京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

人生に無駄も無し

2023年05月15日 | 日々の暮らしの中で
今朝は年回忌の相談にやってこられた客人があって、腰を落ち着け話し込まれるのにお付き合いしているうちに時間は過ぎて…。
外出予定を取りやめることにした。

電話ですますことをせずに、わざわざ歩いてこられた高齢の一人住まいの門徒さん。
おしゃべりの相手が欲しかったかもしれない。
日を決めて、息子さんに連絡するという。



気も晴れてお帰りなら、今日一日の意味があるというもの。
私にしても外出予定を犠牲にしたという思いはなく、できた時間に訪れた先では柿の花が咲いているのに気づかされた。
まだつぼみも多くあったが、艶やかな葉のかげにぎっしりと。
  
   柿の花一切緑がくれかな    松村蒼石

という句があるようだ。まさにそのまま、だけど。  
今日のご褒美としておこう。
しかも予定を一日伸ばしにすることで雨の心配がなくなることになった。
差し引きゼロ。

誰にとっても明日はないかもしれない一日だけど、一日変わった明日という日が、これまたどういう一日になるか。誰もわからない。
コメント
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