こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

踊る夜行怪人

2007-01-26 00:00:00 | 未分類
はやみねかおるさん『踊る夜行怪人』を読みました。

教授の小切手のありかを記した暗号から始まったこの事件。
亜衣たちの通う虹北学園の近くにある桜林公園に、全身が黄金色に輝く不気味な怪人が現れるという噂が出てきた。
並行して、レイチが後輩の女の子に家である虹斎寺に伝わる暗号と口伝を解いて欲しいという依頼がなされる。
それには、錬金術師・斎藤宗歩が隠したという黄金の仏像のありかが示されているらしい。

怪人の謎は解きやすかったのですが、暗号解読が難しいですね。
「天地の詞(あめつちのことば)」「大為爾(たいに)」「君臣(きみまくら)」「田植歌」などは
初めて知りました。

例えば「天地の詞」を大辞林でひくと。

「あめつち」で始まる平安初期の手習い歌。「あめ(天)つち(土)ほし(星)そら(空)やま(山)かは(川)みね(峰)たに(谷)くも(雲)きり(霧)むろ(室)こけ(苔)ひと(人)いぬ(犬)うへ(上)すゑ(末)ゆわ(硫黄)さる(猿)おふせよ(生ふせよ)えのえを(榎の枝を)なれゐて(馴れ居て)」。四八の仮名を重複させずに全部使って作られており、「え」が二度繰り返されるのは当時ア行のエとヤ行のエが音節として区別されていたことを示す。「いろは歌」「たゐに」に先行して作られたと考えられる。あめつちの歌。

一番最初に作られたいろは言葉と言えばいいのでしょうか?
なかなか楽しかったですよー。

コメント
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