京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「六月無礼」

2011年06月01日 | 日々の暮らしの中で
                    

「六月無礼」-「ろくがつぶれい」
「盛夏の六月には、服装などの無礼があってもかまわない」といった意味の語で、ノーネクタイのエコルックの起源はずいぶんと昔にさかのぼれることだと、岡田芳朗氏が長門本「平家物語」の出典を挙げて説かれている。旧暦六月といえば夏も最後の月で、暑さ厳しき折だ。

昨今の「クールビズ」、政府の音頭で始まった一見ルーズにも感じられるスタイルだが、今朝は環境省職員がアロハシャツで仕事に就く姿を新聞紙上で目にした。違和感もある。ハワイでもあるまいし…、へんな感じだ。せめてポロシャツの類にしたらとも思ったりしてしまう。

節電対策が求められるこの夏を、どう乗り越えよう。
「暑いとじっとしてられへんな」と娘は言う。確かに、汗をかいて動くほうが気分も紛れる。体力の省エネとばかりにデンと怠けていても返って辛いことはありそうだ。さて、どんな工夫が生まれるだろうか。

      鼻先にぱつと点灯冷蔵庫    阿波野青畝

冷蔵庫を開ける回数がなんとも多い。かつて、自ら椅子を引っ張ってくる知恵を働かせてみせた3歳児も、今や何度も何度も開け閉めして、上手におねだりのあとは「ありがとございます」と笑ってみせる。
ちっとも節電になりません。6月だけ…、許すとしよう。
                                  (写真 小林良正さんのほほ笑み地蔵)

コメント (4)
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