Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ドガ展@横浜美術館

2010-12-10 00:56:49 | 機内食・映画・美術展
今年はオルセー美術館の大改装のおかげで印象派がごっそり日本に来ている。

印象派は最近はあまり興味がないのだけれど、これだけは見たかった「ドガ展」を見にみなとみらいの横浜美術館へ。

 
  
この美術館に来たのは初めて。みなとみらいも久しぶりなので、なんだかおのぼりさん気分できょときょとしてしまう。
シャープな高層ビルが立ち並んで、本当に未来都市だわ~。
  
美術館の中もゆったりとした造りで、これは東京都美術館よりずっと立派。
先日、日展を見に行った新国立美術館のゴッホ展は入場まで数十分待ちの大混雑だったけれど、こちらは平日と言うこともあって入場券売り場にも列はなし。
女性中心のお客さんも程よい入りで、まあまあ自分のペースで見ることができた。

内容はというと大回顧展ということで20代の頃の古典主義的な絵から最晩年のパステル、彫刻まで、時系列的に並べられた約120点。
パステル画の「エトワール」が最大の目玉で、「湯浴みする女」も来ている。
油彩もそこそこ来ているのだが、日本でのこうした回顧展はどうしてもデッサンや下絵が多くなる。すばらしいデッサンはそれはそれで興味深いのだが、「大回顧展」としてはちょっと食い足りない感じ。おいしいんだけれど、メインのボリュームが足りなくてお腹一杯にならない、みたいな。

もうずいぶん前になるが、出張で行ったパリでたまたまモディリアニの大回顧展にあたったことがあった。こちらはさすがにデッサンなどで水増しすることなく、油彩のフルサイズばかり年代順にずらりと並び、そうすると画家のピークがどこにあり、力が衰えていく様も明確にわかる。すごい展覧会だった。

横浜のドガ展でも時系列に並べられているので、画家の視力が衰え、緻密だった筆致が大胆で大づかみな線と色面に変わっていく様がよくわかる。画家自身が写したという写真や、頑固者だったと言う本人の写真もおもしろかったが、やっぱりもっと馬や踊り子の絵が見たかった。

1時間ほどでドガ展を見た後は常設展も一応チェック。
日本人画家の日本画、洋画のほかに、ここはシュールリアリズムに力を入れているのか、
  
ダリの大きな絵を中心に、マグリットやエルンストがいっぱい。ダリの超絶技巧はやっぱりおもしろい。

 大好きなモローの水彩も一枚あって、この絵、ほしい!

ミュージアム・ショップではお約束のクリアファイルをお買い上げ。
  
そして見つけてしまった動物クリップ。他にもワニやらウサギやらいろいろあって、みんなほしくなっちゃう。

目を堪能させた後はお腹も満たそうと、美術館の隣のクイーンズ・イーストへ。
 なんだか最近、無性に坦々麺が食べたかったので、こんなセットを注文。
しかしこの食堂、香港ダイニングと称しているけど、香港で坦々麺なんて見たことあったかな。麺だけは香港っぽい細いゴム麺だけど。
ちなみに奥のデザートはドガ展のチケットを見せると付いて来るサービスの亀ゼリー。こちらは香港くさい苦さで、全体においしかったのでよしとしよう。

帰りには駅でシュウマイを買って、家からたった30分なのになかなか来ない横浜散歩終了。


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コメント (4)
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