Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

春のオランダ 5 国立美術館一日目

2016-04-21 01:31:49 | ヨーロッパ
3月27日

昨日は晴天に恵まれたが今朝はどんより曇って今にも雨が降りそう。
風も強いこんな日は屋内に閉じこもるのが一番。

と言うことで本日はオランダ訪問の2番目の目的、2013年に新装オープンした国立美術館へ向かう。

ここはもちろん博物館・美術館好きとしては絶対にはずせないが、南極クルーズに行った時、唯一のオランダ人のおじさんに「改装が終わってすごく良くなったよ」と聞かされていたので期待大。
さらに出発前には「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」と「みんなのアムステルダム国立美術館へ」という、当初5年のはずだった改修工事がなぜ10年もかかってしまったかの顛末を追ったドキュメンタリーを2本見ていたので予習はばっちりだ。

 初日に行ったゴッホ美術館前から見た、これが国立美術館の全景。
 
近くで見ればその大きさと凝った装飾でまるで宮殿のようだが、ここは1885年の当初から美術館として建てられた建物なのだそうだ。
 そしてその正面中央を貫いているのが自転車が走り抜ける公道。
実はこれが改装に10年もかかってしまった最大要因で、この自転車道を狭めようとしてサイクリスト協会と大もめにもめた。
実際来てみると、確かにこれだけの美術館にしては入口が自転車道の脇にこそっとついている感じでかっこよくはない。

  しかし中に入れば半地下の片側にはショップ、その上にはカフェテリア、中央のチケット売り場や案内所をはさんで美術館入口と、サンルーフの下にゆったりと配置されてスタイリッシュ。
朝の9時半ではまだ行列もなく、ミュージアムカードを持っていればそのまま入口を入れる。

それではまず上から見ようと3階に上がり、展示室に入るといきなりレンブラントの「夜警」が目の前に。
 
そばには手に取れる解説カードがあるが、主要作品には用意されたこれが細かいところまで目が行くよう、またわかりやすく解説されていてとても楽しい。

  
「夜警」の正面には広い廊下が伸びていて、フランスの著名な内装家が選んだこの壁の色でまた一悶着あったこととか、天井の縁の装飾まで一つ一つ手で修復したこととか、映画を見ていると一層楽しめる。

そしてこの3階にはオランダ黄金期、17世紀の物が集められているのだが、この美術館は基本撮影OKなので
  
 
絵のへんちくりんな細部ばかり集めて遊んだりもできる。

また絵画の他にも
 
家具とか
  
 
デルフト焼きの部屋。
 大きな帆船模型のある部屋には海軍関係の絵が集められているのも海洋国家オランダらしい。

建物の角には最高に渋い吹き抜けの図書室があって
  
下には机が並んでいるところを見ると現役らしいが、どんな本が並んでいることやら。

3階をぐるっと回って「夜警」の反対側正面に来ると
  
ホールの窓にはステンドグラス
 壁にはフレスコ画が描かれている贅沢さ。

ここを入った所が「名誉の間」と呼ばれるオランダでももっとも有名な画家たちを集めた展示室なのだが、
 ここを後回しにしたのは大失敗。
 一番人気のフェルメールの前は黒山の人だかり。
  
それでも粘って例の解説書を見ながら3枚のフェルメールをじっくり鑑賞。
もう一枚がこの時期他に貸し出されているのはこの時に知った。

3階を見終わってからは狭い4階へ。
   
 
ここにはオランダ人作家の椅子が並んでいて面白かったが、この階は左右が分かれていて簡単に行き来できない妙な造りになっているので半分は見逃しているような気がする。

もうかなりへばってきたが1階に降りると
 精巧な模型船の部屋があったり
 
イスラム陶器や有田焼 
 
かわいい銀細工などを並べた部屋があってついまた見入ってしまう。

 
途中、カフェで休憩もしたがもう限界。
それでもまだ見たいものが残っているが、そこは入り放題のミュージアムカードのありがたさ、明日また出直すことにする。

まともに入れば17.5ユーロの国立美術館、一日ではとても見切れない!


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コメント
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