本日、「中央区公共施設等総合管理方針」素案へのパブリックコメントの〆切に当たり、以下のパブリックコメントを、中央区に届けました。
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「中央区公共施設等総合管理方針」素案へのパブリックコメント
氏名 小坂和輝(50歳)
住所 中央区月島3-30-3-2階~4階
電話03-5547-1191
重要な管理方針策定に当たり、パブリックコメントを致します。
よろしくご検討の程、お願い申し上げます。
第1、重大な問題点の改善の要望
1、主要施設の「個別施設計画」について(104頁)
素案であるので、書かれなかったのかもしれないが、「中央区公共施設等総合管理方針」(以下、「方針」という。)に記載されたその内容は、いわば総論のみとなっている。
104頁に、「個別施設計画」の検討とあるが、それぞれの施設に対する、個別の考え方を、大まかにでも記載をするべきである。
少なくとも、「本庁舎」や「月島/日本橋出張所」については、区の中枢の施設であって、「個別施設計画」の記載を求める。
2、今後、必要となる施設について
今後、必要となる施設が、何があるかが、見えてこなかった。
例えば、少なくとも児童相談所が必要となる。
晴海地区の部分は、将来的な施設の記載があるが、区の施策の今後の方向性を見据えて、将来必要となる施設には、どのようなものがあるのかを、具体的に記載することを求める。
3、新基本構想との関連(3頁)
新基本構想が本年6月に策定されることになるのであるから、その策定された新基本構想の内容をきちんと反映した方針とすべきと考える。
従って、方針策定を、平成29年3月とするのではなく、新基本構想の策定をまち、本年6月以降の策定にするとともに、実際に、新基本構想の内容をどのように生かしているかを記載いただきたい。
4、施設整備の際の検討の優先順位(87頁)
施設整備の際の検討の優先順位が、まず「民間整備」とあるのは、残念に思う。
「民間整備」が有効な施設もあることを否定はしないが、施設の性格によっては、まず、「区による自主整備」が好ましい施設もあるはずである。
どのような施設を「民間整備」の対象として進めるのか、または、必ず「区による自主整備」をすべき施設としてどのような施設を対象とするかの住み分けをまず、記載をすべきであると考える。
それとも、本当に、すべての施設の整備の優先順位の検討を、「民間整備」と考えているのなら、その理由の記載をお願いする。
5、環境配慮技術の導入(98頁)
環境配慮と施設整備は、切り離せない関係にある。
よって、環境配慮の取り組みを強化する意味でも、環境配慮の項目を、「基本方針2 安全・安心を維持する計画的な管理運営」の一つとして計画をするのではなく、例えば、「基本方針 環境に配慮した施設整備と省エネによる施設管理コスト削減」のような項目名で基本方針の一つとして格上げをし、記載することを強く要望する。
中央区では、「中央区役所温室効果ガス排出抑制実行計画」(平成28年3月改定)と、「中央区施設管理マニュアル(平成27年4月)」があるのであるから、それとの連動による記載の充実を求める。
6、目標耐用年数100年を目指すべきこと(95頁)
目標耐用年数は、高品質の建材を用いることで、普通の品質ならば60年とするところを、100年として、結果的に将来の建て替えに伴う財政出動を減らす考え方を取るべきであると考えるが、中央区は、目標耐用年数を極力伸ばす考え方はあるか?
7、将来改修・更新費用と財源の見通しやその微調整・修正の方法について
投資的経費として基金15億円、単年度支出73億円の合計88億円を支出できてきたところであり、今後の改修・更新費用年平均64.1億円であり、基金なしの単年度支出実績から8.9億円の余裕があるということである(76頁)。
しかし、予測通りに費用が少なく平準化されるかどうかや、財源確保が順調に進むかどうかは、未知のところもあり、毎年毎年の見直しが必要であると考える。
その見直しや、見直しの結果としての微調整や修正をどのように検討をしていくのか、もう少し詳述いただきたい。
第2、内容面についての修正の要望
1、借家である区の施設の家賃
借家である区の施設の家賃が適正なものであるか、随時点検を行うことについての記載をお願いする。
2、用途別利用状況(表4-3)を見て
稼働率が悪い施設が散見される。今、喫緊の課題である保育施設への転用の可能性の検討を、方針策定とは別に、急ぐべきであると考える。
3、図4-12 利用したことがない理由(66頁)を見て
利用したことがない理由に、「利用方法が分からない」との回答が多くある施設がある。スポーツ施設、文化・学習施設、地域・集会施設など区民に有効な施設であるのに、とても残念である。
施設の利用方法を周知していくことについて、その情報発信に関する記載をいれるべきであると考える。
4、施設の耐震性(95頁)
建物の非構造部材の耐震化も、子ども達の生命安全を守り、また、災害時の防災拠点となる学校では、特に、重要である。
全学校の建物自体の耐震化だけではなく、非構造部材の耐震化の現状を、もう少し詳述し、早急に対策をとることを要望する。
5、公共施設整備関連基金の確保(102頁)
「中長期的な需要を見据えた計画的な基金管理」とは、具体的にどうすることかの記載の充実をお願いする。
6、施設データの把握および利活用(102頁)
学校の改築などで、地下埋設物があり、補正予算で、建築費などの増額を行った経験を中央区は何度もしている。
建築工事見積もり段階で、きちんと地下埋設物の状況もわかる参考になる施設情報の一元管理を、大いに期待する。
その一元管理の具体的な方法の記載もお願いする。
7、施設建設計画委員会(103頁)
具体的にどのような構成の委員会を考えるのか、その内容の記載をお願いする。
また、そのような委員会には、必ず学術経験者を入れることを強く要望する。
第3、形式面についての修正の要望
1、製本に至っていないため、欠けているのだとは思うが、発行日や方針作成に関わったコンサルタント名などを記載した裏書(105頁)の掲載をお願いする。
2、略語に対する説明
例えば、「区有建物一覧」(14~24頁)において、構造で、SRC造、RC造、S造など略号が使われている。表の末尾に、その略語の意味の記載をお願いする。
3、表2-7「区管理橋りょう」(34頁)で、区民文化財指定された橋りょうには、その指定されたことを備考に記載をお願いする。
他にもそのような文化財指定があれば、その旨の記載を、本文だけではなく、表にも記載をお願いする。
4、図3-1 本区の基盤面の分布(45頁)は、本区にとっても重要な情報であり、都心の分布図だけではなく、本区部分を拡大した図を掲載するべきと考える。
5、事例8-1 民間開発事業を活用した施設整備事例(89頁)では、コスト面の軽減についてを記載している。どのように軽減になったのかを、具体的な金額も入れて記載をお願いする。
以上
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http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/koukyoushisetsu.html
「中央区公共施設等総合管理方針(素案)」へのご意見ご要望を募集しています。
更新日:2017年2月20日
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区では、公共施設建築物や道路、橋りょう等の「公共施設等」について整備や活用、維持管理などの基本的な考え方・方針を示した「中央区公共施設等総合管理方針」の素案を取りまとめました。
中央区公共施設等総合管理方針(素案)
ファイルダウンロード中央区公共施設等総合管理方針(素案)概要版(PDF:684KB)
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/koukyoushisetsu.files/gaiyou.pdf
ファイルダウンロード中央区公共施設等総合管理方針(素案)(PDF:5,487KB)
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/koukyoushisetsu.files/koukyoushisetsu.pdf
ご意見をお寄せください
この中央区公共施設等総合管理方針(素案)について、次のとおり区民の皆さまのご意見を募集します。皆さまから寄せられたご意見を参考に、よりよい計画を策定します。
1.意見の提出期間
平成29年2月13日(月曜日)~平成29年3月6日(月曜日)
なお、提出期間を過ぎてお寄せいただいたご意見は、受理できませんのでご注意ください。
2.意見の提出方法
住所、氏名(団体の場合は団体名と代表者名)、年齢、電話番号を明記して、区役所2階の企画部企画財政課窓口への提出、郵便、ファクス、Eメールまたは区のホームページからの入力でお寄せください。
<提出先>
〒104-8404
中央区役所
企画部企画財政課企画主査
ファクス03-3546-2095
e-mail: koukyoushisetsu@city.chuo.lg.jp