Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

東京国立博物館の根付コレクション

2022-12-20 15:05:33 | 機内食・映画・美術展

映画を見に行く時はたいてい2本立てだが、この日は日比谷から上野に移動。
 
上野公園の銀杏もだいぶ葉が落ちて、地面が黄金色に輝いている。

まだ「国宝展」開催中の東京国立博物館にまたやってきたが、今回の目当ては根付。
まずは本館の彫刻室を通り抜けた先、通常は漆工芸などが展示されている部屋にあるのが「郷コレクション」。
 
郷誠之助氏とは大戦前に活躍した実業家で、江戸~明治期の根付を系統的にコレクション、274点を東博に寄贈されたとのこと。
 
なので根付の素材や形がどれだけバラエティに富んでいるかがこの一部屋で見ることができる。

 動物、特に子犬がかわいかったり
 故事に題材をとったものがあったり
 しかしこのコレクションの圧巻は超絶技巧の数々。5cmほどの竹の子や松ぼっくりが開いて中にびっしり彫刻がされていたり、木の実の中に親子がいたり、江戸時代の職人たち、すごすぎる。

ここから平成館に移動すると、1階の企画展示室で高円宮コレクションを特別展示中。
 高円宮の根付コレクションは通常本館の2階に専用の部屋があって100点ほどを常設展示。展示替えがあるので東博に行く度に覗いていたのだが、今回は全500点を一挙に見られるというのでやってきた。

こちらは現代根付のコレクションで、元々はお妃が集めていたものから発展したとか。
 なのでとにかくかわいらしいものが多くて、「かわいい!」「ほしい!」の声が会場のあちこちから聞こえる。
 なぜかカエルが多かったり
  自分の大好きなペンギンがいたり。
 洒落が効いたものもたくさんあって、茶釜の作品名が「利休と秀吉」には思わずうなった。

海外作家の作品が多いのも特徴で
  こちらは自由な発想が楽しい。 
 
特にスーザン・レイトという作家さん、チェシアキャットとか可愛すぎて本当に欲しい!

 
郷コレクションは部屋が暗い上に小さな根付を見るには棚がいささか遠かったが、こちらは作品までの距離が少し近くて作品をじっくり見ることができた。
両者合わせて根付774点、堪能いたしました。

ついでに高円宮のお向かいにある平成館の考古室、今回初めて入ってみた。
石器時代からの日本の歴史が俯瞰できるように土器や鏡、銅剣などが展示されているが
  
 
やっぱり楽しいのは埴輪。

東博は何回行っても新しい発見がある。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする