7月10日 続き
マッサージを終えたら遅い昼食を摂ろうとまた街の中心へ。
王宮の脇の道を折れ、看板が出ている所でさらに曲がって細い路地をずんずん進むと突き当りにやっと目指す店がある。
ウブドでおそらく一番有名なバビ・グリン(豚の丸焼き)の店、「イブ・オカ」。
吹き抜けになった店内は広いけれど、もう3時を回っているのでお客さんはまばら。
早速全部乗せのセットを頼むと
豚の正肉や豚血のソーセージ、豚皮の揚げたものに冬瓜の乗ったプレートが登場。他にご飯と出汁が良く出てちょっと辛いスープが付いて、飲み物を頼むと大体1,000円。
遅くて丸焼きの皮が揚げ物になってしまったが、イスラムのインドネシアでは普通は食べられない豚が食べられて満足。
お腹いっぱいになって王宮まで来ると、道路が塞がれてなにやら正装の人がいっぱいいる。
大きな箱にはお供えの飾り物が無造作に放り込まれ、後からも次々に何か運び込まれてくる。
これ、どうもお盆の後のお焚き上げの準備のよう。しかしいつ、どのようにするのか、よくわからない。
ついでに王宮の中をちょっと見学。
と言っても中庭がちょっと見られるだけだが、いたる所にバリ風の彫刻があるのが雰囲気。
この王宮から道を挟んだお向かいには吹き抜けのホールがあって、ここで子供たちが踊りの練習をしていた。
年齢は10歳から15,6歳だろうか。正面の先生はなかなか厳しそうで、子供たちも真剣。
華奢な女の子たち、中でも表情のいい子にはつい目を引き付けられてしまう。
この子たちが正装で踊る所が見たいねえ、と言いながら近くのカフェでお茶とビール休憩。
今夜は先ほど見学した王宮の中庭でバリ舞踊の公演があるので、近くにたくさんいる売り子のおばさんの一人から切符を買って、開演の1時間前に場所取りのために会場へ。
暗くなってくると頭上には月が出て、星が見えてくると南十字星も確認できた。
7時半の開演近くなると客席はほぼ欧米人観光客で埋まり、ライトが付いて舞台左右の楽隊の演奏が始まる。
最初の演目はTedung Agung という歓迎の踊り。
次は Bari という戦士の踊り。手足の指の反りに見とれてしまう。手前の男性は京劇が似合いそうな顔だ。
女性5人による Legong Supraba Duta に続いては女性がソロで踊る Taruna Jaya 。
この踊りは若者の変わりやすいムードを表しているとあって、激しい動きの合間に踊り子さんの表情がクルクルと変わる。さすがピンをはるだけあって、この踊りはひときわ素晴らしかった。
Topeng は能面のような仮面を着けた踊り。
肩車で現れたのはガルーダに乗ったヴィシュヌ。手にもってクルクルと回すのはチャクラだそうで、これは伝統的な踊りではなく最近の創作のよう。
これにて公演は1時間で終了。観光客用ではあるけれど見ごたえのある踊りで、以前に見たものよりもずっと良かったように思う。
帰り道、昼間から目をつけていたココナッツのお店に寄り道。
こちらのココナッツ・アイスはココナッツの果肉にロースト・ココナッツ、それを砕いたココナッツ粉も載っていてうま~い!
このアイス、滞在中一度しか食べなかったことを非常に後悔している。
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