「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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江戸期以降教科書4千冊全文をネット公開 広島大。含む、「世界国尽」福沢諭吉著「世界国尽」、坪内逍遥編纂国語読本

2017-03-02 23:00:00 | 教育
 母校、広島大学のよい取り組みゆえ、ご紹介させていただきます。

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http://digital.asahi.com/articles/ASK2S3HCSK2SPITB005.html

広島)江戸期以降の教科書4千冊をネット公開 広島大

清水康志

2017年3月2日03時00分

 国内有数の教科書コレクションをもつ広島大学図書館(東広島市)は、江戸~近現代の教科書を画像化して無料公開するサイトで、公開する教科書を増やした。これまでの2・5倍、約4千冊の全文を公開している。来年度中にはさらに対象を広げ、サイト上の約5600冊全てを公開予定という。

 拡張したのは「広島大学図書館教科書コレクション画像データベース」。同館が所蔵する約3万冊の教科書のうち、江戸初期~1951年の貴重な教科書を画像で保存し、広く研究・教育に役立てようと2001年に公開を始めた。だが大半は部分公開で、全文を公開していたのは約1600冊にとどまっていた。

 江戸時代の寺子屋で使われた「往来物」と呼ばれる教科書や、明治時代の地理の教科書「世界国尽(くにづくし)」(福沢諭吉著)、坪内逍遥が編纂(へんさん)した国語読本など貴重な資料の全文画像を収録。うち約200点には、内容や成立の背景を広大教員が説明する「解題」を付ける。研究者や学生、教師、市民など幅広い層の活用が期待できるという。

 サイト(http://dc.lib.hiroshima-u.ac.jp/text/別ウインドウで開きます)は無料で誰でも利用できる。問い合わせは広大社会産学連携室図書館部(082・424・6202)。(清水康志)
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小さな子どもを、地域の力で、交通事故から守る。

2017-03-02 23:00:00 | 防災・減災
 交通事故は、加害者も、被害者も、どちらも一瞬にして、不幸になってしまいます。

 下の新聞記事抜粋も、とても不幸な事例のひとつ。読んでいて胸がいたみます。
 
 
 何かが機能すれば、防ぎ得たのに、そのすべてが機能せず、発生することもまた、事故にはつきものです。

 
 記事の事例でも、

 〇店のドアが施錠されていたら…

 〇小さな子どものひとりでのとぼとぼ歩きに気をつける大人がその時その場所にいたら…

 〇歩道から車道に容易く出れない構造であったら…

 〇そのドライバーが、ストレスを抱えることなく運転していたら…

 

 地域の力で、小さな子どもの不幸な交通事故は、絶対に防いでいきたいと思います。

********朝日新聞20170220 35頁 抜粋*****************


 長野県小諸市の母親(29)はアルバイト募集の案内を見て、「これなら私もできる」と考えた。子どもを連れて働ける環境が整っているとあったからだ。

 車で契約先を回り、パンを売る仕事で、勤め先は家から車で10分ほど。少しでも家計を助けたかった。

 働き始めて1カ月後の2014年7月の朝。母親は長女(6)を幼稚園に送った後、1歳2カ月の次女・松本佳桜(かお)ちゃんを連れて出勤した。ほかにも母親が働いていて、この日は佳桜ちゃんと同じ年頃の子もいた。

 パンをかごに並べる約15分間の作業中、佳桜ちゃんを視界に入れるように気をつけていた。だが、ふと気がつくと姿が見えない。いつもは閉まっている事務所の出入り口の引き戸が、この日に限って開いたままになっていた

 佳桜ちゃんは歩けるようになったばかり。外へ捜しに飛び出すと、見知らぬ女性が「お母さんですか」と声をかけてきた。小さな子が車にはねられたという。

 佳桜ちゃんだった。

 裁判記録によると、現場は事務所から20メートルほどの交差点。信号機や横断歩道はない。佳桜ちゃんは歩道から車道に出たところを、左折しようとしたトラックにはねられ、亡くなった。

 「私がアルバイトをしなければ。嫌がっても抱っこをしていたら……」

 夫(36)は高校教員で、休日も部活動の指導に忙しい。母親は買い物でも公園でも娘を1人にしないように目を配ってきた。危ないと感じたことは日記に書き込んでいた。それでも思いがけず、事故は起きた。

 「小さなことが重なって事故は起きてしまうのだということを伝えたくて、取材を受けました」


 ■運転手、ミラー見ず

 このトラックの男性運転手(61)は交差点にさしかかる前、スリッパを持った佳桜ちゃんが左手の歩道にいるのを見かけていた。

 配送会社の運転手になって約30年。通い慣れた道だった。交差点を曲がればあと少しで配達先だった。

 小さな子がなぜ1人で歩いているのかとは思った。「まさか、車の近くまで来ないだろう」と思い込み、前輪の周辺を映すミラーは確認しなかった。ハンドルをゆっくり左に切った。

 「子どもに気付いていたのに注意が抜けてしまった。ミラーを見ていれば、こんな悲しいことにはならなかった」。男性は取材に後悔の気持ちを語った。

 当時は同居する長男が仕事で悩んだ末に1週間も家を空けていて、心配ごとを抱えての運転だった

 事故後、男性は運転手の仕事を辞めた。佳桜ちゃんの月命日に、事故現場とお墓に足を運んでいる。(板橋洋佳)
コメント (2)
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