こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ぼくらはみんな、ここにいる

2006-07-14 00:00:00 | 未分類
大石英司さん『ぼくらはみんな、ここにいる』を読みました。

光が丘中学校の吹奏楽部員たちは、長崎県島原の神主島に夏合宿に来た。
島に到着した夜、ここは怪しいオーロラに包まれて「島原の乱」以前の時代にタイムスリップしてしまった。
実は、神主島保養所を営む鴻上夫妻らは、ここで何が起こるのかを知った上で彼らを招いたのだった。
更にここには、生活物資ばかりでなく、様々な資材、書籍、CD・DVD、機械類まで
用意周到に準備がなされていた。

サバイバルというには恵まれているけれど、様々な労働に耐え、いつか帰れたときのためにも勉学に励み、
音楽になぐさめられながら生きていきます。
そこには、悲しみもありますが喜びもあり、彼らはたくましくなっていきます。

彼らは歴史に必要な人々で、発生することが分かっていた事態を回避させてもらえなかったけれど、
それぞれ満足できる人生を歩めたのではないかと思います。

コメント
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