シンガポール出張、今回は久しぶりにJALのビジネスクラス。
先月から続けざまにいろいろ乗らせてもらっているが、アライアンスがバラバラなのでマイル集めの効率は悪い。
今回は羽田からの出発だったのでお気に入りのサクララウンジスカイビューでまずは朝ご飯。
たいしたものがあるわけではないが、ラップサンドは気が利いているし、冷たいスープもこの時期うれしい。
まだ時間があるので、受付で案内のチラシをもらっていた「スマートグラス」なるものを借りてみることにした。
そこでまた受付に戻って申し出ると、主任らしき女性が「本当ですか!うれしい!!」とこちらがびっくりするほどの喜びよう。
「そんなに借りる人がいないんですか」と言うと、「そうなんです~」と正直だ(笑)。
渡されたのはこんなごついゴーグル。メガネの上からでも掛けられるが、KDDIの人が中にはめる矯正用レンズを持って来てくれた。
仕組みはこれを掛けて渡されたリーフレットの中の見たい番組の写真に視線を合わせると3Dのプログラムが始まる。
スクリーンが目の前に現れるが、周りの景色も透けて見え、音はゴーグルのツルから聞こえてくる。
各3分のプログラムを4つ見てみたが、正直期待したほど立体的には見えず、特に山の風景など遠景が難しいみたい。
ゴーグルも重くて、手で支えていないとずれてしまってうまく見えない。
と「まだまだ改善の余地あり」と返す時に言うと、「そういうご意見が貴重なんです~」と主任さんにドアの外で最敬礼されてしまった。
これ、将来的にラウンジや機内のサービスに登場しそうだ(トライアルサービスは先月末で終了)。
時間になって乗り込んだシンガポール行きはB777-200。
ビジネスクラスは最新のsky suite IIIで1-2-1の座席配列。
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窓際の個室っぽい席がうらやましいが自分は中央の2列席。それでも隣とはしっかり間仕切りされているし、足元のオットマンにアップライトポジションでも自分の短い脚が届くのは日本人仕様?
当然フルフラットになるが、座っている時にすねを支える部分がないのがちょっと残念。
中距離だからかウェルカムドリンクがないのも減点ポイント。
空港の中の移動はのどが渇くのでここは水一杯でも出してほしい所。
飛び立つとあられ一袋と飲み物サービスがやっとあり、食事は和食を所望。
まずは前菜っぽくこんなものが運ばれてきたが、このスタイルはお酒を飲む人にはつまみにいいだろう。
大トロのお刺身がおいしくて、機内食もここまで来たか、とちょっと感動。
メインは卵とじのカツと焼き魚というちょっと不思議な組み合わせでカツはかなり残念だったが、ご飯とみそ汁はちゃんとしていて、なにより大根の漬物、昆布の佃煮、梅干しがいい。これぞ日本人による日本人のための和食、日系はこうじゃなきゃ。
抹茶ロールケーキも地味においしい。
さて昼行便なのでまた映画を見るが、他の航空会社に比べると選択肢が少なく、ここのところ機内で見まくっているのでなおさらもう見たいものがあまりない。
そんなわけで今回はまずインド映画。
Newton
ニュートンとは主人公の名前だが、マオイストがゲリラ戦を繰り広げているようなインドの田舎州に住みながらインテリで不正は一切しない堅物の小役人。本名をからかわれるので自分でニュートンと改名した、と言うあたりにこの男のおかしな変人ぶりが出ていてうまい。
この小役人がジャングルの奥の村での選挙投票を担当することになり、いつゲリラに襲撃されるかわからないような所なので護衛の兵士たちと出かけて行く。
軍の隊長は実戦経験豊富な世慣れた男で、くそまじめなニュートンとは考え方が180度違うが、決して悪人ではないところもいい。
苦労してジャングルの奥に到着するが、村人たちは投票の仕方はおろか選挙のなんたるかも知らないと言うあたりがこの映画のメッセージ。
IT産業が発達して超大金持ちがいるのもインドなら、こんな村がたくさんあるのもインド。
コメディーにしてはメッセージ性が強いし、主人公の堅物ぶりにはあまり共感を覚えないが、不正のはびこるインドではこんな役人が理想なんだろうか。
続いて2本目は今度は韓国映画。
天命の城
1636年、清に攻められた朝鮮が追い詰められて南漢山城に籠城するが、明との従来の主従関係をあくまで守るべきか、一般民衆にこれ以上の犠牲が出ないように新興の清に頭を下げるべきかで国王の仁祖が悩む。
大義名分と面子を守ることを最優先する両班たちばかりの中、唯一民衆のためにと頭を下げることを主張するのがイ・ビョンホン演じる吏曹判書。今回はアクションもなく、孤立無援の中、自分の信ずるところを進言する地味な役だが、この人の演技の幅の広さにはいつものことながら感心する。
いずれにせよ態度を決められなくて40日以上も籠城したあげくに清に土下座をすることになる仁祖はボンクラな国王だったのだろうが、そのために一般民衆は馬の餌のためにと屋根からむしろまで取り上げられ、はては50万人が奴隷として清に連れ去られたと言うのだからたまったものじゃない。
そんな朝鮮王朝が500年も続いたと言うのが不思議なのだが、これって現代でも北朝鮮王朝があんな状態でも続いているのとどこかでつながっているような気がする。
この後はアイスクリームをいただいたらシンガポールに到着。
ヨーロッパに比べると6時間は早い。
帰路は同じJLながら羽田行きの夜行便はなんと午前1時50分発。
幸いにしてアーリーチェックインが可能なので、3時間半前にラウンジへ。
シンガポールでの指定ラウンジは免税店街の2階にあるdnata。
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それほど広くもなく、用意された食事にも心惹かれないが、食事は終えて来たし
薄暗くて落ち着ける一角を見つけたのでここでまったり。
いびきをかいて寝ているおやじもいたが、呼び出しはないラウンジなので乗り遅れることのないよう、起きているのに苦労した。
やがてゲートオープンの表示が出たのでラウンジを出たが、チャンギ空港も午前1時過ぎにはさすがに閑散。
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搭乗機は到着が遅れて出発も20分遅れ。さすがにねむい~。
というわけで往路と同じ席に着いたら速攻でおやすみなさい。
到着1時間前に目を覚まして洋食の朝ご飯。
朝には十分な内容だけれど、クロワッサンを温めてほしかった。
羽田空港には10分遅れの到着で、機長から謝罪の言葉あり。
降り立った東京はシンガポールより暑かった。
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先月から続けざまにいろいろ乗らせてもらっているが、アライアンスがバラバラなのでマイル集めの効率は悪い。
今回は羽田からの出発だったのでお気に入りのサクララウンジスカイビューでまずは朝ご飯。
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まだ時間があるので、受付で案内のチラシをもらっていた「スマートグラス」なるものを借りてみることにした。
そこでまた受付に戻って申し出ると、主任らしき女性が「本当ですか!うれしい!!」とこちらがびっくりするほどの喜びよう。
「そんなに借りる人がいないんですか」と言うと、「そうなんです~」と正直だ(笑)。
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仕組みはこれを掛けて渡されたリーフレットの中の見たい番組の写真に視線を合わせると3Dのプログラムが始まる。
スクリーンが目の前に現れるが、周りの景色も透けて見え、音はゴーグルのツルから聞こえてくる。
各3分のプログラムを4つ見てみたが、正直期待したほど立体的には見えず、特に山の風景など遠景が難しいみたい。
ゴーグルも重くて、手で支えていないとずれてしまってうまく見えない。
と「まだまだ改善の余地あり」と返す時に言うと、「そういうご意見が貴重なんです~」と主任さんにドアの外で最敬礼されてしまった。
これ、将来的にラウンジや機内のサービスに登場しそうだ(トライアルサービスは先月末で終了)。
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ビジネスクラスは最新のsky suite IIIで1-2-1の座席配列。
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窓際の個室っぽい席がうらやましいが自分は中央の2列席。それでも隣とはしっかり間仕切りされているし、足元のオットマンにアップライトポジションでも自分の短い脚が届くのは日本人仕様?
当然フルフラットになるが、座っている時にすねを支える部分がないのがちょっと残念。
中距離だからかウェルカムドリンクがないのも減点ポイント。
空港の中の移動はのどが渇くのでここは水一杯でも出してほしい所。
飛び立つとあられ一袋と飲み物サービスがやっとあり、食事は和食を所望。
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大トロのお刺身がおいしくて、機内食もここまで来たか、とちょっと感動。
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さて昼行便なのでまた映画を見るが、他の航空会社に比べると選択肢が少なく、ここのところ機内で見まくっているのでなおさらもう見たいものがあまりない。
そんなわけで今回はまずインド映画。
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ニュートンとは主人公の名前だが、マオイストがゲリラ戦を繰り広げているようなインドの田舎州に住みながらインテリで不正は一切しない堅物の小役人。本名をからかわれるので自分でニュートンと改名した、と言うあたりにこの男のおかしな変人ぶりが出ていてうまい。
この小役人がジャングルの奥の村での選挙投票を担当することになり、いつゲリラに襲撃されるかわからないような所なので護衛の兵士たちと出かけて行く。
軍の隊長は実戦経験豊富な世慣れた男で、くそまじめなニュートンとは考え方が180度違うが、決して悪人ではないところもいい。
苦労してジャングルの奥に到着するが、村人たちは投票の仕方はおろか選挙のなんたるかも知らないと言うあたりがこの映画のメッセージ。
IT産業が発達して超大金持ちがいるのもインドなら、こんな村がたくさんあるのもインド。
コメディーにしてはメッセージ性が強いし、主人公の堅物ぶりにはあまり共感を覚えないが、不正のはびこるインドではこんな役人が理想なんだろうか。
続いて2本目は今度は韓国映画。
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1636年、清に攻められた朝鮮が追い詰められて南漢山城に籠城するが、明との従来の主従関係をあくまで守るべきか、一般民衆にこれ以上の犠牲が出ないように新興の清に頭を下げるべきかで国王の仁祖が悩む。
大義名分と面子を守ることを最優先する両班たちばかりの中、唯一民衆のためにと頭を下げることを主張するのがイ・ビョンホン演じる吏曹判書。今回はアクションもなく、孤立無援の中、自分の信ずるところを進言する地味な役だが、この人の演技の幅の広さにはいつものことながら感心する。
いずれにせよ態度を決められなくて40日以上も籠城したあげくに清に土下座をすることになる仁祖はボンクラな国王だったのだろうが、そのために一般民衆は馬の餌のためにと屋根からむしろまで取り上げられ、はては50万人が奴隷として清に連れ去られたと言うのだからたまったものじゃない。
そんな朝鮮王朝が500年も続いたと言うのが不思議なのだが、これって現代でも北朝鮮王朝があんな状態でも続いているのとどこかでつながっているような気がする。
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ヨーロッパに比べると6時間は早い。
帰路は同じJLながら羽田行きの夜行便はなんと午前1時50分発。
幸いにしてアーリーチェックインが可能なので、3時間半前にラウンジへ。
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いびきをかいて寝ているおやじもいたが、呼び出しはないラウンジなので乗り遅れることのないよう、起きているのに苦労した。
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搭乗機は到着が遅れて出発も20分遅れ。さすがにねむい~。
というわけで往路と同じ席に着いたら速攻でおやすみなさい。
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朝には十分な内容だけれど、クロワッサンを温めてほしかった。
羽田空港には10分遅れの到着で、機長から謝罪の言葉あり。
降り立った東京はシンガポールより暑かった。
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