夢枕獏さん編著の『琵琶綺談』を読みました。
まずは、小松和彦さんの民間の怪異伝承の話から。
獏さんの小説ではおなじみの、博雅と鬼の話など、なかなか興味深い話が読めます。
次は平岩弓枝さんの『孔雀に乗った女』
源雅信を暗い場所に何度も連れ出す、三角の平べったい顔をした男の謎。
忘れ去られるものの悲しみの物語です。
加門七海さんの『玉兎』は、明治初頭、盲目の僧清玄の小兎と月の物語。
やはり、時の流れ世界の変化においていかれるものの悲しさでしょうか?
シンと静かで透明な月の光を感じました。
赤絵瀑さんの『春喪祭』は、鮮やかな牡丹と怪異のコントラストが素晴らしい寒気のする物語でした。
岡野玲子さんの『博雅朝臣 宣耀殿の御遊にて 背より玄象の離れなくなること』は、
博雅自身は困り果ててはいるものの、琵琶の化け物がどことなくユーモラスで愛らしく
きっと、周りのものもさほど心配してなかったのではないかと感じられる様子でした。
夢枕獏さんの『檜垣』は、残酷でおどろおどろしく、また美しいものでした。
中島らもさんの『琴中怪音』は中国での琵琶の名器の物語です。
最後の小泉八雲の『耳なし芳一のはなし』は語るまでもありませんね。
琵琶にまつわる様々な物語、再読もありましたが、こうやって並べて読んでみるのも面白いです。
まずは、小松和彦さんの民間の怪異伝承の話から。
獏さんの小説ではおなじみの、博雅と鬼の話など、なかなか興味深い話が読めます。
次は平岩弓枝さんの『孔雀に乗った女』
源雅信を暗い場所に何度も連れ出す、三角の平べったい顔をした男の謎。
忘れ去られるものの悲しみの物語です。
加門七海さんの『玉兎』は、明治初頭、盲目の僧清玄の小兎と月の物語。
やはり、時の流れ世界の変化においていかれるものの悲しさでしょうか?
シンと静かで透明な月の光を感じました。
赤絵瀑さんの『春喪祭』は、鮮やかな牡丹と怪異のコントラストが素晴らしい寒気のする物語でした。
岡野玲子さんの『博雅朝臣 宣耀殿の御遊にて 背より玄象の離れなくなること』は、
博雅自身は困り果ててはいるものの、琵琶の化け物がどことなくユーモラスで愛らしく
きっと、周りのものもさほど心配してなかったのではないかと感じられる様子でした。
夢枕獏さんの『檜垣』は、残酷でおどろおどろしく、また美しいものでした。
中島らもさんの『琴中怪音』は中国での琵琶の名器の物語です。
最後の小泉八雲の『耳なし芳一のはなし』は語るまでもありませんね。
琵琶にまつわる様々な物語、再読もありましたが、こうやって並べて読んでみるのも面白いです。