師、田中まき整形外科開業医)
乾一郎(小児科医師、いぬいクリニック開業医)
望月弘彦(内科医師、クローバーホスピタル勤務医)
医師7人
主事2人
活動
4月3日(日)午前7時~午後7時 湊地区巡回
*ネットにより多くの参加者を得た
*地域開業医との連携、再建支援
*他職種との連携
<第四回予定の中止 石巻赤十字病院>
4月8日(土)~4月10日(月)
医師3人
主事1人 
4月8日(金)石巻赤十字病院から電話あり中止
活動予定4月9日(日)
<第四回 いわき、郡山> 
5月4日(祝)~5月5日(祝)
往き
東京出発:5月4日午前6時
いわき到着:5月4日午前9時
帰り
郡山出発:5日午後6時半
東京着:5日午後10時
医師1人
弁護士3人
活動:
4日午前9時~午後3時 いわき市の沿岸部現地視察、巡回
   午後6時~午後7時 郡山市現地視察
5日午前11時~午後5時 郡山市ビックパレット内救護所
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