Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

春のオランダ 4 ライデン

2016-04-19 00:48:04 | ヨーロッパ
3月26日 続き

キューケンホフからはスキポールではなく、同じくバスで30分のライデンへ。
  
まるでジャングルジムのような駅前から少し行くと運河の向こうに大きな水車が見える。

この運河を渡ってすぐ、ちょっと奥まったところにあるのが
 民族学博物館。

日本と縁のあるオランダなのでどんな展示があるかとまず日本のセクションに行ってみると
 
さすが、長崎の出島の模型がある。どこの地図だったか、大きな屏風もあるが
  
チマチマと日本らしい台所や、鉱山の様子らしい模型は来日したオランダ商人が作らせたものらしい。

  
ほかにも中国やら南米やら世界中の物が集められていて楽しいが
  
中でも元オランダ領のインドネシアのコレクションは充実している。
 
同じくオランダ領だったニューギニアのコレクションも迫力があるが、彼の地の人たちが良く着ている破れたTシャツ、あれがファッションとしてわざと裂いているとは知らなかった。

訪問時にはちょうど仏教展が開催されていて
   
アジア各地の仏像と並んで
  
韓国の作家のポップな仏画や、手塚治虫の「ブッダ」まで壁に展示されていたのが面白い。

展示品の解説にもインタラクティブなディスプレイがうまく使われていて、さすが博物館先進国は見せ方がうまい。

思った以上に広い館内を歩き回っていたらお腹が空いてしまったので
 
また運河を渡って、繁華街で最初に目についたフライドポテトとコロッケでおやつ。
オランダを代表する食べ物の一つらしいコロッケは意外にもポテトではなくクリームコロッケ。ファーストフードの店でもちゃんと注文してから揚げてくれるので、アツアツでおいしかった。

エネルギー補給の後はまたちょっと歩いてシーボルトハウスへ。
  
シーボルト自身が日本から持ち帰ったものを展示していたというこの家は日本博物館なので看板にも日本語。
  
歴代名士が居住したと言う屋敷自体立派なもので、各部屋には魚の標本から着物、食器類、道具類など様々な収集品。
 
飼い犬の剥製もあれば、日本人妻お滝さんの名前を付けた有名なアジサイの標本もある。
  
こちらの部屋には地図などが集められているが、確かシーボルトはご禁制の地図を持っていたために国外追放になったはず。

興味深いコレクションではあるが、シーボルトという人のことはあまり解説されていないのがちょっと残念だった。

シーボルトハウスを出ると目の前は運河。ここに並ぶ間口の広い家々はかなり裕福な人たちの物だったらしい。
 
小さな家も色合いのせいか落ち着いた感じで、アムステルダムとはちょっと雰囲気が違う。

やがて大きな教会が現れるが、これはライデンで一番古い12世紀創建のピータース教会。
  
 
立派なシャンデリアが下がり、ステンドグラスもいくつかあるが、ここはもう教会としては機能しておらず、広いスペースはイベント会場に貸し出されているらしい。

 ちょっと歪んで建つ家々の間を通って
 
立派な市庁舎の前へ。

さらに少し歩いてみるが、5時を過ぎると繁華街と言われる通りの店も閉まり、人の姿もあまりなくて随分さびしい。
それではもう引き上げようと、ライデン駅からアムステルダムまで35分。

 到着したアムステルダム中央駅はライトアップされてかっこいい。
この駅は東京駅のモデルとよく言われるが、レンガ造りで左右対称と言う以外はあまり似ていないと思う。

トラムで帰宅して、今夜はアパートのすぐ近くのペルー料理屋へ。
 オランダでいきなりペルー料理というのもなんだが、なんとなくおいしそうな予感がしたのだ。

店内は狭くて満席のテーブルがくっつきあっているが
  
トウモロコシ粉の中に肉や卵を入れて蒸したタマーレに、白身魚の刺身に酸味の効いたパプリカソースをたっぷりかけたティラディート
  
漁師風スープもエビのだしがよく効いた中にポテトやら豆やら具がたくさん入って、どれもとてもおいしい。

勘は当たったと大満足だが、しかし今日はちょっと歩きすぎた。


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コメント (4)
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