Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

フェルメール展@東京都美術館

2008-08-21 18:33:04 | 機内食・映画・美術展
珍しくまっとうな時間に起きて外出したので、ついでに上野の東京都美術館の「フェルメール展」を見て来た。
 
夏休み中とは言え平日の昼間ならそれほど混んでいないだろうと、タカをくくって行ったらこれがとんだ計算違い。なんと昨日はシルバーデーとやらで65歳以上は無料。いつにも増してじじばば率が高い。日本のシルバーの皆さんは知識欲も行動力も旺盛なのだ。

入場時には20分待ちです、と言われたがそれほど待つこともなく会場内へ。
だが展示場はなんだか狭苦しく、動線もよくないのかやたらに見にくい。フラストレーションがたまる。

目玉展示の前にはデルフト派の絵画多数。前回の「フェルメール<牛乳を注ぐ女>とオランダ風俗画展」のおまけに比べるとずっと見ごたえがある。
特に不勉強にして今まで知らなかったカレル・ファブリティウスという画家の自画像に強く惹かれる。
 レンブラントの高弟と言われるこの画家、若くして作品もろとも火薬の爆発事故で吹っ飛んでしまい、現存する作品は1ダースほどとか。もったいない。

ピーター・デ・ホーホの作品など眺めつつ階段を登ってようやくフェルメールに到達。7枚を一堂に見られると言うのは悪環境とは言えありがたいこと。

特にこの一枚
 「ヴァージナルの前に座る若い女」は個人蔵なのでこのような展示会でなければお目にかかれない。絵の小ささに驚いたが、最近やっと真作と認定されたと言うこの絵、落ち着いた色調で魅力的だ。

もう一つ、メトロポリタン所蔵の「リュートを調弦する女」
 こちらもセピア色の古い写真のような色調が美しくて、今回の7作の中では一番気に入った。ニューヨークで見た印象がないのはなぜだろう。

会場に大いに文句はあるが、これだけの作品を並べられれば1600円の入場料は高くない。
それでもやっぱりそれぞれの作品を現在の住処でゆっくり見たいものだ、としみじみ思う。

最後に会場を出ると、そこにはなぜかロブションが「フェルメール展限定」と称して焼き菓子やジャムの売店を出している。
 化粧箱にちゃっかりフェルメールの作品を入れ、商魂たくましいったらありゃしない。
大シェフは商売がお上手だ。


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コメント (4)
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