Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

マレー半島縦断 6 ハジャイの午後

2022-12-06 16:36:47 | 東南アジア

11月6日 続き

ワット・ハジャイからGrabでやってきたのは
 ハジャイ中心部で唯一の観光スポット、キムヨン市場。
 表の通り沿いには主に輸入品らしき果物の屋台が多く
  
ドリアンは1パック250バーツ(約1000円)とお高い。甘栗はこちらの名物らしく、有名らしいハジャイ風フライドチキンの屋台には行列ができている。

市場の内部に入れば狭い通路が縦横に伸びて
  
 
下着屋の隣にお菓子屋さんがあったり
 マレーシアに近いためだろう、バティックの店があったり。
とても広い市場にどれだけの数の店があるやら。雰囲気は御徒町のアメ横に似ている。

が、ここで一番多いのはナッツや乾物を商う店。
 
どこで買っても大差はあるまいと思いつつ、きれいな干しエビを売っていた店で買い物。
 干しエビは100gで90バーツ、カシューナッツは300g120バーツ。

ところでハジャイに来る前、バンコクで会った友人の旦那は元々営業職でこの町によく来ていたという。そこでお勧めの店を聞いたところ、この市場の近くの店を教えられた。
場所は市場の奥に近く、通りを渡って小道を少し入った所。民家しかないような小道に見えたが
 
おお、確かに食堂があった。これがお勧めの「Nai Roo Restaurant」。しかし店頭にタイ文字以外の店名はなく、友人情報とグーグル先生がなければ決して見つけられなかっただろう。

ここにたどり着いたのが11時半ごろ、まだ店は開けたばかりらしく他の客はなし。
おばちゃんが案内してくれたが言葉はほとんど通じなくて、まだちょっと早いので料理をテイクアウトしようと思ったのだができない、と手を振る。テイクアウトの箱を持って出て行く人がいるのに?

しかたないので目当ての物を注文すると、他は何だ、と1品では許してくれない。お腹は空いていないし困った、と思いながら、圧に負けてもう一品頼み、やっと落ち着いて周りを見回す。
 
壁には前国王の写真がたくさん並び、店頭の調理場では親父さんとその息子らしき二人が手際よく調理をしていて、その手前にたくさんの春巻きが並んでいる。
実はこの春巻きこそ友人の旦那のお勧め、もちろんこれを注文したわけで
 
5本で一皿のこちら、食べてみてびっくり、3つは切り干し大根のような野菜入りで塩味系、2つは甘いタロイモのペースト入り。どちらも揚げたてでアツアツ、とてもおいしい。
そしてさらに驚いたのがおまけに頼んだ空心菜炒め。これが発酵エビペーストのような調味料を使っているのだろう、ちょっと癖のあるにおいがするのだが、めちゃくちゃおいしい!今まで食べたことのある空心菜炒めの中で最高においしいかも。
これほど単純な料理をこれほどおいしく作れるとは、店頭の親父さんの作る物はどれもおいしいに違いない。こんなことなら無理してでももっと頼めばよかった。

結局空心菜炒めは完食、春巻きの半分は持っていたビニール袋に入れて、お会計をするとたった110バーツ(440円)の幸せ。
注文の時にはちょっと恐かったおばちゃん、「どうだった?」というようなことを言うので「アローイ!」と言うとニヤリといかにも満足そう。
この店を教えてくれた友人の旦那の味覚の正しさも確認できた。

キムヨン市場から少し先へ進むとハジャイの街で一番の繁華街。
 
デパートやショッピングセンターがあるが、まあ、いかにも田舎のデパート。

ぶらぶらとホテルに向かって歩くと
  
 
古いショップハウスはカラフルに塗られてちょっとかわいい。

2時ごろにやっとホテルにチェックインして、少し休んだらおやつを求めてまた外へ。
駅前の屋台においしいかき氷があるという情報を見たので行ってみたが、すでに売り切れとのことで空振り。
 
しかたないので繁華街で見たココナッツアイスに方針変更、25バーツ。

後は見たいものもないので通りがかったマッサージ屋を覗くと、さすが地方都市はバンコクより安くて1時間200バーツ。そこで2時間しっかりタイマッサージをしてもらって、さあ帰りましょうと外を見たら
 
すごい土砂降り。傘を持って来なかったのでしばらくお茶を出してもらって雨宿りしていたが、30分経っても小降りにならないので覚悟を決めて外へ。幸いにしてこちらの商店街はこういう天気のために歩道に屋根を張りだしている所が多いので思ったよりはずぶ濡れにならなかったが、さすが南国の雨は半端ない。

夕飯時になっても雨はやまず、しかしせっかくのハジャイなので大きな傘を借りて外へ。
今夜はこの町で一番有名な「好運骨肉茶」という店でタイのバクテーを食べようと思っていたのだが
 
行ってみると店の前は長蛇の列。こんな雨の中を並ぶなんて、タイ人、思いのほか忍耐力あるのか。

忍耐力のないこちらはすぐに予定変更、がこの辺りは他にあまり店もなくて
 
やっと開いていたヨントーフーの店に滑り込み。真っ赤なソースがかかってはいるが辛くはないヨントーフーにビーフンを入れてもらって、スープはさっぱり、具沢山で満足。
50バーツを支払って外に出ると雨がようやく上がってくれた。

ハジャイというと10年ほど前にイスラム過激派の爆弾テロなどがあって治安が悪い所という評判があり、ガイドブックなど見るといまだに「お勧めしない」などと書いてある。
が、実際に来てみれば警察の姿が目に付くこともなく、まったく普通の地方都市。
それよりもここはタイ人にとっては南部のグルメ都市だそうで、朝昼晩と食べた限りその評判に偽りはなさそう。
めったに降り立つこともあるまい、とわざわざ一泊してみたが、ここはご飯を食べるためだけでもまた来たいかも。


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コメント (2)
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