人との出会いと言うのは不思議なものです。まったく面識の無い人と同じ学校や同じ部活動で一緒になる。価値観や目標が同じであれば、尚更親密な間柄となり末長く付き合うようになります。指導者と選手も同様です。この部員に出会えてよかった、この指導者に出会えてよかった、両方を経験した私としては、いつの間にか出会いをとても大切にするようになりました。高校時代は何があろうが必ずグラウンドに来る先生に指導を受けました。世の中に此れほど熱心な人はいないと今でも思っています。(今は90歳を越えていますが)如何に立派なことを言おうが、技術力があろうが、選手時代優れていようが、理論が正しいとしても、「絵に描いた餅」では選手が伸びるはずはありません。家族以上に一緒にいる時間が長くなる事もたびたびあります。共に苦労をするから成長があるのだと思います。その選手の最大のものを引きだすのは、選手個人の努力だけでは限界があります。全国で常時強い学校は熱心な指導者ばかりです。中には選手勧誘だけが命で、さっぱり伸ばしていない指導者もいますが・・。さほど目立たない選手をどんどん全国大会に出場させる指導者こそ本物です。HBG校の指導者は常にそこを大切に指導しています。九里陸上は来年40年連続インターハイ出場を目指します。練習を休まない。それは選手だけではなく指導者にも言えることだと思います。明日は16時から市営陸上競技場で練習します。
今日はニ十四節気「大雪」、大地が冬の姿になる頃と言われています。1年間で1番昼が短い冬至まで2週間、暦は確実に進んでいます。テストや全ての研修旅行が終わり、次なる行事は「追試験」という部員もいるかも知れません。全ての学校を卒業するまで1度も追試験を受けたことの無い人間は、よほど優秀か勉強一筋の人だと思います。思い出に残るテストは、正しいものに×、間違いに○、をつけなさい、と言う問題。普通なら逆の×○ですが、思い込みの激しい当時の私は見事に引っかかりました。意地の悪い先生もいるものです。「注意力を試す問題だ」「就職試験には良く出る」当時商業高校生でしたがその9割以上は就職でした。今考えると良い先生だったのかも知れません。今から50年以上も前の話です。陸上競技が好きで、50名程のクラスで2・3名の進学、体育大学に入り、そこでも器械体操で追試験を受けました。監督から、「陸上競技なら予選落ちで終わりだよ」その言葉が心に残りました。全てに真剣と集中、そして努力、陸上競技の大会で追試験はないと言う事です。部員の皆さん、何かを感じましたか、頑張ろう。今日は休養日です。