11月4日 ホテルのカフェの開店が遅いので朝は機内でもらったパンなど食べて、10時にホテルのロビーでちょうどバンコク滞在中の kimcafe さんと合流。行きたいお寺があると言ったら案内してくださることになったのだ。
まずはトンロー駅をちょっと過ぎた所から年季の入った赤いバスに乗車。
BTSの駅前からからセンセーブ運河の埠頭までソイ・トンローを往復するこのバスは一律8バーツ(約32円)。車掌さんも乗っているがドアは開けっぱなし。 終点で降りて橋を渡るとその下を流れているのがセンセーブ運河。
船着き場で待つことしばし、西行きのボートが来たので乗船。船内は立っている人も大勢いる盛況ぶり。
チケット売りは船端を器用に伝ってきっちり料金を徴収、トンローから終点のパンファまで18バーツ。
狭い運河の両側には高層ビルやマンションから昔ながらの小さな家や雑貨屋なども見えて退屈することなく、風が通るのが気持ち良くて楽しいけれど、お世辞にもきれいとはいいがたい水のしぶきが上がるとちと恐ろしい。
途中、プラトゥーナムでその先まで行く船に乗り換えて、パンファまで20分。
ここで船は白い橋の下をくぐってUターンし、元来た方へ戻って行く。
船を降りた我々は橋を渡り、5分ほど歩いてやって来たのは「黄金の丘」。 高さ80mというこの人工の丘の上に建っているのがワット・サケットということで
入場料50バーツを払い、344段の階段で白い丘の周りをまわりつつ頂上のお寺へ。
タイ国旗たなびく入り口から入ると大小の仏像がいっぱい。
中央には四面を見守る仏様もいらっしゃる。この春には開基240年を祝って現国王夫妻もいらっしゃったそうだが、サインがやけにシンプル。 さらに屋上にも出られるので行ってみると
ここからの景色は素晴らしい。初めて来てみたが、ここは来る価値あり。 ハゲタカが死体をついばむキッチュな像など見ながら丘を降りたら、もう一つのお寺に向かう。
途中の通りは仏具屋通りで、大きな仏像からお坊さん用のカーキ色のセーターやらペンケースやらPCバッグやら、必要はないけれど見て回ると面白い。 やがて交差点の中央にやたらに背の高い鳥居のようなものが出現するが、これは宗教儀式に使ったブランコ。これに長いロープで小舟を吊るし、僧侶が乗って縄が地面と水平になるまで揺らしたそうだが、落下事故が続発して中止になったとか。それにしてもどうやってそんなに高くブランコを揺らせたのだろうか。
このブランコのお寺がワット・スタット。
入場料が100バーツと思いがけなく高くて驚いたが、入ってみると回廊に金色の仏像が並ぶ大きなお寺。
礼拝堂には台座も含めて14mというスコータイ時代の大仏がいらっしゃって、入った時にはちょうどお坊さんがお経をあげている最中。周りの参拝者たちも唱和していて熱心だ。
が、ここに来たかったわけは大仏よりも壁を見るため。
壁や柱に一部の隙もなく壁画が描かれていて、これが見れば見るほど面白い。
19世紀初めの建立というからそれほど古くはないが、修復もされているそうで状態はとてもいい。
礼拝堂の奥にあるもう一つの大きな建物が本堂。
入口には洋風の軍服を着た石像が立っているこちらの内部も壁画で覆われているとのことだが、残念ながらこの時は扉が閉まっていて中には入れなかった。
それでも扉の外で熱心に祈る人たちが何人もいて、一番人気はこちらの夜叉のよう。
赤いバラが多くささげられているのが珍しく、印象的だった。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。