こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

おまかせハウスの人々

2006-04-03 00:00:00 | 未分類
菅浩江さん『おまかせハウスの人々』を読み終えました。

「純也の事例」は、切なくも温かい親子愛の物語でした。
ちょっと特殊ですけど、大好きな話です。

「麦笛西行」は、私かもしれません。読んでいて辛かったです。
変わらないといけませんね。

「ナノマシン・ソリチュード」は、ほんのちょっと先、いえ、今でもありそうな、孤独な世界でした。

「フード病」は、まさに現代を表した物語で、私達も、聡子のように感じながら、
生きていかなくてはならないのでしょうね。

「鮮やかなあの色を」は、いつか、このように思えるようになりたいと願っている心境の変化でした。
未だに、迷い落ち込んでいるのです。

表題作の「おまかせハウスの人々」は、近未来の物語ですね。
近い将来、人々は、このように便利を手にしながらも、色々な問題を抱えつつ暮らしていくのでしょう。
ラストの雰囲気は、草上仁さんの『おしゃべりセッション』に近い感じです。

どれも、すぐ目の前にありそうな出来事で、色々と考えさせられました。
かなり、面白いです。

コメント
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