水沢観音からのバスで伊香保温泉内の細い道をぐるぐる回り、有名な石段下で下車。
バス停留所に近い広い階段は最近作られたもののようで、少し上がった所に「これより石段、365段」の石碑がある。
早速上り始めると階段の脇には何軒もの射的屋や饅頭屋、ちょっとしたカフェ。
所々にガラスの覗き窓があって、上にある源泉から温泉が下に供給されている様子を見ることができる。
上に行くにしたがって階段は狭くなるが、まっすぐ続いているわけではないので上から下まで階段が見ることはできず、期待したほど景色がいいわけではない。
最後は鳥居に至り、365段を上り切ると
伊香保神社に到着。
途中に踊り場がいくつもあるので上るのは簡単、平日なのに若い子たちがいっぱいなのに驚いた。
さらなる旅の安全をお祈りしたら神社の裏手へ。
こちらを歩く人たちも結構いるが道は次第に静かな木立の中に入って行き
途中、雰囲気のある店も何軒か現れるが営業している様子には見えない。
さらに行くと飲泉所があったので、伊香保温泉を飲んでみた。
掲げてあった成分表示によるとこちらの黄金の湯5号泉は単純温泉。ただし鉄分が多いので湯口の周りは茶色く染まり、味ももちろん金氣臭い。後から来た学生君たちによると「10円玉の味」だそうだ(笑)。
取り壊し中の大型旅館を過ぎるとレンガ造りの小屋とそれに続く長い塀が見えてきて、これが目指す露天風呂。
以前は手前の小屋が入り口だったのだろうが、今は塀の先に入り口がある。
露天風呂の他に名前はなく、入場料450円には旅行クーポンが使えた。
ロッカーのカギをもらって暖簾をくぐるとすぐに男女に分かれた入り口があり、男湯の脇を通った先が女湯。
お風呂には先客が3人ほどいたので写真はHPから拝借。
2つに分かれた浴槽の左の方が黄色の濁りが強くて39℃ぐらいか、ちょっとぬるめ。右手の方からお湯が供給されているらしくてこちらは41℃ぐらい。かけ流しのお湯は鉄臭さが強いが肌に心地よく、露天らしい風が通って実に気持ちいい。
こちらのお湯は総合湯で「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉」だそうだ。
ぽつぽつと来るお客さんとともに温泉を堪能させていただき、入り口脇の休憩所をちょっと覗いてみると
大昔、美容院で見かけた髪を乾かすためのお釜発見。ただし今でも使えるのかどうか確認はできず。
外には源泉湧出口観覧所があり、湧き出し口にはガラスドームがはまっているが吹き出す様子は見えなかった。
時間は午後2時を過ぎてそろそろ宿に向かってもいいが、せっかくの晴天、まわりに山が見えるが温泉街からの展望はいまいちなので伊香保ロープウェイに乗ってみることにする。
伊香保神社まで戻って階段を少し降り、右に折れてしばらく行くと屋根にドームの乗った建物が見えて、これがロープウェイの不如帰駅。
4階まで上がって片道券500円を購入、乗り場に行ってみると
コアラのような顔の付いたピンクのゴンドラで脇にはなにやらアニメキャラクターがいっぱい。
内部もキャラクターだらけで音声ガイドまで声優の声。聞いたこともないアニメで、誰をターゲットにしているやら。
と思っているうちにロープウェイは出発して、上がるにつれて周りの視界はどんどん開けて行く。
かなりの急こう配で、4分で到着した見晴駅の標高は955m。
この周りはちょっとした公園になっていて、展望台があるというので先へ行くと
木造の「ときめきデッキ」が小高い所にあり
ここからの景色が天気のおかげもあって見事。右手のなだらかに広がる山は赤城山。
左手の3つつながった峰の真ん中が谷川岳とのことで、正直それほど期待していなかった伊香保ロープウェイだけれど、これは来る価値があった。バカにしてごめん。
下りは歩くことにして、ロープウェイ駅の脇の道を下りて行くと
しばらくはなだらかな道が続いて、足元にはどんぐりがいっぱい。
その先からは階段がずっと続いて、20分ほどで伊香保神社の前に出た。
上りは大変だろうけれど下りにはいい運動になる道。
ではそろそろ宿に入ろう。
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