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北イタリアの旅 5 イタリア国鉄でモデナへ

2014-11-22 15:21:25 | ヨーロッパ
10月31日

朝、アパートを出てボローニャの駅までぶらぶら歩く。

  
ボローニャはイタリアでも有数の大都市だが、旧市街の建物はクラシックで
  
ほとんどの建物の正面はポルティコ(アーケード)になっている。その柱や天井が一つ一つ違っているのが楽しい。

写真など撮りながらぐずぐず歩いていたので駅まで20分かかってしまったが、まっすぐサクサク歩けば10分強。
 
ボローニャ・セントラルの駅舎は小さくてあまりぱっとしないが、この地域のハブ駅なのでプラットフォームの数は多く、掲示版にもたくさんの列車が並ぶ。

ホールには大きな切符の自動販売機がいくつも並んでいるのでその一つへ。
 表示は英語やスペイン語など、多言語対応。行き先の駅を選ぶと乗れる列車の候補が現れるので、普通、急行など好みの列車を選び、1等、2等のクラスを選ぶ。値段は近距離でもこの選択によって随分違うので、日本の券売機より複雑と言えば複雑。人数を入力して現金、クレジットカードの支払方法を選べば発券、ということで使い方は簡単。

しかしこの券売機、日本の物に比べると反応が遅い!
現金ならおつりが出るのに時間がかかるし、クレジットなら認証されるまで待たされる。
日本なら数十秒で買える切符がここでは一人何分もかかるので、券売機の前はすぐに行列になる。

 
発券される切符は航空券のように大きく、人数分はまとめて一枚。ちなみに本日行くモデナまでは普通列車の2等で3.75ユーロ。
これを駅のあちこちにある機械に入れて時刻を刻印。これをしていないと車内検札で罰金を取られるそうだが、検札が来ないことはあまりないようなので忘れないように。

ついでにイタリア国鉄の時刻表はこちらで確認でき、切符を買うこともできる。
http://www.trenitalia.com/
イタリアの列車は幹線でも日本ほどは頻繁にないし、まして小さな駅では停車する列車は1,2時間に1本。しかも「普通列車」でも列車によって停まる駅が違うようなので、この時刻表はとても役に立つ。

ホールからは地下道を通ってプラットフォームへ。
 
車寄せの表示がしゃれているが、同行の友人に指摘されて初めて気が付いた。欧米では普通の表記なのだろうか、空港では見かけないような。

  
ホームで待っていると隣にイタロがやってきた。
イタリア初の民営高速鉄道だそうだが、フェラーリが出資しているとかで真っ赤な車体がかっこいい。

 こちらはイタリア国鉄の高速鉄道、フレッチェビアンカ。これでモデナに行くこともできるが、時間は5分しか変わらないのに値段は3倍もするので
 
我々はもちろん普通列車。
 座席は固いが、乗り心地は決して悪くない。

この列車で26分でモデナ駅に到着。
  
ヨーロッパの町の常でこの駅は町の端にあるので 
  落ち着いた静かな街並みをてくてく。

 やがて巨大な建物に突き当たるが、これが写真ではわかりづらいが本当にでかい。バロック建築としてはイタリアでも1,2を争う大きさらしい。
フェラーラからこの地に移されたエステ家の宮殿が現在は陸軍士官学校になっているそうで、町では制服姿の凛々しい男の子も見かけた。


さらに旧市街の中心に近づくとここにもポルティコ。

  1605年創業の世界一古いデリがあったり
 とても立派な箱に入ったバルサミコ酢を売るお店があったり、モデナは美食で有名な町なのだ。

 やがて大きな広場に出るとこれが世界遺産になっているグランデ広場。大きな時計台のついた建物は市庁舎。
この正面にもう一つの世界遺産がある。 


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コメント (3)
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