2014年10月28日から11月4日まで イタリア、エミリア・ロマーニャ州の旅
10月28日
成田発のトルコ航空は22時30分の予定が20分早く出発。
20時を過ぎると免税店などもほとんど閉まってしまう成田はガラガラ、夜便は出来るだけ早く出発させるのだろうか。
A330の搭乗率は50%ほどで、こちらも楽々。
10月29日
12時間半のフライトでイスタンブールには早朝の4時に到着。

10数年ぶりに来た空港はぐっと広くなり、免税店なども大幅に増えていてびっくり。
トルコはここをドバイやドーハのようなハブ空港にしたいらしいが、確かにアジアからヨーロッパへ飛ぶには地理的に最適の場所にある。
4時間の乗り継ぎは安心だが、イスタンブール空港は座るところが少ないのが玉にきず。
乗り換えたボローニャ行きのA320の方はぎっちり満席。
2時間半で到着したボローニャ空港はいかにも地方空港のかわいらしさ。
空港でピックアップの車に迎えられ、30分ほどのドライブでモデナ近郊、Castelvetro di Modenaという村へ。
本日はこちらのアグリツーリズモ、Diamante Podere 1884で一泊するのだ。

3つに分かれた棟の左手はラベンダーオイルやジャムを作る作業場、中央は食堂、右手が宿泊棟で、早速マダムに迎えられて3階の部屋へ。
名前の通り1884年に建てられた農家ということで天井には太い梁が走り、シンプルな部屋も広くはないが、各室にバスルームがついて必要十分。
まずはウェルカムということで、テラスでワイン。

飲めない自分ながら微発泡のこの白ワインがおいしく、

それ以上に目の前に広がるのんびりした景色がおいしい。美しく紅葉した葡萄はこの地方特産のランブルスコ種。この農場では他にアプリコットなどの果実とハーブを栽培しているらしい。
「一休みしたらキッチンでパスタの作り方を教えてあげる」とマダムが言うのでのんびりと食堂へ。

アグリツーリズモは食事だけ摂りに来るお客さんもいるのでダイニングもキッチンも本格的。
エプロンに帽子まで渡されて、まず教わるのはトルテローニの作り方。
パスタは粉と卵だけで他には何も入れず、力を入れて良くこねたらしばらく休ませる。

これをパスタマシーンで薄~く伸ばしたら縦横に切れ目を入れるのだが、均等に切れるようにいくつもの刃がつながった道具が面白い。

中に入れる具はフレッシュなリコッタチーズ(これだけでもすごくおいしい
)に茹でて絞ったほうれん草、塩・胡椒・ナツメグ少々にパルメザンチーズをたっぷり。これを正方形の生地の真ん中に絞り出したら半分に折り、両端をくるっとくっつけたら出来上がり。
他にクッキーとジャム・タルトを作ったが、マダムは説明し、我々に全行程を手伝わせ、写真を撮ってはフェイスブックにアップして、と大忙し。観光客が何を喜ぶかよくわかっている、楽しいマダムだ。
料理教室を終わっても時間はまだ3時。
Castelvetro di Modena の村がきれいだというので、食事前の散歩に行く。

宿の前の一本道をトコトコと2キロ。まわりは牧草地と葡萄畑ばかり。

最後は結構な急坂を下って村の中心へ。
街中に入ると長い立派な石塀が続いているので、お城かと思って中に入ってみると

これがなんと墓地。壁に遺灰が収められた団地形式が多いが、たくさんの人が花を手にお参りに来ていたのは特別な日だったのか、普段から墓参りが多いのか。
さらに先にも城壁らしきものと尖塔が見えるのでそちらに行ってみる。

城壁内の家々は石造りで、ヨーロッパに来たぜ、という感じ。

尖塔の横にはもちろん教会がある。

その向かいにある立派な建物はこの地方を治めていたランゴーニ家の宮殿。端にある四角い塔は牢獄だったらしい。
この宮殿の正面に回ると、これまた立派な村役場のあるローマ広場。
広場の端に建つ時計塔は13世紀頃に作られたそうだ。
行きは楽チンだった坂をヒイコラ登って、宿に帰りつくとお茶の時間。
先ほど作った自家製プラムジャムのタルトはすごくおいしいけど、たくさん食べたら夕食が入らなくなってしまうので我慢。
その夕食は7時半から。
食堂へ行くと、マダムは厨房でお料理、給仕は昼間見かけなかったオーナー氏がしてくれる。
まず登場したのはじゃがいもとかぼちゃのお団子にこってりチーズのソースがかかったもの。

本場のバルサミコ酢もかかっておいしいけど、しょっぱなからかなりヘビー。
次が先ほど作ったトルテローニで、さらにパルミジャーノ・レッジャーノが乗っている。中身がしっかり入っているので、5つも食べたらく、くるしい。
しかしメインはまだこれから

ほろほろ鳥のグリルにバルサミコ酢と何かのベリーのソース。
これをやっと食べたと思ったら
ランブルスコのシャーベット、3スクープは多すぎる。
しかしこのランブルスコという地元のワイン、
これまた微発泡なのだが、飲めない自分にもすごくおいしくて、グラスに3分の1ほども飲んでしまったがなんともなかった。アルコール度数が低めなのだろうか、ドライと言えども辛すぎず、スルスル飲める。
ところで給仕のオーナー氏、一皿運ぶごとに日本語にグーグル翻訳した料理の説明をタブレットで見せ、その合間にはもう一組のお客と同じテーブルで自分のご飯を食べている。
お料理と言い、サービスと言い、本当に知り合いの農家にご飯を食べに来ているみたいで楽しい。
お腹いっぱいになって、長い一日がようやく終了した。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
10月28日
成田発のトルコ航空は22時30分の予定が20分早く出発。
20時を過ぎると免税店などもほとんど閉まってしまう成田はガラガラ、夜便は出来るだけ早く出発させるのだろうか。
A330の搭乗率は50%ほどで、こちらも楽々。
10月29日
12時間半のフライトでイスタンブールには早朝の4時に到着。


10数年ぶりに来た空港はぐっと広くなり、免税店なども大幅に増えていてびっくり。
トルコはここをドバイやドーハのようなハブ空港にしたいらしいが、確かにアジアからヨーロッパへ飛ぶには地理的に最適の場所にある。
4時間の乗り継ぎは安心だが、イスタンブール空港は座るところが少ないのが玉にきず。
乗り換えたボローニャ行きのA320の方はぎっちり満席。

空港でピックアップの車に迎えられ、30分ほどのドライブでモデナ近郊、Castelvetro di Modenaという村へ。
本日はこちらのアグリツーリズモ、Diamante Podere 1884で一泊するのだ。


3つに分かれた棟の左手はラベンダーオイルやジャムを作る作業場、中央は食堂、右手が宿泊棟で、早速マダムに迎えられて3階の部屋へ。



名前の通り1884年に建てられた農家ということで天井には太い梁が走り、シンプルな部屋も広くはないが、各室にバスルームがついて必要十分。
まずはウェルカムということで、テラスでワイン。


飲めない自分ながら微発泡のこの白ワインがおいしく、


それ以上に目の前に広がるのんびりした景色がおいしい。美しく紅葉した葡萄はこの地方特産のランブルスコ種。この農場では他にアプリコットなどの果実とハーブを栽培しているらしい。
「一休みしたらキッチンでパスタの作り方を教えてあげる」とマダムが言うのでのんびりと食堂へ。


アグリツーリズモは食事だけ摂りに来るお客さんもいるのでダイニングもキッチンも本格的。
エプロンに帽子まで渡されて、まず教わるのはトルテローニの作り方。





これをパスタマシーンで薄~く伸ばしたら縦横に切れ目を入れるのだが、均等に切れるようにいくつもの刃がつながった道具が面白い。



中に入れる具はフレッシュなリコッタチーズ(これだけでもすごくおいしい

他にクッキーとジャム・タルトを作ったが、マダムは説明し、我々に全行程を手伝わせ、写真を撮ってはフェイスブックにアップして、と大忙し。観光客が何を喜ぶかよくわかっている、楽しいマダムだ。
料理教室を終わっても時間はまだ3時。
Castelvetro di Modena の村がきれいだというので、食事前の散歩に行く。


宿の前の一本道をトコトコと2キロ。まわりは牧草地と葡萄畑ばかり。


最後は結構な急坂を下って村の中心へ。
街中に入ると長い立派な石塀が続いているので、お城かと思って中に入ってみると


これがなんと墓地。壁に遺灰が収められた団地形式が多いが、たくさんの人が花を手にお参りに来ていたのは特別な日だったのか、普段から墓参りが多いのか。



城壁内の家々は石造りで、ヨーロッパに来たぜ、という感じ。


尖塔の横にはもちろん教会がある。


その向かいにある立派な建物はこの地方を治めていたランゴーニ家の宮殿。端にある四角い塔は牢獄だったらしい。
この宮殿の正面に回ると、これまた立派な村役場のあるローマ広場。


広場の端に建つ時計塔は13世紀頃に作られたそうだ。
行きは楽チンだった坂をヒイコラ登って、宿に帰りつくとお茶の時間。

その夕食は7時半から。
食堂へ行くと、マダムは厨房でお料理、給仕は昼間見かけなかったオーナー氏がしてくれる。
まず登場したのはじゃがいもとかぼちゃのお団子にこってりチーズのソースがかかったもの。


本場のバルサミコ酢もかかっておいしいけど、しょっぱなからかなりヘビー。

しかしメインはまだこれから


ほろほろ鳥のグリルにバルサミコ酢と何かのベリーのソース。
これをやっと食べたと思ったら

しかしこのランブルスコという地元のワイン、

ところで給仕のオーナー氏、一皿運ぶごとに日本語にグーグル翻訳した料理の説明をタブレットで見せ、その合間にはもう一組のお客と同じテーブルで自分のご飯を食べている。
お料理と言い、サービスと言い、本当に知り合いの農家にご飯を食べに来ているみたいで楽しい。
お腹いっぱいになって、長い一日がようやく終了した。
