完成してからなぜか縁がなかった羽田の新しい国際線ターミナル。
今頃になってやっと使う用事ができた。
京急線の駅からエレベーターで上がってみれば
おお、これは立派になった。
昔のバスの待合所のような国際線ターミナルとは大違い。
出国の前にちょっと探検、と4階に上がってみると
目の前に季節らしく鎧兜
両側には江戸小路と称するお土産屋さんが並んでいる。
売られているのは日本らしい柄のTシャツやら風呂敷、袋物など。お菓子類もシャレたパッケージのものが充実していて、これは中国や台湾からのお客さんに受けそう。
成田のお店もこれぐらいの工夫があればいいのに。あちらはごちゃごちゃと統一感がない。
さらにエスカレーターを上がれば広々とした展望デッキ。
こんなところ久しぶりに上がった。
朝食がまだだったのでどこかで、と思ったが、どこも空港値段で高すぎる。
ケチなので結局JALのラウンジへ。
こちらも広々と、しかも空いているので快適。
しっかり朝食をいただいて
飛行機に乗ったらすぐお弁当。
このこちょこちょといろいろ入ったお弁当は好きだけれど、一緒に配る中途半端なシャーベットは普通のアイスクリームにしてもらえないものだろうか。
さて、この飛行機で向かっているのは台北。
だから食事でゆっくりしているわけにはいかない、ぼやぼやしていると映画が途中で終わってしまう。
今月見たかったのは 「ブラックスワン」。
「白鳥の湖」のプリマに抜擢されたバレリーナがその重圧に苦しめられて、ってあらすじを聞いたとたんに山岸涼子のマンガみたいだと思った。
実際に見てみるとセクシャルな要素を除けばやっぱり山岸涼子のマンガみたい。
主役のナタリー・ポートマンが臆病でいつもびくびくしているのも山岸涼子の主人公っぽい。この人、「アラベスク」のノンナにぴったりじゃないか。
ナタリー・ポートマンはこの映画のために減量をして1年もバレエの練習をつんだそうで、もともと華奢な人なので少なくとも素人目にはバレリーナらしく見える。上半身だけ見える時はもちろん本人、脚まで全身が見える時は本物のバレリーナのダブルだと思うが、編集がとてもうまい。
この編集と特撮もすばらしくて、本番の「白鳥の湖」の場面、特に黒鳥の踊りは非常に迫力がある。
主人公の心情のお話なので、この映画にナタリーが出てこない場面はほとんどない。アップが多く、バレエ場面にも苦労しただろう。けれどこれでアカデミー主演女優賞はちょっと甘くないか。演技はわりと一本調子で、この人はもっといろいろ演じられるんじゃないかと思うが。
もっとも一本調子になってしまったのは脚本に深みがないからじゃないかと思う。バレリーナの苦悩、母親との確執なんて山岸涼子とか萩尾望都だったらもっとずっと深いものが描けるだろう。ハリウッドは日本の漫画家を脚本家に雇うべきだ。
ところでこの映画で一番びっくりしたのはエンドタイトルの出演者の中にウィノナ・ライダーの名前を見たとき。年をとって追い落とされるバレリーナの役だったのだが、見ていてちっともわからなかった。10年前だったらウィノナがナタリーの役をやっていただろう。なんとも残酷なキャスティングだ。
と無事に最後まで映画を見終わって、台湾の松山空港に到着。
この空港へのアプローチは昔の香港空港みたい。まわりのビルに脚を引っ掛けそうで、スリル満点。
そして飛行機を降りてみれば、なんと日本からの到着客は放射能測定器を通らなければならない。
なんだかなあ。
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今頃になってやっと使う用事ができた。
京急線の駅からエレベーターで上がってみれば
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昔のバスの待合所のような国際線ターミナルとは大違い。
出国の前にちょっと探検、と4階に上がってみると
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両側には江戸小路と称するお土産屋さんが並んでいる。
売られているのは日本らしい柄のTシャツやら風呂敷、袋物など。お菓子類もシャレたパッケージのものが充実していて、これは中国や台湾からのお客さんに受けそう。
成田のお店もこれぐらいの工夫があればいいのに。あちらはごちゃごちゃと統一感がない。
さらにエスカレーターを上がれば広々とした展望デッキ。
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朝食がまだだったのでどこかで、と思ったが、どこも空港値段で高すぎる。
ケチなので結局JALのラウンジへ。
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このこちょこちょといろいろ入ったお弁当は好きだけれど、一緒に配る中途半端なシャーベットは普通のアイスクリームにしてもらえないものだろうか。
さて、この飛行機で向かっているのは台北。
だから食事でゆっくりしているわけにはいかない、ぼやぼやしていると映画が途中で終わってしまう。
今月見たかったのは 「ブラックスワン」。
「白鳥の湖」のプリマに抜擢されたバレリーナがその重圧に苦しめられて、ってあらすじを聞いたとたんに山岸涼子のマンガみたいだと思った。
実際に見てみるとセクシャルな要素を除けばやっぱり山岸涼子のマンガみたい。
主役のナタリー・ポートマンが臆病でいつもびくびくしているのも山岸涼子の主人公っぽい。この人、「アラベスク」のノンナにぴったりじゃないか。
ナタリー・ポートマンはこの映画のために減量をして1年もバレエの練習をつんだそうで、もともと華奢な人なので少なくとも素人目にはバレリーナらしく見える。上半身だけ見える時はもちろん本人、脚まで全身が見える時は本物のバレリーナのダブルだと思うが、編集がとてもうまい。
この編集と特撮もすばらしくて、本番の「白鳥の湖」の場面、特に黒鳥の踊りは非常に迫力がある。
主人公の心情のお話なので、この映画にナタリーが出てこない場面はほとんどない。アップが多く、バレエ場面にも苦労しただろう。けれどこれでアカデミー主演女優賞はちょっと甘くないか。演技はわりと一本調子で、この人はもっといろいろ演じられるんじゃないかと思うが。
もっとも一本調子になってしまったのは脚本に深みがないからじゃないかと思う。バレリーナの苦悩、母親との確執なんて山岸涼子とか萩尾望都だったらもっとずっと深いものが描けるだろう。ハリウッドは日本の漫画家を脚本家に雇うべきだ。
ところでこの映画で一番びっくりしたのはエンドタイトルの出演者の中にウィノナ・ライダーの名前を見たとき。年をとって追い落とされるバレリーナの役だったのだが、見ていてちっともわからなかった。10年前だったらウィノナがナタリーの役をやっていただろう。なんとも残酷なキャスティングだ。
と無事に最後まで映画を見終わって、台湾の松山空港に到着。
この空港へのアプローチは昔の香港空港みたい。まわりのビルに脚を引っ掛けそうで、スリル満点。
そして飛行機を降りてみれば、なんと日本からの到着客は放射能測定器を通らなければならない。
なんだかなあ。
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