11月10日
朝食を食べたらGrabを呼んでおでかけ。
でかけた先はイスラム美術博物館。
ここは11年前に一度来たことがあるのだが予想外の充実度に時間が足りず、ぜひもう一度来てみたいと思っていたのだ。
入館料12リンギット(約360円)を支払って開館したばかりの場内へ。
窓の外、お向かいの国立モスクの向こうに例の超高層ビルが突き出ている。
2階の展示室に入るとまずは中国とインド、東南アジアのイスラムの展示がある。
イスラムと言えばアラブやペルシャが中心になる所、それ以外の地域にも目を向けるのがこの博物館の趣旨なのだそうだ。
アラビア書道でいかにも中国的な桃の絵や陶器が飾られているのが面白く
インド、ムガールの工芸は本当に繊細で素敵。
繊細と言えばコーランなどの書籍を集めたコーナーがすごくて
こういうちまちました装飾が好きな者にはたまらない。
インドやペルシャの細密画もたくさんあるし
コーラン以外の本も楽しい。
この部屋の一角にあるのは19世紀初頭、オスマン帝国時代のダマスカスの部屋。
壁から天井まで豪華。
これに続く建築の部屋が実にユニークで面白い。
ここには世界中の様々な様式のモスクの模型が集められていて、一目でわかる中国やインドから
エルサレムの岩のドームやスペインのアルハンブラなどの有名どころ
マリのティンブクトゥやアメリカのニューメキシコの珍しいモスクもあるし
おひざ元、マレーシアのモスクも独特な形式のものがある。
しかし一番興味深いのは異教徒は見ることができないサウジアラビアのメッカのカーバ神殿。
そしてイスラムで二番目に重要とされるメディナの預言者のモスク。模型を見るだけでもその巨大さが想像できるからすごい。
3階は初めて上がったが、こちらはあまり宗教色はなく、イスラム諸国の工芸品がテーマごとに集められている。
特に興味津々は宝飾品。
北アフリカや中央アジアのエスニックな飾り物の手の込んでいること。
でもやっぱりほしくなるのはインド、ムガールの宝石類。
布類も豊富で、こちらは東南アジアのバティックや絣が素敵。
そして大好きな陶磁器。
イスラム世界の文化の多彩さが感じられる素晴らしい展示。
ということで見て回るのに2時間半もかかってしまった。
博物館を出るとすぐ目の前に国立モスクがあるけれど、ここは以前に入ったことがあるので
今回は外の屋台でマンゴージュースを飲んだだけで次に移動する。
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