さて、燕温泉での宿泊先はバス停のすぐ脇に立つ「花文」。
公式のチェックイン時間は15時だけれどバスが14時に着くとすぐに部屋に入らせてもらえる。
ロビーには常に飲み物が用意してあって、デロンギのコーヒーメーカーのコーヒーがおいしくてうれしい。
案内された部屋は2階の304号室。エレベーターがあるが廊下などは殺風景で建物は昭和4,50年代に建てられたものだろうか、だいぶ年季が入っている。
しかし8畳の角部屋は2面が大きな窓で明るく、古いけれどトイレ・洗面付きだったのもうれしい。
エアコンはないけれど夜は布団をかぶるほど涼しく、湯上りには扇風機が活躍してくれた。
そっけないほどクラシックな温泉饅頭をいただいたら宿のお風呂へ。
お風呂場のセクシー(笑)な暖簾をくぐると女性用には色浴衣が用意され、脱衣場もとても広い。
内湯は広くて明るい浴室の真ん中に大きな浴槽が一つ、ドーンとあって、かけ流しのお湯が惜しげもなく床を流れている。
温泉は「黄金の湯」と同じ源泉だそうだが、この内湯では42℃ほどと熱めで、硫黄の香りも卵味もはっきりわかる。
が、内湯では暑いのでここから露天に出ると
これが景色も素晴らしく、泉温も39℃とちょうど長湯仕様になっていて言うことなし。
この露天、実は女風呂にしかなく、階下の男風呂は内湯のみ。朝の7時から9時のみ男女入れ替えになるが、基本は女性だけがこの気持ち良さを堪能できるという珍しい女性上位風呂。そのため昼間の立ち寄り湯も男性が500円の所、女性は600円と少し高くなっている。
この宿を選んだ理由がこの露天にあることは言うまでもなく、だから階下のお風呂には一度も入らずに終わってしまった。
食事はお風呂同様、これも2階にある食事処で。
期待通りわらびとこごみの山菜がたっぷり、蕪蒸しはアツアツ、餡かけの豚角煮は温めていただく。
次に登場したのはかわいく魚型になったイワナの塩釜。仲居さんに割っていただくと中のイワナは普通の塩焼きよりもふっくらとしてとてもおいしい。
山菜天ぷらもカリッと見事な揚げ具合で、アザミやウドの葉は初めていただいた。
味噌汁にはたっぷりの根曲竹、もちもちとしたコシヒカリがさすがのおいしさで、イチゴムースまで完食。
ついでに連泊した翌日の夕食は
ごぼうとニンジンを巻いたチキンロールがとてもおいしく、煮物はゴマ豆腐の揚げ出し。
揚げ物は天ぷらが唐揚げに変わったが、これも初めていただいたアマドコロやイタドリはアスパラガスのよう。これも見事な上がり具合で、天ぷらよりおいしいぐらい。
ホイル包みにされたニジマスは子持ちだけれど、卵はたらこでよその子(笑)。これも意外性があって面白い。
食事は宿自慢の十割そばをいただいて
ほぼ唯一きらいなスイカは友人に献上したら大層喜ばれた。
朝食も2日間メニューが変わって、コシヒカリが進んだのは言うまでもない。
これでこのお宿は一泊税込み11,000円。
高級宿もいいが、コスパのいい宿はさらにいい。
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