Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

パリの休日 2 ギメ東洋美術館

2018-07-09 17:42:10 | ヨーロッパ
バスティーユのマルシェでお昼を食べてから、移動した先は地下鉄イエナ駅の目の前にあるギメ東洋美術館。
 
ここに来るのは3回目だけれど、最後に来たのは2001年らしいので17年ぶり。
前回以来拡張したとのことなので、どこが変わったのか確かめに来た。

入って目の前はこの館自慢のクメール美術だけれど、すぐに階段を上がって2階へ。

古代中国の副葬品などが多く展示されているエリア。
 
はじめて来た時は展示方法のおしゃれさに感動したものだが、ここいらへんは以前とまったく変わっておらず、さすがに17年経つといささか古めかしくも見える。
 
鎖でできた屍衣は以前はなかったと思うが、手袋まであって見事。

一番再会したかったシルクロードの出土品の展示も以前と変わらず
  
  
アフガニスタンからの塑像やガラスも記憶の通り。

その脇にあった部屋は拡張された部分だろうか
 この菩薩さま方には初めてお目にかかる。

チベット仏教系のコレクションも以前より充実しているようで
 
  
経典の絵がカシミール様式!あるいは以前はまだそれほど知識もなかったので気が付かなかったか。
これを発見しただけでもこの美術館を再訪した価値があった。

 開館時の面影を残す図書室をのぞき
 
素敵な中央アジアの民族衣装を鑑賞したら3階へ。

ここでまず日本の展示室を覗いてみると、埴輪の展示の前に小学生たちが座り込んでお勉強中。
 講師のフランス語はまったくわからないけれど、聞いていると何と「イザナギ、イザナミ」なんて言っている。フランスの子供たちが日本の国造り神話を教わるとは、フランスおそるべし。

  
 
ここに集められた陶器が渋くて素敵で、しかし熱心に見ていたフランス人のおばさま方が「これが好きなの」という皿はやっぱりちょっと趣味が違った。

最後に1階に降りると
 
クメールの部屋はかなりの展示品が出張中でスカスカ。
 東南アジアの仏像を集めた部屋では今度はシニアの皆さんの写生クラス開催中。ヨーロッパの美術館は本当に良く活用されているのがうらやましい。

濃密な美術館を2つもはしごして疲れてしまったので、地下のカフェでお茶をして
 
ミュージアム・ショップではつい余計なものを買ってしまったが、この後はセーヌ河を渡ってお買いもの。

 
と言っても「ボン・マルシェ」のおっしゃれーな食品売り場でチーズやバター、ジャムを買い、
 
その近くの「ポワラーヌ」でパンを買って、とまるで朝食の買い出し。

荷物が重くなったけれど、最後にもうひと踏ん張りと
 
ノートルダム寺院の前を素通りして橋を渡り、サン・ルイ島へ。

お目当てはもちろん超有名アイスクリーム屋の「ベルティヨン」。
 
店頭の行列に加わり、パイナップルのシャーベットとプラリネを選んだが、どちらもさすがのおいしさ。
わざわざここまで来た甲斐があったというもの。

ところでこのベルティヨン、テイクアウトの店の隣に座れるサロンがあるのは以前の通り。
 ところが道を挟んだお向かいにも「ベルティヨン」があり、ちょっとバーカウンターっぽくなっていて気になる。もしや同じ店では、と思うが誰も並んでいないし、そちらを見るとカウンターの向こうのお姉さんと目が合うがこちらに来いと合図もしない。
もし違ったらいやだし、とそのまま並んでいたら、列が長くなったのを見た本店のマダムが出てきて「お向かいもうちの店です。行列が長くなるので拡張しました。あちらへもどうぞ」と英語で案内する。
でもそれならそうとどこかに一言書いておけばいいし、暇にしている2号店の店員がちょっと案内すればいいのに。
これがおフランス式?

アイスも食べたし、もうホテルに戻ろうと地下鉄駅に向かうと、途中で気になる店を発見。
 
アフリカ色でいっぱいのカラフルな店内、ルイボスティーの専門店だとこちらのお兄さんは英語で丁寧に製品を紹介してくれる。
これもフランス。

 お昼のファラフェルサンドとアイスクリームでお腹いっぱいになってしまったので、今夜はボン・マルシェのサラダとルイボスティーで十分。

パリの一日、すごくよく歩いた。


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コメント (9)
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